日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2005年7月

もう下半期突入じゃないですか。まったく,どうしてくれるんですか?

7月20日(水)

学生さんの研究紹介準備のお手伝い。着うた作成のお手伝い。などなど。

ライブ(ジンタらむーた)に行きそびれる。

7月19日(火)

西澤保彦腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿』を読みました。−−「ひとりで悩んでないで、窓口にお並びください」 殺人? 詐欺? 行方不明? 悩める市民の相談事を解決するのは、腕貫をはめた出張所の職員。ユーモア溢れる痛快ミステリー連作短編集。−− 「市役所の相談員が安楽椅子探偵として活躍する短編集」であることは間違いないんだろうけど,それだけですましてしまうのは何となく違うような気もする。彼は推理を(披露)するのでなく,たいていの場合ヒントを言うだけ。ヒントに従って語り手が頭を働かせると事件(と呼べないかもしれない出来事)の裏にあるものが見えてくるという趣向なんですね。それは,心温まる話の場合もあるけれど,日常的な人間の悪意(とさえも言えない嫌な何か)であることが多いのは,やっぱり西澤保彦ですね。で,最近の西澤作品って,何となく「オヤジになってきたよね」感が漂ってきている気がするのですが...特に最後の短編なんてちょっとクサイよな,などと思ってしまいました。まあどこぞやのハートウォーム系の作家達とは一味違う(ナイーブさがあまり感じられない?)のは個性的でいいと思いますけどね。満足度は7.5/10点。

7月18日(月)

午後より,職場にちょっと寄った後,新宿・下北沢へ。

やっぱり楽譜の読み方や基礎的な音楽理論みたいなのを知っておきたいと思い,新宿の書店にて,吉田眞由美『はじめての楽譜』を購入。説明が分かりやすそうだったので,けっこう期待。

西澤保彦の連作短編集『腕貫探偵』を購入。佐藤亜紀『バルタザールの遍歴』を読書中だったのだが,たぶん『腕貫』のほうが先に読み終わる予感。『バルタザール』も面白いのだけど,短編集の方が読みやすいというのがその理由。(←ってなんだよ。おい!)

インド&ネパールの口琴を見に,下北沢へ。インド製口琴では有名な店らしかったが,場所が分からずに30分ほど‘うろちょろ’してやっと小さい看板を見つける。アパート(マンション?)の2階に小さな店があり。いくつか見せてもらったが,今日は詳しい人がいない(「今日はお祭りで口琴もだいぶ持っていっている」とのこと)ようなので,次回に。とりあえず店の場所と雰囲気が分かったのでよしとしよう。最初店を見つけた時に,その外観から何となく入りにくくスルーしかけたのは内緒だが,中は雰囲気もよかった。

とりあえず,今夜も洗濯をしてから‘ふて寝’。

7月17日(日)

今日は一日寝て過ごす。明日も休日なのでとても助かる。忙しい時はそんな暇がないのだけど,今日のように一段落付いてしまうと,嫌なことまで思い出されてくる。余計なことを思い出さないように,布団の上で何も考えないようにじっとしている。

家で今まで使っていたノートパソコンがぶっ壊れる。電源を入れても唸っているだけ。解決策を考えるのも面倒くさいのな。どうせこの世の中に,絶対残しておかなくてはいけない情報なんてないのも分かっているが,まったく未練がないわけでもないんだよね。

7月16日(土)

昨夜は遅くまでT氏と話し込んでしまったため,寝たのは朝の7時を過ぎていました。職場の一般公開が12時からなので,3時間ほどの睡眠で職場に向かいます。いやー,職場が家から近くてよかった(歩いて行ける)。

で,職場の一般公開はといえば,なかなかの盛況でした。まあ,うちの担当のところには,あまり質問とかきませんでしたけどね。それでも‘ふんふん’と読んでいく人もそれなりにいて,一生懸命パネルを作った甲斐はありました。

終了後に打ち上げの飲み会。2日続きの寝不足で,家に帰ってすぐにばたんと寝てしまいました。

7月15日(金)

部屋の大掃除(という名の単なる‘片づけ’&‘ゴミ捨て’)のおかげで,とても寝不足です。

京都から来た友達を連れて,Bondage Fruit(略称「ボンフル」)のライブに行きました。3rdアルバム『récit』の再発記念ライブです。リーダーの鬼怒無月(きどなつき)氏いわく,「微妙にめでたい」。前半はゲストとして隠者の森。70年代を代表するボーカリストであるカルメン・マキ率いるアコースティック系のトリオ(桜井芳樹g, 松永孝義cb)に,今回はヴァイオリンで太田恵資が参加。前回聴いたサラマンドラとは異なり,バラード系のじっくり聴かせる曲がメインです。「かもめ」の歌は渋くてよかったです。太田氏のヴァイオリンも雰囲気が出て,曲によく似合います。

