先日お正月を迎えさせて頂きましたが早おかげを頂いて二月を迎えさせて頂くことになりました。

　皆様にはお元気でお暮らしでしょうか。

　私は一月三日、親教会の年頭祈願祭に参拝させて頂きました。

　参拝道中のバスの中から神様を見せて頂いたように思いました。

　途中バスが信号待ちをするため止まりました。

　ふと外を見ますと、ある家の門の所に大きな木があり、枯れ葉がたくさん落ちていて、その落ち葉を一人の帽子をかぶったおばあさんが掃いておられました。

　そのそばで教会のクッキーによく似た犬が、ちょこんと座っていました。

　私は何とも言えない和やかな雰囲気を見せて頂き、心和む思いで、バスの中から心の中で

「おばあさん、こんにちは。」

「わんちゃん、こんにちは。」

　と、あいさつをさせて頂きました。

　するとおばあさんが、パッと落ち葉を掃く手を止め、お腰を伸ばし、私の顔を見られ、にっこり笑顔で頭を下げ、あいさつを返して下さいました。

　私もバスの中から、頭を下げて、あいさつをさせて頂きました。

　神様は心は通じると教えて下さってありますが、今の瞬間のおばあさんとの心のふれあいが、あいさつという行動に感動を覚えました。

　声に出して言わない心の中での思い、それが相手の人に通じる。

　これこそ神様の御働きより他に考えられないことで、神様を見せて頂いたように思わせて頂き、ありがたく、うれしく思わせて頂くと同時に、今年は神様に霊様に、人様に、動植物一切に向けさせて頂く、日々の信心のけいこに心させて頂き、良い心を向けさせて頂くけいこをさせて頂かねばと、改めて思わせて頂いている私でございます。

（金光教土佐高岡教会「本誌教会だより２月号」より)