日記

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想が多いです。熱帯魚の飼育日記も兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2006年4月

なんか,大した事してないうちに,時間だけ過ぎていくような。そんな4月。

4月30日(日)

清水義範・西原理恵子はじめてわかる国語』を読了しました。理科・社会・算数と続いてきたこのシリーズ。算数は軽く立ち読みしただけですまして,とりあえずまあ国語です。常用漢字とは何かとか,字を書くルールについての話(例えば,同じ“うけつけ”でも,“受付嬢”と“受け付ける”では書き分けてもいいじゃないとか)が特に面白かったです。改めて日本語の複雑さみたいなのを感じました。ここら辺をちゃんと教育するというのは,とても大変そうですね。普段僕もそんなに意識しないで使っているけれど。日本語(標準語?)の正しいアクセントと方言の問題とかも難しいですね。

結局今月も1回しかライブ鑑賞に行けませんでした(しかも月末)。2002年以降では,この前の2月に続いて2回目です。本も前半はほとんど読めてませんでしたが,下旬になっていろいろ読めるようになりました。そのわりに仕事のほうは特に進んだというわけでもないんですが。いったい何をしていたというのでしょう。なぜ進まん!?

花粉症の季節も過ぎ去ったことだし,そろそろ床屋でも行くかと思ったのですが,けっきょく行けませんでした。

大学の先輩だったOさん・Kさんと久しぶりに新宿で飲みました。Kさん(普段は沖縄在住)が仕事で1ヶ月ほど沖ノ鳥島に行くことになったので,送迎会の意味も込めて。環境アセスメントの話とか,M先生の研究室の話とか,Oさんと家族の話とか,いろいろ話したんだけどそんなに覚えてません。いくつか強烈な印象の話もありましたが,ここでは書けません(笑)。ちなみに1軒目は月の雫でしたが,1品1品が少ないわりに高い(もっと安っぽい料理でよかったんです)のと隣の客が気に入らなかったので移動。2軒目が韓国料理屋で焼肉,マッコリが飲みやすかったので,つい飲み過ぎてしまいきつかった。3軒目が薩摩料理と焼酎の店。けっこうみんな焼酎ばっかり飲んでたような。最後に天一でラーメンとビール。夕方6時から11時すぎまで飲んでました。

酔っぱらいついでに,西原理恵子『毎日かあさん 背脂編』を買ってきました。

4月29日(土)

知り合いがやってる吹奏楽団の演奏会に行って来ました。かっこよかったです。第一部で演奏したA.リードの第3組曲「バレエの情景」もよかったけど,第二部の映画音楽特集も楽しめました。客席の真ん中の一番よく見渡せるところに座れたので,誰が演奏しているか,またはどの楽器が今鳴っているかもよく分かってよかったです。ただしどの音がフレンチホルンでどの音がユーフォニウムでとかは僕には分かりませんでした(どちらもジャズやロックでは使わないし...)。しかしみんなよく楽譜をちょっと見てるだけで複雑な曲を演奏できるもんですねえ。僕には無理そうだ。

米澤穂信夏季限定トロピカルパフェ事件』を読了しました。−−小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?−− 互恵関係にある小鳩君と小佐内さんが小市民の星をめざすシリーズの二冊目です。連作短編集だった前作に比べ,短編を含んだ長編といった形になってます。それにしても今回はけっこうシリアスな話ですねえ。最初はそれほどとも思わなかったんですが,後半はだんだんと重大な事件に。しかしまあ,こういうラストを迎えるとは思ってませんでした。でも続きはありそうですね(このままだと中途半端だし)。その場合,春季限定が高一の春で夏季限定が高二の夏ときたら,秋季限定は高三の秋になるんでしょうか。それとも秋季限定は中三の秋(互恵関係になる原因の事件)で冬季限定が高三かなあ。とか勝手に想像したりしてますが。

