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─ 5月のお話 ─

心のふれあい

「おかげは和賀心にあり

 私は昨年の十二月六日の朝、目覚めると体の調子が悪くなっており、透析日でもありましたので車で病院まで送ってもらい、透析を受け、主治医の先生がおいでになり診察して下さり、先生より、

「透析後は帰らずにそのまま入院しなさい。」

とのことで入院することとなりました。

 私は(まあ、二、三日で退院できるであろう。)と思っておりましたが、熱の出入りが落ち着かず、胸部のレントゲンを取り検査の結果、肺炎との診断により治療をして頂いておりました。

 治療を受ける中で肺炎の方は大分良くなりかけると、今度は右の目が何となく見にくくなり眼科に掛かると、

「直ぐに眼底のMRIの検査を受けてきなさい。」

とのことで検査の結果は、

「眼底の血管に血液が流れていないので、残念ながら右目は失明するかもしれない、他の良い眼科や医科大の眼科なり紹介してもよいが、今の医学では他の病院に行っても同じであろうと思います。」

とのことで、あきらめておりました。

 すると今度は、また右目の眼球の外の膜との間が出血し眼球を押して、瞼がつむれないくらい前に押し出され、その目を診察して下さった眼科の先生が、

「こんな目は初めて見た。」

と言われるくらいひどい目でした。先生より、

「少なくても一ヵ月以上はかかるかもしれない。とにかく暫は安静にして下さい。」

と言われ、右目はもう失明しても仕方がないと諦めて、神様には今日までの六十年余りのお礼を申しつつ、二ヵ月の入院から退院となりましたが、失明もせずに、正常に見えるとは参りませんがおかげを頂いて退院し、今日となっております。

 この様になるとは思いもしなかったのですが、入院と同時に教会長を譲って、御用してもらうこととしたのがおかげでした。

 目がハッキリ見えにくいので祭詞を作成したり、読むことがしにくくなりましたので、考えて見ると、実に神様は困らぬように、先々まで見抜かれて、すべてお繰り合わせを頂いてきていることが、本当に分かります。

 金光大神様は『おかげは和賀心にあり』と御教え下さり、先の金光様は、

「何事もおかげの中で、できているのですから、しっかりとお礼を申しましょう。」

と御教えを下されております。

 人間は生きているのですから、病気もし、目も見にくくなり、とにかく様々な生きることに不自由なことが起きても、生かされている証拠であり、おかげの中のことであり、自分の心次第の『おかげは和賀心にあり』であります。

(金光教土佐高岡教会「本誌教会だより5月号」より)

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