日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2005年5月

ようやくかふんしようのきせつはおわつたといえ,はえー

5月10日(火)

東京音楽大学付属民族音楽研究所がおこなう口琴入門講座に,受講申し込みをしました。6月2日より毎週火曜日,全5回の短期講座です。口琴(ジューズハープ,口弦)とは口にくわえて指ではじき鳴らす楽器です。楽器の振動を口腔内で共鳴させるということですが,はっきりいって実際にやってみないとわかりませんよね。きっと。今から楽しみにしています。こうご期待(?)。

隔離していたデルモゲニー稚魚を,60cm水槽に移しました。

南洋一郎訳「怪盗ルパン」シリーズの『八つの犯罪』を読みました。いわゆる『八点鐘』というタイトルでも売られている話です。連作短編集で,ルパンが探偵役で女の子と8つの事件を解決します。密室殺人や雪の上の足跡など,わりと本格的なトリックが出てくる好短編が揃っています。例の密室トリックの初出は「海浜の小屋」だったのですね。子供向けの本なので1時間ほどで読めてしまいましが,なかなか楽しめました。

5月9日(月)

特にGW呆けということもなく,それなりにいつもの月曜日。要するに,多少は寝不足でボケッとしていたけれど許容範囲であろうということですね。まあ,GWといっても,普段の週末とそれほど変わったことをしてたわけでもなし。

5月8日(日)

黒田研二ペルソナ探偵』を読みました。−−星の名前をハンドルネームに同人誌を作る彼らに面識はなく、プライベートは秘すことを約束事にしていたが、そのことが真の悲劇を招き寄せる。トリックの魔術師が紡ぐ4つの断章は環となって繁がり…。−− 同人誌の参加者の一人に悲劇が訪れ,同人誌に寄せられた3つの短編の中にその鍵があるという話。「トリックの魔術師」の異名をとる(でも文章はそんなにうまくは・・・)黒田研二らしいトリッキーな作品です。でもデビュー作の『ウェディング・ドレス』に比べても,ちょっと小粒かな。よくできているとは思うけれど。3作目の『硝子細工のマトリョーシカ』ほど複雑でなくていいので,もう一ひねりあってもよかったかもしれませんね。ていうか,僕自身の要求がだんだん厳しくなってきているので,それはまあ,しょうがないです。登場人物の独白や会話がちょっとわざとらしいのが多少気になりますが,演劇だと思えばいいかも。満足度6.5/10点。

5月7日(土)

山田正紀風水火那子の冒険』を読みました。4話入りの短編集です(本には中編集と紹介してありますが,はたして‘短編’と‘中編’の違いは?)。−−「ねえ、事件のことわたしに話してくれない。そしたら事件解決したげる。そのかわり三月でいいからさ。A新聞取ってくれないかな…」 新聞配達員の謎の美少女・風水火那子があざやかに事件を解決していく。−− 「麺とスープと殺人と」は以前アンソロジーで読んだのですが,残りの3編は初読です。結局のところ,「麺とスープと殺人と」が一番面白かったかな。ラーメン横町で起きた殺人事件にラーメン嫌いの刑事が挑む話です。被害者のラーメンの食べ方がおかしいという謎から,風水火那子があっというまに事件を解いてしまいます。高速バスに爆弾が仕掛けられた事件の最中に風水火那子が別の事件を解決してしまう「ハブ」(タイトルの意味が未だにわかってません)もまあ面白かったですね。ただ,警察だってそれぐらいは気が付くだろうみたいな,妙なところがありました。他の作品でもそんな感じのちょっと変なところが多々あり。山田正紀の文章も,普通の文章(ちょっと堅苦しい感じ?)のはずなのに,何故かわからないけれど変な密度の濃さみたいなのを感じました。そんなわけで話自体には特に感心したということもないのですが,満足度は7/10点。ちなみに新聞勧誘シーンが出てくるのは1編だけです。

そうそう,田中啓文『蹴りたい田中』に載っていた山田正紀先生の似顔絵(想像画)をつい思い出しながら読んでしまったことであるよ。

下あごが折れたデルモゲニー稚魚ですが,問題なく普通に餌を食べてますね。傷?も治ったようで,見ていて可哀想という感じではなくなってきました。どうやらこのまま育ってくれそうです。でもあの長い下あごは何のためにあるのだろう? 産まれた後ほうっておいた稚魚のその後ですが,3尾ほどは無事に生き残って成長しています。隔離してあった稚魚もそろそろ放流しどきかな。

5月6日(金)

新任衛生管理者としての実質的初仕事をしました。といっても今回は廊下を中心に,軽く見回りをしただけ。でも,これを毎週っていうのもわりと面倒そうだ。

5月5日(木) 子供の日

こまっちゃクレズマのライブに行きました。3月に行ったベツニナンモクレズマの小編成バージョンです(というかあっちがこまっちゃの大編成バージョンか)。今回は昼の部です。子供の日ということもあり,小さい子供を連れたお客さんも多く,にぎやかで楽しげな雰囲気の中でおこなわれました。子供がはしゃぎまわったりする動きも演奏のリズムと妙にあっているので,面白かったですね。演奏自体も激しい曲は少なめで,わりと和やかな感じでした。それはそうと昼間っからアルコール片手にライブ鑑賞というのもいいもんですね。

