日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2005年5月

ようやくかふんしようのきせつはおわつたといえ,はえー

5月31日(火)

今日こそはライブに行くぞ! と思いつつ,地図ソフトをいじっていたらすっかり忘れてました。

2週間ほどあまり本を読まない日々が続いたので,本読みの欲求がまだまだたまっている状態です。次は(次も?)楽しく軽く読めるのがいいということで,田中啓文の駄洒落伝奇ミステリー『邪馬台洞の研究』を読みました。一応内容紹介しときますか。−−日本神話の根底を揺るがす異説は真実か? 私立伝奇学園民俗学研究会のメンバーが巻き込まれる理不尽な事件の数々。学園の理事長の私有地「常世の森」に隠された秘密の洞窟を探し求める学園伝奇ミステリ。−− 一応内容からはそんなに大きくは外れてもいないんだけど,まあアレやね。これだけ読むと京極夏彦とかそっち系かと...そういう意味ではかなり特質をつかんでいない紹介文ですな。いやまあいいんですけど。で,あいからわずの駄洒落づくし。ここまでやれるのは貴重な存在ですね,というほどでもないかも(って,どっちだよ!!)。まあ大笑いできる小説でもないんだけど,つまらない小説ってわけでもなくて,やっぱり楽しめる小説ではあるんですよ。と,またまたはっきりしない中途半端な感想で.... 個人的には最後の“わんこそば”の話は特に楽しかったです。

され,上の文章がいつもにも増して支離滅裂なのは,始めから“冷静に分析”する気がないからですね。あれっ! それはそうと,読み終わって今頃気が付いたが,これってミステリーだったっけ! まあいいけど。満足度は6/10点ですが,癖になりそうな点数以上に楽しめる小説でした。一度お試しあれ(と言いつつも保証は全くしないよー)。

5月30日(月)

危うく,大事な会議を一つすっ飛ばすところでした。とはいってもだいぶ遅刻してしまったのでダメだったのには代わりはありませんが。気合いを入れ直しましょう(今月中に)...っておい!!

加納朋子てるてるあした』を読みました。−−親の夜逃げのために高校進学を諦めた照代。そんな彼女の元に差出人不明のメールが届き、女の子の幽霊が…。謎が解ける時、照代を包む温かな真実が明らかになる。不思議な街で暮らし始めた照代の日々を描く癒しと再生の物語。−− というわけで,『ささらさや』の続編というか姉妹編になる連作集です。『ささらさや』もいい話なんだけど(ちょっと「いい話」すぎるかなって気もするけれど),これも単なるいい話に終わらない「いい話」に仕上がっています。こういう「ほんわか系」(に見えてけっこうエグイところを突いてきてるよな)ってな話は本当にうまいですね。前作の主人公は性格がとてもいい人なんだけど...でしたが,本作の主人公はずっと捻くれてしまっていて,それが‘ささら’の町でどう変わっていくか,というのが一応の主題でしょう。これを“ありきたり”ととるか,“より現実的”(前作は明らかにファンタジーしてましたもん)ととるかで評価は変わるような気もします。全体を通してのトリック(しかけ)も前作に比べればミステリー的にも社会的にもリアルです。でもよく考えると,相変わらず幽霊(?)が出るところなどファンタスティック?路線は引き継いではいます。言ってみれば“重いテーマでも一応はあるんだけど重さを感じさせない(かといって不真面目なわけじゃないよ)路線”ですね(「ファンタスティック」とどこがどう繋がるんだよって気もしますが)。いずれにせよ,“後味が悪いというか何というか”な浦賀和宏の直後なんで,読んでいてわりと気持ちがよかったです。というわけで満足度は連続して7.5/10点。

5月29日(日)

浦賀和宏時の鳥籠』をようやく読了。読み始めて途中時間をおいて,読み終わるまで2週間もかかった。別につまらなかったからとかそういう訳でもなかったのだけど,何となく気分的に。 で,実際のところ『記憶の果て』よりもこっちの方が面白かった。この話って落としどころがちゃんとあるのだろうかと心配もしましたが,なるほどそういうことでしたか。そっちまでは予想してませんでした。ミステリーと言えばミステリーだが,結局の所SF?というのは,『記憶の果て』と同じだなあ(笑)。読後感は「静かで冷たい」といったところか(別に「冷めている」ってわけでもないんだけど)。などと思って本をよく見ると,裏表紙で森博嗣が「その目は、静かで、そして、冷たい。」などと書いていた。もしかして,この言葉が潜在意識になって僕にも同じ感想を抱かせた……というわけでもまあ,ないだろうな。

何となく割り切れなさも残る。けどすべてが終わってしまっているような気もする。いろいろと張り巡らされたいろいろなもので世界がうーん,って自分でも書いていて意味不明。分かっていることは,これを書いた浦賀和宏と同じ年齢だった頃の僕には,とてもじゃないがこの世界は創造(想像?)できなかっただろうなということ(←何となくありきたりな文章かも)。最近の浦賀作品だったら似たような物はできそうな気もしちゃうんですけど……って,絶対無理だけどね。読み終わっての満足度は,てごわかった(?)わりには高めの7/10点だい。

吉祥寺の本屋で,佐藤友哉『子供たち怒る怒る怒る』・加納朋子『てるてるあした』・恩田陸『夏の名残りの薔薇』・田中啓文『邪馬台洞の研究』・高橋葉介『夢幻紳士[幻想篇]』を購入。またまた,こうして本が増えるんだからってばさあ。そういえば恩田さんは吉川英治新人賞受賞ということで,おめでたいことです。

