日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2006年1月

新年あけおめ

1月31日(火)

今日で1月も終わりですか。そうですか。 ……何も変わっていない。

名前忘れてしまって悪いんですけれど,○○さんお疲れ様でした。

今年3回目のライブ鑑賞は吉祥寺マンダラ2へ。1年ぶりに聴きました,林栄一! あいかわらずすてきな高音です。悲鳴を上げるアルトサックス というのか。もちろん,それだけじゃないですけど。他のメンバーは内橋和久g, 大熊ワタルcl, 吉田達也ds と,こちらもそうそうたる...。ロックっぽいノリのあるフリー??(←ジャンルとか詳しくないのでこんな表現でスマンです)でしたが,かっこいいです。2時間がけっこう短く感じました。 座った場所が端のほうだったせいか,クラの音が少し聞こえにくかったのがちょっと残念でしたけど。その代わり,内橋さんのギターの音はガンガンに聞こえました。面白い演奏ですよね。アンコールでやった大熊さんのシカラムータらしいメロディで始まった曲も,とてもよかったです。

1月30日(月)

金曜日,Aさんあてに保育所?から電話がかかってきたので,もしやと思ったらやはりインフルエンザだったもよう。このところちょっとは温かくなったよな,などと思っていたのに。今ごろ出るのか? まあ去年とかもそうだったかもね。

横溝正史双生児は囁く』を読了。今まで単行本未収録だった7作を収めた短編集です。一ヶ月ほどかけて少しずつ読んできました。デビュー直後(大正9年)の作品から終戦後の第一次横溝ブーム?の頃の作品まで,いろいろ楽しめます。初期の話は,どちらかと言うと因果応報的な犯罪譚という印象ですね。戦後の作品も因果応報的と言えばそうなんですけど。まあ,いわゆる本格ミステリっぽくないという意味でです。花輪和一の絵とか似合いそう。雰囲気がいい感じですが。話としては表題作が一番面白かったんですが,連続殺人なのに主人公(探偵役)の双子が楽しそうにしてるのが,何となくちょっと...です。金田一みたいに「あの時こうだとわかったのだけど,決め手がなくて」などと言い訳ばかりなのも,おいおいとか思いますが。

1月29日(日)

H君も締め切り間近で徹夜だったので,結果的にそれに付き合う形に。明るくなってからもH君が2回ほど質問にきただけど,朝日を眺めながら(←嘘,部屋が北側なので見えません)ビールを飲んでいたので,いい加減な対応ですまなかったです。ちなみに飲んでいたのは昨日買ったケベック州のベルギースタイル・ホワイトビール。おいしかった。

朝10時,ようやく睡眠。

夕方,新宿に出て三越に。少し高級なお茶を買いたいなと思ったのだけど,八女茶と嬉野茶とか狭山茶とか,どれを買えばいいか迷ってしまい,あげくはスルーすることに。

で,やはり立ち寄ったのはビール売り場。ドイツのラガーで2種類ほど飲んだことがないのがあったのだけど,もしかしたら飲んだことがあるかも?って迷って,別のを買いましたが...家に帰って調べたら,やはりどちらも飲んでなかった。けっきょく買って飲んだのはシンガポールのタイガー。甘めの口当たりのラガーですね。

1月28日(土)

よーく昼寝をして,午後遅くなってからまた動き出す,いつもと同じような土曜日。2ヶ月ぶりに高田馬場の澤本商店まで足を伸ばしました。やっぱりビールの種類が多いですね。カナダ・ケベック州のエールなどは10種類ぐらい揃っているし。と,せっかくここまで来たのだからと,今まで飲んだことがないのを5本選んだつもりだったのですが,1本かぶってました(ドイツのFrankenheim Alt)。

ついでに神田の古書街にも足を伸ばすつもりだったのですが,なんとなく気分が変わって,そのまま帰ってきてしまいました。

ちょっと仕事がたまっているので,今日は徹夜。

1月27日(金)