昔懐かしい,南洋一郎訳の怪盗ルパン・シリーズ(ポプラ社)を3冊買いました。『奇巌城』『八つの犯罪』『三十棺桶島』です。このうち以前読んだことがあるのは『三十棺桶島』(タイトルに惹かれシリーズ中で最初に読んだ)だけのはず。楽しみ。

さっそく『三十棺桶島』を読みました。こんな話だったっけ。もうちょっと‘はらはらどきどき’だった気もするが,まあこちらも年をとったということで。もちろん面白いことは面白かったです。ただトリックとか話の展開がなんとなく読めちゃう(前に読んだことがあると言うだけでなく)ということもあるし,新鮮な発見みたいなのがあまりなかったのはちょっと残念ではあります。

5月4日(水) 国民の休日

「国民の休日」って何でしょうね。もっと気の利いた名前がなかったものか。まあ,変な記念日にするよりもいいんじゃない,っていう方もいらっしゃることでしょう。

田中啓文蓬莱洞の研究』を読みました。駄洒落伝奇ミステリー?? 基本的に,高校生の民俗学研究クラブが怪しい洞窟を探検する話です。駄洒落じたいもわりとくだらない(でもつい笑ってしまった)のですが,ストーリーも「ないない,そんなことはない」と,つい言いたくなるような内容です。と言いつつ,けっきょく最後まで一気に読んでしまいました。何だろうね。読みやすいからか。もしかして,話を盛り上げるテクニックが実はすごいのか...なんてね。3つの短編入りですが,最後の作品はわりとミステリー仕掛け。でもけっきょくは‘すべて駄洒落で解決’になっちゃう。たぶんまた,読んでしまうんでしょうね。6/10点。

それにしても,田中啓文って『蹴りたい田中』(中身はそれ程でもないけれど,知り合い作家・編集者から寄せられたコメントが妙に楽しい)で川賞を受賞してから失踪していたのでは? なのに新作がこの前もまた出てましたよね... などと言ってみる。

中野のリサイクル書店で,浦賀和宏の『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』『とらわれびと』(つまり2作目〜4作目)を買ってきました。いつもは著者にが著作権料がいくように新品で買うのですが,在庫切れで入手できないようなので,まとめてゲット。もしかして文庫化されるのかなとも考えましたが,あてにはなりませんからね。4作目の『とらわれびと』が一番おもしろそうなんですが,やっぱり順番に読んだ方がいいですかね? 黒田研二『ペルソナ探偵』も同時に入手。これも在庫切れみたいです。

5月3日(火) 憲法記念日

知り合いが参加しているアマチュア吹奏楽団演奏会に行って来ました。クラシック系の曲の他にも,「スターウォーズ」や「オペラ座の怪人」といったメジャーかつポップな曲が多く,楽しめました。普段ライブに行くのはジャズやロックがほとんどなので,音楽を聴いていると何となしに聴いていて体が動いてしまいます。でも,クラシック系(だけでもないけれど)のコンサートはじっと動かずに聞き込んでいる人がほとんどなので,ちょっと変な感じです。逆にジャズのライブでもそういう人もけっこういますが,「なんでジャズなのに」などと思ってしまいます。次も期待してますので,頑張って下さいね。

複数の楽器が演奏される場合に音をどうやって重ねていくのか,いわゆるアレンジみたいなのに興味があります。特に今回のように大編成で1つの楽器に数人の奏者がいる場合とかどうやってどこで誰が何を吹くか決めるのでしょうか?

そうそう,“さしいれ”としてマドレーヌを持っていったのですが,普段そういうのを買わないので,値段とか加減がわからなくてちょっととまどいました。まあ,それなりに好評だったみたいでよかったですけど。

5月2日(月)

今日はGWの合間なので,職場も人が少なめです。

60cm水槽のデルモゲニー稚魚が1尾,下あごが折れてしまいました。そういう事もあると話には聞いてましたが,いざ見るとビックリです。折れたあごが下向きにぶら下がっており痛々しいのですが,大丈夫だろうか。

5月1日(日)

頼まれていた投稿論文の審査(っていうの?)を終わらせました。青二才があまりきつい意見を書いたらいかんかな,などと迷っていてもしょうがないので一気に「えいっ」とやってしまいました。けっきょく半日はそれでつぶれました。

30cm水槽のレイアウトを変えてみました。ウイローモスが伸びすぎて水深の2/3が埋もれた状態だったので,大幅にカットしました。最初はそれだけで終わりにする予定だったのですが,驚いたフォールスバルブが隙間に逃げ込み挟まってしまったため,底砂以外はすべて取り出して再配置しました。ウィローモスが減ったぶんすっきりとしてだいぶ見栄えが変わりましたが,実際には物(水中濾過とか)の配置はほとんど変わってなかったり。有茎の水草をもう少し増やしてみてもいいかな。


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