後半はいよいよBondage Fruitの登場です。メンバーは鬼怒無月g, 岡部洋一ds, 大坪寛彦cb, 高良久美子vib, 勝井祐二vn。1曲目が『récit』より「ODD-JB」,久しぶりに演ったとのことで,もしかしたらライブで僕が聴くのは初めてかもしれません。CDに比べて少しだけハードな感じ。他に印象に残ったのは『VI』より「Three Voices」。同じくヴィブラホンが活躍ということで,GONGの同じくThreeで始まるタイトルのあの曲とかを彷彿させる部分もあり。『récit』からは「KAGEE GA KIERU」(鬼怒氏いわく「バラード」,ただしゆっくりの曲はすべてバラードという定義らしい)に最後にやった大曲「récit」など。鬼怒さんのギターは,今回は全般的に早弾きシーンが少な目だったような。名前が分からないけれど,右手の指に金属製の管をはめて滑らせるようにする演奏法などが印象に残りました。勝井さんのヴァイオリンは,相変わらず動きが激しくてかっこいいですね。MCもいつものごとく,鬼怒-勝井の掛け合いが微妙に面白い。でも,どこが面白いのか冷静に分析してみると,よく分からないですね。間のとり方が独特なのか。

アンコールは,まず『VI』より「Dear Gazelle」(だったかな?)を。その後,カルメン・マキ登場で,デビュー曲「時には母のない子のように」。実は曲名を知っていても聴いたのは初めてだったんですが,よかったです。3rd以降のボンフルはヴォーカルがないし,最初は静かな語り口調だったこともあり,うまく合うのかな?と思っていたのですが,中盤は激しい曲調で,うまく盛り上がりました。原曲もああいう感じに激しくなるのでしょうか。聴いてみたくなりました。

7月14日(木)

一般公開用にパネル(「おいしい魚をいつまでも食べられるには」)が完成しました。でも内容的に難しいところもあるため,いまいち分かりにくいかも。当日は,いかに口でわかりやすく説明するかがポイントになるかもしれません。

明日,友達が泊まりに来るので,今夜は部屋の片づけを頑張ります。けっこう手間がかかりそうです。普段からこまめにやっていれば,こんな時に焦らずにすむのに..。因果です(花輪和一風に)。

7月13日(水)

金曜に京都から友達(T君)が来る予定。「泊めてくれ」「飲もう」と言われて「いいよ」と軽く返事をしたのですが,ライブ(Bondage Fruit)に行く予定だったのをすっかり忘れていました。まあ一緒に行けばいいか。

笠井潔サマー・アポカリプス』を読了しました。−−敵に狙撃されたカケルを気遣い、南仏へ同行したナディアは、友人の一家を襲う事件を目の当たりにする。中世異端カタリ派の聖地を舞台に、ヨハネ黙示録を主題とする殺人が四度繰り返され……。二度殺された屍体、見立て、古城の密室、秘宝伝説等、こたえられない意匠に溢れる、矢吹駆シリーズ第二弾。−− 土曜より読み始め足かけ5日。やっぱり難しめでなかなか先に進んでくれないのですが,ミステリーとして1作目(『バイバイエンジェル』はけっこう読むのが辛かった)よりも洗練されている気がしました。本格ミステリーとしての道具立て(“ガジェット”って言うんですか?)が揃っていて,いかにも本格ミステリーらしい外面も持っていますが,小説のテーマ自体は別にあるようですね(奥泉光の解説参照)。哲学的なテーマ(評論『テロルの現象学』と同じテーマを小説で書いたとのこと)とミステリーの部分が,うまく解け合っている気がしました。事件を解決しない(事件に興味がない)はずの名探偵・矢吹駆ですが,本作では積極的に聞き込みなどに参加しています(それでもやはり解決しようとはしないのですね)。それが‘なぜか’というのも本作での謎の一つになっており,小説のテーマ自体に重要な関連があるというところが興味深いです。満足度7.5/10点。ところで,矢吹駆の現象学に基づく推理っていうのが,いまいちピンとこないのですが,僕の頭が働いていないせいでしょうか?

7月12日(火)

職場で環境整備があり。草とりや落ち葉拾いなどをしました。秋ではないので,落ち葉はそれ程多くは落ちていないのですが,それでもちらほらと見かけました。

First Lady(口琴)が,やっとガチガチいわなくなりました。力の入れ方の加減が分かってきたようです。人差し指だけでなく,中指や薬指も使った口琴の早弾きに挑戦中。テンポが合わずなかなかうまくいきません。中指または薬指だけで練習して,指の動きをみにつけるのが必要なようです。

7月11日(月)

夜3時まで頑張って,職場の一般公開用にパネル(案)を作成。


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