今日も夕方から本郷。宿題もでたし,明日からはちょっといろいろと忙しそう。エクセルを使ってちょこちょこってわけにはいかないかな。

森博嗣工学部・水柿助教授の逡巡』を読了。自伝的小説?である『工学部・水柿助教授の日常』の続編です。N大学工学部助教授の水柿君が,ミステリー作家になるまでの顛末を語る全5話。最初の部分だけちょっと読みにくいと思ったりしましたが,地の文章なんでしょうか。わざと実験的にやっているようにも読めますが。小説と作家(小説家?)に関する話が中心なので,作家を目指す人が読んでも...って,嘘です。あまり参考になりそうもないかな。ミステリーファンなる奇妙ものに対する考察なんかも楽しいです。『……日常』に出てきた「海に置いてあるコンクリート」の謎みたいな話も,混ざっていても面白かったかも。まあ,そういう話はまた別の本とかで出てくるのかもしれませんね。いっぱい本書いてるからな。

寝酒にスピットファイアー。←飛行機じゃありません。イギリスのエール(ペールエール?)です。500ml瓶でしたが,そんなに多い気がしなかったなあ。本を読みながらちびちびとやってたら,すぐに終わってしまいました。

1月26日(木)

日陰ではまだ雪が残る。職場の駐車場も,半分だけがきれいに白くなっている。道の雪はだいぶ溶けて消えたようだ。

今日はY君の誕生日らしい。おめでとう。

夕方から本郷に行き,戻った後でまた計算機を走らせる。かねてより懸案のマセマティカのプログラムがやっとうまくいく。昨日ぐらいからうまくいかない原因がわかりそうになり,根を詰めた甲斐があった。とてもうれしい。このまま,よい方向へ向かうといいな。

お祝いに,スパーテンのプレミアムボックをがばっと飲み干す。前回飲んだ時は,甘めの口当たりがしつこいような感じがしていたが,冷えたのを一気に飲んだら,とてもおいしかった。気分にもよるんだろうけど。よしよし。

1月25日(水)

少し温かくなった気がする。いつもなら今が一番寒い時期のはずなのに。

Aさん,公務員試験用?の問題集を買ってくる。懐かしい。政経とか倫社とか,高校でちゃんと習ってないから,大変だったよな。

マセマティカ,もしかしたらうまくいくか。なんか見えてきそうなんだけどね。

1月24日(火)

今日は何となし,ちょっとだけ“何だかなー”な一日だった。何年か前,広島に行った時のことを思い出す。「ちゃんとフォローとかしとけよ」と少しだけ怒り。

公務員試験って,どのくらいの難度なんだろう? 大学入試とかと相対化して比較できるのだろうか?

M君,中国に出発。まあ頑張ってくれたまえ。今更僕らが言うべきことでもないが。

寝酒にグリムベルゲン・キュベ・ド・レルミタージュ。ベルギーのアビィ・ビール(修道院に昔から伝えられている伝統的なレシピに従って生産される)。醸造所により味もいろいろ違うみたいだけど,これは甘みがほとんどない辛口タイプ。わりと好み。

1月23日(月)

週末に降った雪が溶けてさらにまた氷り,道はところどころ滑って危ない状況。天気がよいので日向の氷は今日中になくなるでしょうが,日陰ではまだまだ残りそうです。

長崎よりお客さんあり。お土産にふくさ屋のカステラをいただきました。おいしかった。

寝酒にイエーバー。北ドイツのピルスナーは苦めだけれど,特に苦いのがこのビールらしい。前回飲んだ時はそれほどとも思わなかったが,今回飲んだやつはけっこう苦く感じた。Y君(苦めのビールが好きらしい)向きか?

1月22日(日)

雪は東京では9cmまで積もったとか。センター試験の学生さんは大変です。

昨日の余韻冷めやらず,今朝の寝酒にマハラジャ。インドのビールです。

昨日一日の疲れと寝不足もあって,今日はよく寝ました。で,中途半端な時間に起きて,翌朝また苦労する...と。

1月21日(土)

朝から昼まで一眠り。雪の舞う中を,東京厚生年金会館へ。

Shinjuku New Year Jazz Festival 2006:老舗ジャズライブハウスである新宿ピットイン40周年記念のライブです。2日間のうち,初日の今日はフリー,フュージョン,ジャズロックといったちょっとトンガッタ?系のバンドが出演する日です。(ちなみに翌22日はオーソドックス&大御所系。)単体でもこれは聴きたい!っていうバンドがぞろぞろ出てくるわけですから,とても楽しみにしてきました。東京は数年ぶりの大雪でしたが,それにも係わらずたくさんのお客さんが来てましたね。やっぱりというか,けっこう若い人が多かった。僕の席は2階の右端に近い位置で,音のバランス的にはいまいちかなというところ。まあチケットをとるのが遅かったので,しょうがないです。

