明けましておめでとうございます。
平成十四年の新春を迎え改めて思いますことは、人間が生きていくのに大切なことは、人と人の間に何が必要なのかと思います時、
それは、「お世話になります、有難う」という感謝の心、相手を思いやる心、「すみません」と詫び心、人のことが祈れる喜び、祈られている感動、こういう生き方がいよいよ大切になってくるのではないでしょうか。
今日は誠に嘆かわしい限りの人間不信とでも申しますか、人と人とのコミュニケーションの取り方が分からない人が多いように思われます。
それは、先に申しましたように、「有難う、すみません」とか相手を思いやる心のなさではないでしょうか。
この心がありますと、自然に知らない人とでもいつの間にか会話が出てくるものであります。
先に申しましたような心がありませんと、人間関係は誠にぎくしゃくした関係となり、人間としての本当の喜びは得られないのではないでしょうか。
人間は言葉を持っております。その言葉を掛け合うことによって人間になるのです。
神様は、人間には助ける働きを与えておられます。
それは、他の動物と違うところであります。
その違いは、言葉であり、知恵を用いてであり、力であったりと様々な助け方があるのです。
その中でも一番だれでもできる働きが、話す言葉であろうと思います。
しかし、その話す言葉を段々失いつつあることは誠に嘆かわしいことと思いませんか。
私どもは信心によってその言葉の大切さを教えられております。
言葉は神様が『人を助けよ』との深い御神願がかけられているのだと悟りて、少しでもお役に立つ話をさせて頂こうではありませんか。
賜りし言葉今日もお役に立たせ給へと祈りて思う
思いやりの心言葉となり態度となりて人を救いおり
(金光教土佐高岡教会長の年頭挨拶より)