60cm水槽のトゲナシヌマエビが滅多に姿を見ることができないので,追加したいなと思っていました。そこで浅草の観賞魚店でトゲナシヌマエビ10匹とミゾレヌマエビ5匹を購入。どちらも琉球列島(例えば沖縄島)では特に数が多い種類です。僕の飼育した経験だと,ミゾレヌマエビはトゲナシに比べると長生きしないのですが,どうでしょう。ヒナハゼとドワーフ・ボティアの反応は如何に(隠れるのがうまいトゲナシのほうはある程度大丈夫でしょうが)? 小さい個体だけ別に育てようかとも思いましたが,それも大変なので,一緒の水槽に入れてしまいました。とりあえず隠れ場として水草(特にマツモとか)の量を増やしてみましょうか。

 トゲナシヌマエビ
 ミゾレヌマエビ

日本の地ビール3種類を買ってきました。さっそく寝酒に金しゃちビール・名古屋赤味噌ラガーを飲みました。赤味噌で作ったビールということで,どんな変わった味がするのかと,変な風にちょっと期待。結論でいうと特に味噌の味がするわけではありません。ちょっと甘めで多少は変わった味がしますが,基本的には普通においしいビールです。

4月28日(金)

鯨統一郎「神田川」見立て殺人』を読了しました。−−レストランの美人ウェイトレスが全裸死体で発見された。容疑者にはアリバイがあり、被害者には過去があり、目撃者には邪心があった。そこに現れたのが間暮警部。持ち前の美声で昭和の名曲を歌ってから言い放つ?「犯人はこの中にいます」。 懐かしいヒット曲の歌詞をなぞるような殺人事件の数々を、間暮警部が鮮やかな推理で解き明かす。−− あい変わらずです。マンネリズムの美学とでも言うべきなんでしょうか。「くだらねえ」などと文句を言いつつも,つい読んでしまうのはどうしてなんでしょう。登場する「昭和の名曲」は,たいていは70年代の曲なんで,半分ほどは僕も子供の頃とはいえタイムリーに聴いてたりで,ちょっと懐かしい。まあ自分もそれなりに年をとったなと...(笑)。各短編で使われるトリックはそんなに大したことじゃないと思うんだけど,間暮警部による推理があまりにトンデモなせいで目立ちません。これもマンネリズムの効用?…って,褒めてんだか貶してるんだかよく分からない感想だな。

寝酒にブラックウィッチ。イングランドの伝統的なダークスタウトだそうだ。ちょっと苦いくらいで,癖も少なめ。原料を見るとオーツ麦を入っているようです。といっても,僕みたいな素人じゃ飲んでもわかりませんが。

4月27日(木)

柴門ふみ小早川伸木の恋』を借りて読む。途中で気が付いたが,前に一部(金井潤が「奥さんと別れてくれ」と主人公に詰めかけてくるとことか,終盤の裁判が続くところとか)を読んだことあり。多分雑誌で読んだんじゃないかと思うんだけど,連載誌はビッグコミックでしょ。買って読むはずはないし,いったいどこで読んだんだろう。感想としては,主人公には特に感情移入もできなかったのでアレですが,ラストはまあよかったんじゃないですかね。妥当な結果というか,サプライズを期待するような話でもないし(ミステリじゃないんだから...)。で,前半で病院ネタ(正義感だけは強い研修医がどうちゃらとか)が多すぎるような気もしたんだけどどうでしょう。主人公の性格や立場とかを説明するためには仕方がなかったのかもしれませんが。

昨夜のデュベルの残りを飲む。栓を軽くしただけだったけど,炭酸もそんなに減っていなかった。十分にいける。このビールの場合,もともとぶわーっと出るタイプでもなかったし。

4月26日(水)

特に変わったこともなし。伸び悩みと言えば伸び悩み。

ネットで見つけた日本版ポリティカルコンパスというのをやってみました。ドラフト3版は1年前からあるようなので,今さらでしょうがとりあえず。結果は,政治軸が+1(ちょっと保守)で経済軸が−3(それなりに左派・福祉国家派)になりました(それぞれ+10〜−10の範囲)。政治軸ではもう少しリベラルかと思っていましたが,そうでもないと。経済軸ではリフレ政策がもしうまくいくのであれば福祉に力を入れる必要性も減るとは思うので,その場合はもう少し点もプラスになるのかも。 本家のほうもやってみましたが,やはり...。アメリカの保守は熱心なキリスト教徒でしょうから,一般的な日本人はどうしてもよりリベラルに評価されちゃいますね。

