初冬を迎え木の葉は紅葉で散り行き、朝夕は一段と寒さが身に凍みる季節となりました。
生神金光大神大祭は、教祖様御在世中から親神様の御神命のままに仕えておられた「金光大神祭り」の意義を頂き、お隠れになられた年記祭も兼ねると共に、世界・人類救済のために「生神金光大神」を差し向けられた天地金乃神様の願いと、永世生き通しの生神金光大神様の御取次をあらためて頂き、私たちが働きを現代社会に現していくことを祈願する祭典です。
また土佐高岡教会におきましては、安政六年十月二十一日「立教神伝」をお受けになり、天地金乃神様のお頼みを受けられ、家業を止めて取次に専念せられたことに始まり、生神金光大神御取次の道が初めて人の世に開かれたのであります。
それを記念してお仕えするのが、立教記念祭であります。
教祖様の御時代は暦は旧暦ですから、それを今日の新暦に直すと「十一月十五日」となるのであります。それで土佐高岡教会におきましては、丁度、生神金光大神大祭とお日柄が一緒でありますから、立教記念祭を併せてお仕えさせて頂くわけであります。
二つのお祭りを一度にお仕え出来ることは誠に有難い事であります。
教祖様は一生をかけて「天地の道理」を説き、天地の道理に基づく生き方でなければ真の人類の助かりは有り得ないと諭し、人類が助かるのなら「たとえ、この身は八つ裂きの仕置きにあい、村々辻々に曝し者となるようなことがあっても、私の屋敷跡に青草が生えるようになっても、少しもいといません。世界の氏子が『生神金光大神』と真心で一心に願えば、どのような願い事でもかなえてくださいませ」とひたすらに願いぬかれたのであります。
この尊い願いを私どもはひたすらに受け通しに受けており、おかげを頂いているお互いであります。
日々新たな心でお礼を申しながら、御神願成就のお役に立たせて頂きましょう。
(金光教土佐高岡教会「本誌教会だより11月号」より)