5月28日(土)

ラスボラ・スピロセリカが1尾,状態がおかしい。尾びれの付け根に腫瘍ができているので,長くは持たないだろう。2.5cmほどにしか成長しないごく小型のラスボラなので,そろそろ寿命なのかもしれない。飼い始めて1年ほどでずっと元気はよかったのだが,最近,大きめの個体から,ぼちぼちと落ちるようになってきた。小型の熱帯魚の場合はしょうがないのだろうね。スピロセリカはめったに売っているのを見ないが,大人しくてきれいでよいラスボラだと思うので,また入荷して欲しい。

夜,職場に立ち寄って少し高めのカップラーメンを食べる。200円を超えるカップラーメンに意味があるのかという意見もよく聞くが,まあそれでも店で食べるよりは安いんだからいいのではないの。主にスープに金がかかっているはずなので,スープだけでも有効利用したらいいのでは(例えば何かを煮込むとか),などと考えながらも別にどうもしない。

土曜の夜だというのに職場の事務室には電気がついていた。誰か仕事をしているらしい。お疲れ様でした。マジメに仕事している人は幸せになって下さい。

5月27日(金)

このところよい天気が続くが,夜になるとまだ少し肌寒い。

大学時代の友人の結婚披露宴が来月あるはずだが,いつだったらろうか。日が載っていた招待状が見つからない。整理してれば出てくるかと思ったのだけどね。家の方も探さないと。

5月26日(木)

夕方より職場にて,自分の部屋(席)の片づけを始める。資料や論文とかが山積みになっていて,どこに何があるか分かりづらくなっていた。1枚1枚確かめながら保存しておく物と捨てる物とに整理していく。11時まで頑張ったが,まだあまりきれいに整頓できたようには見えない。

5月25日(水)

今日は一日いい天気でした。こういう日が続くといいね。

世界地図ソフト・PTOLEMYのデータを自分好みにアレンジ(データの追加などが自由にできる)するため,地理関係のウェブとかを巡っていると,時々面白い話に行き当たります。今日もギリシャに関するサイトを見ていたら,「アトス自治修道士共和国」というのが出てきました。ここは実はギリシア正教会の領土で,ギリシャ国内にあっても治外法権の土地らしいです。なんと入るのにビザまでいるとのこと。世界にはいろいろな場所があるんだなあと,改めて思いました。

で,うちのグッピー水槽の写真です。ピントとかあってなくてスマンですが,こんな感じ。見てのとおり,鑑賞には向かない配置です。グッピーの種類(品種)はBT90とかいうやつだそうです(友達からもらったので,詳しくは知りません)。何だか♂ばかりですね。きれいでいいと言えば,まあいいんだけれど。

5月24日(火)

朝からはっきりしない天気,と思っていたら今日も夕方から雨。

帰ったらベランダの似非ビオトープの水があふれそうになっていました。あわてて蓋。開花中のロタラの茎が倒れていましたが,ちゃんとまた元のように立つのでしょうかね。以前の経験だと,一度倒れると倒れたままのような。でも野外ではあまりそういう状態を見ないような気もするのですけれどね。

世界地図ソフト・PTOLEMYの地図データは少し古いため,自分でインドの新しい州を3つほど作成してみました。慣れていないので12時過ぎまでかかりました(かかった時間の1/3は資料の収集ですが)。でも楽しい。いろいろな分布図とかを作って,地図に重ね合わせて表示することもできるようです。江戸時代の大名配置図にまた挑戦してみようか。

などとやっていたら,ライブ(unbeltipo Trio)に行く予定だったのをすっかり忘れていました。残念でしたが,また次の機会に(東京だとこういう点はいいよね)。

「佐藤友哉の人生・相談」,ちょっと勢いが落ちてきたか。というか,ちょっと投げやり?? まあ,それもそれっぽくていいけどね。←って,読んでないとわからない話ですね。ようは『ファウスト』誌で一番(「唯一」とは言いませんが)楽しみにしている記事の話です。

5月23日(月)

夕立(?)がありました。横から吹き付けるような雨。職場で仕事をしていたのですが,天井と壁(窓枠)の隙間から雨水が漏れてきました。ぽたりぽたり。うちのワンルームの方は大丈夫か? 以前もBSチューナー付きビデオデッキの上に雨水が落ちてダメにしてしまったことがあります。それ以来,家ではテレビを見ていない....

5月22日(日)

グッピー水槽の写真を撮ってみました。廊下の変なところに置いてあるので,ちゃんとうまくはいきませんでしたが,そのうちにアップします。(→5/25

いつものように中野と新宿をまわる。ファウストvol.5のみ買って帰りました。イラストはやっぱりどうでもいいや。佐藤友哉のナインストーリーズ・シリーズの3作が楽しみかな。読んでない本が多いので,まだ先の話になりますが...。浦賀和宏の『時の鳥籠』,前半(「プロローグ」)を読み終わって1週間が立ちましたが,まだ後半(「エピローグ」)の1/3ほどしか読めていません。長くて重い話なので,「えいっ」と本腰を入れないとなかなか読めない。展開がどうなるのか想像すると,楽しみなのも確かなのですがね。なんとなく。

5月21日(土)

5月1日の日記(30cm水槽のレイアウト更新)と5月15日の日記(ロタラの開花&熱帯魚)に,今更ながら写真をつけました。


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