寝酒にデュベル。“悪魔”という名前の,ベルギーのゴールデン・エール。ファンが多いらしい。やっぱりおいしい。アルコールが8.5%と強めなので,1/3は明日にとっておく。

4月25日(火)

昼前はすごい変な天気だった。雨が降っているんだけど,空気が薄い黄土色に染まったような感じ。黄砂の影響?? 昼には晴れて普通の天気になったけど。

11時半でこんな感じ    

先月は5回も行ったのに,今月は未だライブに行ってなかったんですよね。というわけで,約1ヶ月ぶりにライブ鑑賞。今回はMUMUとトリゴラスのライブで,三部構成。まず第一部はトリゴラス(小林武文ds, 湯浅崇b)+ゲストに高橋香織vn。トリゴラスは聴くのが始めてでしたが,ベースが変な感じ。弾き方が独特というか何というか,もったり(??)した感じ。曲はフリーインプロを2曲。高橋さんのエレキバイオリンはけっこうハードでよかったです。第二部にMUMU(植村昌弘ds, 中根信博tb, 坂元一孝key)。植村さんの演奏は10回以上聴いてるはずですが,MUMUはなかなか機会がなかったので,楽しみにしてました。期待通り,かっこいいです。毎月1曲ずつ新曲ができあがってくるそうで,いつも思うんですが,よく覚えきれるなって。やっぱりプロは凄いですね(←アホな感想)。僕なんてカリンバで弾く簡単な曲でさえ間違えてばかりですからねって,余談余談(もういいって!)。前に聞いたことがあるような曲が1曲あったけど,もしかしたらsimか何かで演ってた曲だったのかも。第三部は2バンド交えて3人ずつ組んで5分ずつの即興です。こういうのって楽しいですね。何か得した気分。最後には植村・小林お二人の師匠である仙波清彦さんも飛び入り参加。さらに得した気分でした。

4月24日(月)

安全衛生管理の職場巡視に1時間かかりました。年度の最初だからって,ちょっと張りきりすぎたような。この仕事って張りきって頑張れば頑張るほど,嫌がられるからなー。交通違反の取り締まりみたいなもんでしょうかね。

寝酒にリンデマン・グーズ。スパゲッティ・ソースの隠し味とかにも使えませんかね?

4月23日(日)

西島大介アトモスフィア 2』を読みました。−−ある日、わたしの分身が現われた。わたしに何の断わりもなく、世界はわたしの居場所を奪った。それでもわたしが「ふざけんな」と言わないのは、あらかじめ、みんなを赦してるから-。−− コレっすか! SFマガジンの対談で大森望が脱力してたラストって。なかなか衝撃的です。SFマガジンで「読者に×××××!と言わせたい」って言っていた伏せ字の部分がようやくわかりました。笑えることは笑えるのですが,僕らの年代ではリアルタイムでしたし,でもしかしまあ...。それはそうと西島さんのマンガって字だけのコマとか空白が多いんで,この内容で上下2冊合わせて2200円+税って,ちょっと高すぎるような気もしますね。僕は買ったけど。これだけ高いとそんなに数は出ないんじゃないかと思うのですが,そもそもJコレクション自体それほど売れてるわけじゃないだろうから,その中では十分に売れ線なのかも。

貫井徳郎さよならの代わりに』を読みました。−−劇団の看板女優が殺された。僕は、事件直前に現れた謎の美少女と真犯人を追うことに……。彼女に振り回され、時折見せる曖昧な言動に戸惑いながらも、僕は、その不思議な魅力に次第に惹きつけられていく。しかし、彼女は、誰にも言えない秘密を隠していた―。 −− わりと泣かせる系。ライトスタイル貫井印(←意味不明)みたいな感じかな。どちらかといえば『被害者は誰?』とかそっち系ですよね。『慟哭』とか『プリズム』とか系とは違う語り口。話自体はけっこうシリアスというか重い結末なんですが,読後感はさわやかです。いきなりタイムスリップとか出てくるんで,これは西澤保彦に対する挑戦かななどと思いましたが,西澤作品とはまたちょっと違う趣もあり。西澤さんだったら,あの“メール”のトリックをもっと早めに出してそこから推理をふくらませたりすると思うんですが,貫井さんの場合はストーリーの根幹に持ってきて,そこから泣きを引き出すといった形です。そういう意味でも興味深く読みました。しかし(希望はあるのかもしれないけど),やっぱり可哀そうだったな。微妙に後に残ります。

