─ 12月のお話 ─
心のふれあい
「いのちを感じる生き方」
今年も早、ひと月を残すのみとなりました。 一年を振り返ると短く感じた中にも、多くの出来事がありました。 身近な事件事故、世界に目を向けると終わりの無いような戦争、また国内にも台風や地震などの多くの災害、細かくいえばきりがないようなものです。 その中にあって、感じることはいのちというものが感じられていないのではないか、だからこそ軽く扱ってしまうということになっているのではないかと感じる。 誰が死のうが関係ない。 気に入らなければ殺す。 建前や理屈をつけて自分さえよければ他人のことは知ったことではない。 それがまかり通るような世の中になってきているようであります。 しかし、理屈抜きに大切なことがあるのではないか。 いのちを感じるということ。 動物だけではなく草や木、石や物しなにまで、この世にあるものすべてにいのちを感じる生き方。 そのことの中に天地のいのちを感じることも大切なのだと思います。 いのちを感じ大切にさせて頂く中に喜び生かす生き方が生まれてくるのではないかと感じるのであります。 年月が過ぎるといのちも死ぬということもあるのですが、どうせ死ぬからといって軽く扱ってもよいというものではないのです。 死んでいくいのちと共に受け継がれるいのちもあると思うのです。 どこまでも尊く大切に生かさなければと、信心を積み重ねさせて頂く中に感じるのであります。 (金光教土佐高岡教会「本誌教会だより12月号」より)
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