
COP6プロジェクト
 プロジェクト概要
 ポジションペーパー
 イベント
 いつ活動してるの?
|

―私たちに今できること―
1997年12月地球温暖化防止会議がここ京都で行われ、世界中で大きな注目を集めました。ここでは「京都議定書」が採択され、先進国の温室効果ガス排出削減の数値目標が合意されました。みなさんは京都議定書ができたのだから、世界の温暖化対策は順調に進んでいると思っていませんか?実はそうではないのです。京都議定書の具体的なルールはまだ交渉段階にあり、何も決まっていません。先進国の間では、「抜け穴」を大きくし削減を楽にしようという動きが顕著になっているのです。
来る2000年11月にオランダのハーグで気候変動枠組み条約第6回締約国会議(COP6) が開催されます。この会議で京都議定書の具体的なルールが決定されることになっています。COP6こそが、京都議定書の事実上の価値を決める、とても重要な会議なのです。
そこで今回の勉強では、皆さんに少しでも会議の行方に興味を持ってもらい、温暖化問題解決の一歩を踏み出してもらおうと考えています。気軽にご参加ください!!
10月20日勉強会 第2部
「京都メカニズムとは?」
1997年12月にここ京都で開かれたCOP3。
アメリカ、日本、EUら先進国の間で繰り広げられる、
削減目標に関する交渉。
高い削減率を掲げるEU。反対するアメリカ。中途半端な数字を出す日本。
長い会議の期間中、遅々として進まなかったこの交渉において、
先進国全体で約5%削減という目標が設定されたのには、
京都メカニズムと呼ばれる、柔軟性取引が取り入れられたのが実に大きい。
しかし、この柔軟性取引では、お金で、「削減したことにする」ことが
可能であるなど、多くの問題点―抜け穴―があると
多くのNGOが指摘している。
京都メカニズムと呼ばれる、排出権取引、CDM、
共同出資の問題点と可能性について説明すると共に、
参加者とのディスカッションも実施したいと考えています。
時間:19:00〜21:00
場所:立命館大学以学館42教室
10月24日勉強会 第2部
「吸収源/sinks」
植物は大気中のCO2を吸収し、光合成を行って成長します。
木の幹などには吸収された炭素がたまることから、森林はCO2の
「吸収源」と呼ばれ、植林などが温暖化対策の一つと
みなされるようになりました。京都議定書でも、植林などによって
CO2の吸収量を増やせば、自国のCO2排出量から差し引くことが
できるなど、吸収源の規定がなされました。
しかし、自然現象である森林のCO2吸収活動を数値目標達成のために
利用することで、多くの矛盾が生じ、先進諸国の削減目標の
「抜け穴」にもなりかねないことなどが指摘されています。
京都議定書の内容もふまえ、このような吸収源の問題点を中心に、
森林をめぐる温暖化対策の論点を整理したいと思います。
時間:19:00〜21:00
場所:京都大学総合人間学部1号館
11月2日勉強会 第2部
「日本の温暖化政策」
1997年のCOP3で、2008年から2012年までに
1990年比で6%の削減をすると約束した日本。
しかし日本経済が停滞しているにもかかわらず、この間にも
日本の温室効果ガスは増加の一途を辿り続けました。
その結果、目標を達成するには90年度比の6%分だけでなく、
増加した分も削減しなければならず、かなりの削減を迫られることと
なってしまいました。
ではこのような困難の中、日本は目標の達成のために
どのような政策を打ち出してきたのでしょうか。
この勉強会では目標達成に向けた日本の政策の説明をしていくとともに、
この一連の勉強会を通した総括的なまとめを、
日本を切り口としてお話できたらと思います。
| |