戸川純の1984年のライブ『玉姫伝〜ライブ含有』のDVDを購入しました。ライブ以外のイメージ(?)映像が怖いです。足に……とか,線路に……とか。ウワーン。ライブのほうは,ヒキまくってるってわけでもないでしょうが,身じろぎもせずに聴き入っている(手拍子のみ?)人ばかりなのが印象的でした。僕はYAPOOSとか戸川純バンドとか東口トルエンズとかしか聴いてないので,違和感がありますねえ。しかし,壮絶やなあ。何というか,ねえ。

西船橋から京葉線で東京に戻ってきたのですが,途中からどっと人が乗ってきて「何だ?何だ?!」って思ったら,舞浜でした。そうか。ちょうど夜10時頃だったんで,ディズニーランド帰りと...。まあだから何だというわけじゃないけどさ。

4月22日(土)

瀬名秀明八月の博物館』をようやく読み終わりました。−−20年前の夏の午後、ふと足を踏み入れた洋館で出会った不思議な少女・美宇。黒猫、博識の英国人紳士。その奇妙な洋館の扉からトオルは時空を超えて、「物語」の謎をひも解く壮大な冒険へと走り出した-。−− 厚さ以上にけっこう読みがいがあり。読み終わるまで時間がかかったのは,つまらなかったわけではありません。小説家になりたい小学生・亨の視点からのメインのストーリーに加え,小説の意味を問い続ける作家(私),19世紀のエジプト学者・マリエットと3者のシーンが複雑に絡まり,さらにはメタフィクション的な話まで出てきます。でも,最近のミステリーとか現代SFとかファンタジーノベル大賞受賞作とか,そっち系の複雑な。僕の場合はまあそれなりに慣れているとはいえ,最近は個人的にあまり元気がないもんで,一気に読みきれませんでした。それでも読み終わった後の印象はなかなかよいものでした。

駅のコンビニで買った“ゆずのまんまスティック”がけっこうおいしかった。

新宿の本屋にて,黒田研二『カンニング少女』(カバーイラストが西島大介),西島大介『アトモスフィア 2』,清涼院・大塚・箸井『探偵儀式 3』を購入。ついでに...

紀伊国屋で平積みになってた中原昌也・高橋ヨシキ・海猫沢めろん・更科修一郎による対談『嫌オタク流』が気になり,買い。最近ネットを見る機会が減っていたので,出てたの知りませんでした。内容的には特に興味がなかったんだけど,中原昌也の暴言というか,投げやり感漂う発言が相変わらずで,そこそこ楽しめました。まあ前半は,オタク擁護にまわった海猫沢めろんとのやりとりが中心だったんで彼もそこそこ目立ってたんですが,後半は更科修一郎が(オタク側?にとっての)自虐的(?)発言ばかりしてたんで,暴言のキレがイマイチというか暴言自体も少なかったのが残念なとこか。そういう点では,前読んだ『サクセスの秘密』のほうが...。対談のテーマがテーマだからしょうがないのかも(余計な要素が多すぎ)。

4月21日(金)

昨日の家賃に続き,今日は携帯料金を払う。既に3回も止められているから,気をつけないと。さっさと料金引き落としにしないとと言いつつ,早幾年。

職場の見取り図,ようやく完成。労作。けっこう頑張りましたね。えー,もちろん必要以上に。それほどのことなのかー(by三橋美香子と総本山)って気もしますが。頑張ったなりの利益があればよいのですが,少なくとも費用対効果は低いでしょう。まあ,未来のことは分からないので,今後に期待。

寝酒にマローヌ・ブリューン。フローレフ・ダブルと同じ(別ルート販売?)だと言われているようですが,フローレフ・ダブルを飲んだのはだいぶ前なんで,僕では比較できません。ちょっと発酵気味。

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