明けましておめでとうございます。
ここに平成十六年の新春を共に迎えることのできましたことは誠に有り難いことであります。
昨年は、今の教主金光様は『世界の平和と人類の助かり』をと願われております中にも、その思し召しとはかけ離れた世界情勢でイラク戦争を始め世界のあちこちでの小競り合いの紛争が絶え間なく、日本国内においても親子での殺しあい、幼児への虐待、あげれば切りがないほどの人間の在り方生き方を問われた一年でありました。
天地の親神様がご覧になられて、どれほどの悲しみとお嘆きであられたのではないでしょうか。
宗教によっては、聖戦と称して神様の名の下に宗教同志が戦争を何百年何千年と続けているものがありますが、どんな神様でも聖戦などという争いを喜ばれる神様はいないのです。
それぞれの宗祖教祖の思想が我情我欲による、信奉者獲得のために神様を出しにして争いを起こしているのです。
私ども金光教信奉者は「あいよかけよで立ち行く」との道を頂いております。
教主金光様の願いである『世界の平和と人類の助かり』を我々自分の願いとして、日々の祈りの中に願ってまいりたいと思います。
生活の中に『世話になるすべてに礼をいふこころ』との信心を土台として、生かされて生きる喜びを知り、天地のあらゆる物のお働きによって生かされる事への感謝、あらゆる物の生命(いのち)を大切に生かして行く在り方、自分の生き方と他人(ひと)の生き方の違いを共に認め合いつつ、自分の生き方が他人(ひと)への迷惑にならない、不快を与えない生き方をさせてもらう『あいよかけよ』の金光大神の道を頂き直して、人間本来の生き道として、生神金光大神御取次の道を求め直し道を立てる生き方を現し、現代社会の人間性を失い、本能のままに生きる事を自由だと思い違いをしている人々に、真の生き道を分かって欲しいとの強い願いを共に頂き、祈ってまいりましょう。
(金光教土佐高岡教会「本誌教会だより1月号」より)