日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2005年6月

夏には心機一転(その前に梅雨あり...)

6月10日(金)

夕方,I君を連れて,新宿の書店&熱帯魚店巡り。I君は紀伊國屋書店は南口店しか知らなかったようです。

青井夏海『赤ちゃんをさがせ』・浦賀和宏『ファントムの夜明け』を購入。新宿サブナード(地下街)の書店は,なぜか浦賀プッシュです(ただし幻冬舎のみ)。ここ三ヶ月ほどは『彼女は存在しない』『ファントムの夜明け』が平積み。

サリンジャー『ナインストーリーズ』を,だいぶ前に買ったまま全部は読んでなかったことを思い出しました。終盤の何編かをさっと一読みして,とりあえずは読了です。何回か読み返した話,1回だけしか読んでなかった話,いろいろですね。「バナナフィッシュにうってつけの日」「エズミに捧ぐ 愛と汚辱のうちに」「小舟のほとりで」とかは,わりと好きで読み返したほうか。

6月9日(木)

世界地図ソフトPTOLEMYでフランスの“地域圏”(行政単位の一つ,“県”の上)を作成してみました。

口琴の練習,適当なCDをかけて,曲に合わせて音に出すとわりと楽しいですね。

明日から雨らしいです。

6月8日(水)

久しぶりに仕事用のマセマティカのプログラムを開きましたが,自分で作っておいて何だけれど,わけわからない。どの変数が何のパラメータだったかとか,すっかり忘れてました。きっとうまく整理できてないんでしょうね。‘きれい’なプログラムが組めるようになるまで,まだまだ修行が必要です。

口琴の練習しすぎで指がちょっと痛い。どこかに変な力がかかっているようです。もうちょっと指も顎も力を抜いた感じになればいいのだけど。まあとりあえずは,「ビョョョーン」という音が出せるようになりました。単に弁を弾くだけならば「ビーン」なのですが,声に出さずに「オヨヨヨヨ」と言いながら弁を弾くと,こんな変な音になるそうです。

というわけで写真:

 

真ん中に伸びている弁を指で弾きます。その両側の棒の部分を上下の歯に当てる。

6月7日(火)

行ってきました。何にって,もちろん口琴入門講座です。音を鳴らすのがとても楽しかったですね(楽器の振動を口腔で響かせて音をでかくするので,脳まで一緒に振動して気持ちよくなるらしいです)。ちゃんと音が出せずに悔しかったですが,ということをおいておいて。たぶん僕が一番下手でしたね。どうも昔若い頃(?)に顎関節症を発症したせいで,どうも顎の位置がうまく定まらない...などと言い訳をしてもしょうがないので,家に帰ってからも練習して,何とかそれなりに音が出せるようになりました。でもちょっと油断するとどこかがずれて,音が出なくなっちゃうんですよね。これがまた。

そうそう。講座は15人ほどの少数精鋭方式です。開始前に,口琴を持っていない人は2000円で金属製の口琴を購入できます。ロシア連邦内・中央アジアにあるアルタイ共和国製。マイ口琴を持ってきた人もけっこういます。ちなみに講義はまず「世界の口琴の種類と分布」ということで,まあいろいろなタイプの口琴があるよという話がありあした。次にちょっと実技をやって(とりあえず音の出し方をマスター),CDを少し聴いてまた実技(「オヨオヨヨ〜」って声に出さずに下を動かすと……)...という感じでした。

追加(6/13): 西尾維新ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs.橙なる種』を読みました。これは何でしょう? 中途半端というか肩すかしというか腰砕けというか...これじゃ,下巻が読みたくて待ち遠しくてしょうがないではないですか。一癖ありげな人物が登場し,これより一波乱と思わせては,あっけなくストーリーから消えていく。「えっ!そんなんでいいの!」という感じ。彼らって,ちゃんと登場した意味があるんですよね。特に‘ノイズ君’とか,もう終わりですか? 話は「何かもう,それどころじゃない」ってとこに来ていますが。とても気になる。とにかく,“本格マインドをこよなく愛す”と自称する西尾維新でもありますから,ピシッと有無を言わせぬ解決を,否が応でも期待してしまいます(「本格マインド」って何という問題も当然ありますが)。そういえば,このシリーズってずーっと,本格ミステリーなんだと思って読んできたんだけど,最近は何だかよく分からないノンジャンルというかジャンルクロスオーバーな小説になってきましたね。まあ,山田風太郎の『警視庁草紙』みたいに,最初は捕物帖風の連作短編集かと思わせて最終的には大謀略小説って例もありますし。これはこれで意外性という面でもおもしろいのだけど。下巻が出るのはいつでしょう。

6月6日(月)

久しぶりにライブに行きました。今日は‘ほとらびからっ’! ちょうど一月ほど前に聴きに行った‘こまっちゃクレズマ’のアコーディオン奏者・張紅陽さんと女優の佳村萌さんのヴォーカルを中心にしたバンドです。ちょっと遅れて行ったということもあり,立ち見とあいなりました。なかなか盛況で,とても楽しいライブでした(といつもこんな感想ばかり書いてる気もしますが...)。佳村さんのヴォーカルはうまいというわけではないのですが,女優さんということもあるのか,どちらかといえばやはり雰囲気系(←意味不明?)。ハンドメイドな感じがよいです(とさらにわけの分からないことを...)と言えば,伝わる人には伝わってくれるだろうか。まあそれはそれ,ようするに雰囲気がよかったということですね。他のメンバーは浦山秀彦g, 斎藤ネコvn, 四家卯大vc, ホアチョper, 横澤龍太郎perの各氏。知っている人は僕より知ってると思うので,まあ特に説明しませんが,すごいよいです(それ以上のコメントは僕には無理です。ごめんなさい)。最後の2曲ほどハーモニカでゲストあり。「だいちゃん」と呼ばれてましたが,キーボード奏者の近藤達郎さんだと思われます(でいいんですよね?)。アンコールは特に用意してないということで,1曲目をもう一度。1曲目の途中に遅れて行ったので,ちょうどよかったです(おいおい!)。