出演したのは以下の6バンド:

いきなりスタートから渋さ知らズですか? まあ盛り上げるのには最適なのか。とはいえ,最初から盛り上がる曲で始まるのではなく,メンバーがそれぞれ見せ場を作る感じの展開。パンフに載ってないメンバーも何人かいらっしゃいましたね(室舘彩・内橋和久ほか)。歌物はないかと思っていたのでうれしい誤算。3ギターに3ドラムス。コンサートホールはちょっと合わないかとも思ったんですが(もう少し動ける所がいい),最後の盛り上がりはさすがです。なんとなく感動してしまい,ちょっと涙が出そうになりました。

3吉ユニットは,フュージョン系というか旧六ピ系(?)で(八向山も少しそうかも),ジャンルとしては僕の好みからはちょっと外れるので,ここで食事にしようかとも思ったのですが,大御所2人(村上+仙波)のリズム隊は聴いとかないかんかと。この二人の掛け合いは別格というか,やっぱさすが。

KIKI BANDはどちらかというとギターロックという感じ。ここら辺から‘いわゆる’ジャズだか何だかわからなくなってきます(笑)。鬼怒無月とゲストの今堀恒雄の共演が一番の見せ場だったかな。スタイルの違う2人のギタリストを比較しながら聴けたので面白かった。そういえば今日はギタリストが多いですが(全バンド合わせると7名),お互い意識しますよね。そういう相乗効果ってどんななんだろう? 新しいドラムスの人(J. Trump)の音がでかいのが(体もでかい)印象に残りました。

Pain Killerは19・20日もピットインでライブをやっていたようですね。1ステージ5000円は高いなと思っていたので,ここで聴けて満足。J. Zornの悲鳴のようなアルトが耳に残りました。中盤,ちょっと単調かなと思い出した時にゲストで加わった大友良英もいい感じでした。音響のせいかベースがはっきりと聞こえなくて残念でしたが,まあ前回(04年)聴いた時もあんな感じだったような気も。

大友良英NJOは,J.オルークのユリイカで始まり,Eric Dolphy『Out To Lunch』のカバーから3曲。ゆったりとしたテンポの曲であれだけ緊張感を出せるのがすごいです。電子音から古典楽器から,カヒミ・カリィのヴォイス,宇波拓のスピーカーの上でなにやらガチャガチャならすというのまで,いろいろな音の組み合わせ。細かいところまではっきり聴かせる(聞こえる)緊張感。現代音楽的というか何というか,独特の雰囲気が会場に漂いました。本当に最後の曲は感動物でした。そういや大友版の『Out To Lunch』のCD,前に買ったのに,まだ聴いてなかったんだよな。すみません,帰ってからさっそく聴きます。

トリは八向山(八尋・向井・山下)で,大御所が締めます。そういえばピアノは今日,山下洋輔一人だけですね(2年ぶりに見ましたが,ちょっと太った?)。わりとオーソドックスな曲・演奏ですが,八尋知洋のpercがよいポイントに。最後の曲はけっこう長めのソロまわしがあり,みなさん魅せてくれましたが,この中では早坂紗知が一番人気だったかな(拍手が一番多かったような)。川嶋哲朗もかっこよかったですね。

6時間半の長丁場は,やはりしんどかったですね。バンドの入れ替わりに時間がかかったり,音の響きがライブハウスと違って違和感があったりもしましたが,個人的にはかなり満足。フリージャズ(どちらかといえば)系が多かったし。しかし,今日のお客さん皆が,どういうのをやるか知って来たわけじゃないですよね。いきなり渋さ知らズとかからでビックリした人もいるんだろうなと考えると,何となくおかしくなりました。

帰る時には雪はほぼやんでいました。けっきょく食事を摂り損ねたわけで,お腹もすいてるはずですが,そんなことはどうでもよくなりました。

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