予算にちょっとだけ余裕があったので,佳村さんのCD『うさぎのくらし』(共演:鬼怒無月g, 勝井祐二vn)を買って帰りました。2年前にこのメンバー(佳村・鬼怒・勝井)でのライブを聴いてCDが欲しかったのですが,その後何となく買う機会がなかった(ライブの時はまだ出てなかったし)のでうれしいですね。

少し早めに終わったので,ラーメンを食べて帰る前に,本屋によりました。とりあえず西尾維新『ネコソギラジカル 中』・石崎幸二『長く短い呪文』・乾くるみ『塔の断章』・澁澤龍彦『初期小説集』を購入。澁澤龍彦のほうは,以前福武文庫から出ていた2冊の小説集の収録作‘ほか’をまとめたもの。当然その2冊は持っているんですが,‘ほか’の部分が読みたかったんですね。久しぶりにちょっとだけ読み返してみましたが,やっぱりよい感じですね。ふふふ……。

6月5日(日)

荻窪→阿佐ヶ谷→高円寺→新宿と遊びに出ました。荻窪の中古書店で若竹七海『製造迷夢』と浦賀和宏『地球平面委員会』を購入。阿佐ヶ谷で以前デルモゲニーを買った熱帯魚屋をのぞく(2尾ほどまだ残っていました)。フォールスバルブも2尾いたので,迷ったが今回はスルー。次に久しぶりに高円寺の土地に降り立ちました。だいたい3年ぶりだと思うけど,相変わらずなんかいい町ですね。有名(だかどうかは知らないけれど)な高円寺ブックセンターに立ち寄る。小さめの店ですが,本の品揃えが何か独特です(東京・江戸の本コーナーだとかアウトローコーナーとかいろいろコーナーあり)。けっきょくは何冊かコミックを買っただけですが。新宿で夕食(だいたいいつも行くのは2・3店のどこかでちょっとマンネリだい)。

若竹七海のコージーミステリ・シリーズ第一弾『ヴィラ・マグノリアの殺人』を読みました。−−海に臨む邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」の一棟で死体が発見された。所持品もなく、顔と手が潰されて身元の特定は困難。聞き込みに懸ける署員たちだが、ヴィラの住人は皆、癖のある人間ばかり……。 ちなみに「コージーミステリー」というのは,暴力シーンとかがなく残虐な死体とかもでない,登場人物たちの魅力と楽しい(?)ドタバタ劇で読ませる後味のよいミステリーのことらしいです。何だかんだ言って若竹版コージー,けっこうエグイです。登場人物がそろって癖がありすぎだからか。全体的に見ればまあ楽しい小説ではあるんですけどね。でもやっぱりイヤーな人たちの出てくる頻度,けっこう多くありません? まあそれが若竹七海の作品の特長なんで,これがなくちゃイカン!!ってこともあるでしょう。満足度6.5/10点。第二弾の『古書店アゼリアの死体』(こっちのほうを先に読んだ)もなかなかいいですよ。

6月4日(土)

柄刀一ifの迷宮』を読みました。なかなかの大作ですが。−−旧家にして最先端医療企業・SOMONグループの中枢を担う宗門一族。その本家で上半身を焼かれた若い女性の死体が発見される。慎重なDNA鑑定の結果、招来された新たな謎とは。−− 先端医学(or生物学)的なネタの本格物です。作者言うところの「情報うんちく系ミステリー」で,感心するところも多いのですが,トリックも「そのくらい専門家ならわかってるんじゃないの」感が少しあったり。柄刀作品(特に初期のもの)はとても生真面目にきちんと作っている印象があり,こういう重厚な長編は僕個人としてはちょっと苦手かな(他に例をあげると笠井潔『バイバイエンジェル』とか ←ちょっと違うかも??)。どちらかというと柄刀作品の場合も『OZの迷宮』のようなトリッキーな短編集の方が好みです。特に彼の場合,文章が悪文と言うほどではないにしろ,起伏がないというかちょっと読むのに疲れるところあり。頑張って読んだので満足度は6/10点。

6月3日(金)

職場で新しいカラーのインクジェットプリンター(コピー機・スキャナー兼)を導入。セッティング後,試しに魚の写真や地図ソフトで作った地図を印刷してみる。なかなかよい仕上がり具合。地図ソフトPTOLEMYは仕事の方(分布図の作成など)でも応用できそう。

今夜は藤井郷子カルテットのライブに行く予定だったのに,すっかり忘れる。最近はダメダメだー。まあ,雨も降っていたしね。

6月2日(木)

デルモゲニーの稚魚は,だいぶ個体密度が高くなっていることもあり,少ししか残っていなかった。稚魚の隔離を止めてから,無事に成長を続けているのは3尾ほど。かわいそうだが,あまり増えても困るのでしょうがない。また産まれたらベランダの似非ビオトープ2号(計画中)に移すのも一案かな。大雨の時に流されそうなので,工夫は必要だろう。

6月1日(水)

何をしたかあんまり記憶なし。……って5日も後で思い出しながら書くのが悪い。

デルモゲニーがまた稚魚を産んだみたい。5尾の生残を確認。


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