日々の記録(都合の悪いことは書きません)

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日記の形になっていますが,あえて触れなかった話題も多々あります。作り話もあるやもよ。本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

日記の色分け  読書:グレー 音楽:ピンク 生物:グリーン 歴史・地理:ブラウン
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2006年5月

「当分だからな。請求書が行くからな。ちゃんと金は払えよ」 ←最近のお気に入りより。

5月20日(土)

昨夜は途中で寝てしまい,ヌマエビの始末がやりっ放しにしてなってしまった。夜の間に1匹脱皮したらしく,脱け殻が。これも種の同定に使えそうかなと思い,とりあえず乾燥させて保存しておく。性格がどうかわからないので,大きな個体をミゾレと一緒にはしたくない。そんなわけで大きい個体3匹はベランダのビオトープへ入れてみる(夏には熱くなりそうなので,その前に何か考えてあげないと)。残りの個体(中型が2匹に小型が5匹)は60cm水槽へ。仲良くやっていってくれますように。入れた途端,泳ぎだした小型個体をヒナハゼが突っついたのでビックリしたが,ヌマエビは何事もなかったように餌を食べ出すし,ヒナハゼのほうもそれきり反応なし。ということで,何とか顔見せも無事に終わったもよう。

ベランダの似非ビオトープですが,メダカが1尾生き残っています。3月に見た時は痩せていましたが,今ではプランクトンが湧いているのか,けっこう太っていました。買ってから3年たつので,当時からいた個体ではないんじゃないかと考えています。そうだとすると,1尾とはいえ,一応は再生産もできていたということになりますね。ケースが大きければちゃんと増えていたかもしれません。

池上永一バガージマヌパナス』を読みました。第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞作。−−「ワジワジーッ(不愉快だわ)」ガジュマルの樹の下で19歳の綾乃は呟く。神様のお告げで、ユタ(巫女)になれと命ぜられたのだ。困った彼女は86歳の大親友オージャーガンマーに相談するが…。あふれる方言、三線の音、沖縄の豊かな伝承を舞台に、儚い物語の幕が上がる。−− ファンタジーノベル大賞といえば,一風変わった小説が受賞するので有名な文学賞(鉄塔マニアの少年が夏休みに送電線の向こうには何があるんだろうって探検に出る話とかもありました)ですが,これもファンタジーと言えばファンタジーなんでしょうが,かなり変。最初あらすじ紹介を読んだ時には,もっといわゆる美しい話かと思ったんですけどね。読み始めてすぐ,主人公のとんでもなさが明らかに。いやー,何というか,とんでもない話ですねえ,これは。いや,もちろん褒めているわけなんですけどね。僕も基本的に怠け者なんで,主人公にはとっても好感を持ちましたし(本当に八重山とか行ったら,こういう人達が未だにいるんでしょうかねえ。いるといいなあ。もちろん主人公は島でも有名な怠け者だったわけで,それはわかっているんですけどね)。いやー,楽しそうでいいなあ。何よりも主人公(綾乃)と他の登場人物(ガンマー・神様・カニメガ……)のやりとりがとても楽しかったです。電車の中でもつい突っ込み入れたくてたまりませんでしたよ。もちろん単に笑わせるだけでなく,離島の風景とかの描写もステキだし,最後もなかなかしんみりと泣かせる感じでよかったです。語り口とか,第1回大賞の酒見賢一『後宮小説』(コレもけっこう笑えた)と共通するような雰囲気もありますか。ここ3ヶ月ほどで読んだ本の中で,一番のヒットかな。それはそうと,ロケット花火合戦やってみたいなあ。

ついつい,またゲーム(『チンギスハーン』)をやってしまいました。シミュレーションゲームって進行に時間がかかってイカンよなあ。ハンガリーでプレイしたらたくさん王子が生まれたので,東欧SF傑作選のハンガリー編より,SF作家の名前を選んで付けてました。

栄養&水分補給にビール。今日は小江戸ブルワリー・伝説のビール職人。ちなみにドイツのビール職人が製品開発したビールなんですが,酒屋ではアメリカンスタイルと分類されていました。

5月19日(金)

午前中,ちょっとだけ雨が降る。昼過ぎから晴れたけど,夜からまた雨になるらしい。当然明日も。最近,よく雨が降るねえ。それも週末の度に降っているような気がする。

夕方,本物のミゾレヌマエビ(Caridina leucosticta,先月買ったのは本物!と独断で決めちゃいました)と流通している“ミゾレヌマエビ”との違いを確認したくて,何年か前に“ミゾレヌマエビ”を買った都心の熱帯魚店へ。今でも売ってるかわからないけれど,もしかしたらと思っていってみたのですが,期待通り! 売ってる売ってる。先月末に買ったリュウキュウミゾレヌマエビよりも安いです(半額ぐらい)。10尾を購入しました。

中央線に乗り換えて今度は阿佐ヶ谷へ。まずは酒屋でビールを買います。ネットに外国ビールや地ビールを売っている店として載っていたので,期待していってみました。日本の地ビールはあまりありませんでしたが,外国産ビールはなかなかの品揃え。次にこっちでも熱帯魚店へ。トゲナシヌマエビを売っていましたが,今回は(もうたくさんいるので)必要なし。

家に帰りつくのは夜遅くなってしまいましたが,さっそくトレイに空けてよく見てみます。大きな個体ではなんとか外肢(ミゾレヌマエビにはない)も見ることができます。小さい個体ではさすがに見ただけではわかりませんね。とにかく動くんで。標本にしないと無理だな。まあ,これでヌマエビ(Paratya compressa)であることはまず確認。本当は眼上棘(その名のとうり目の上にある棘)も見た方がいいんだろうけど,まあとりあえずはということで。

そういえば,以前どっかでヌカエビと言って売ってたエビも買ったことがあったけど,どこの店で買ったんだっけ? 気になるなあ。

5月18日(木)

石持浅海『水の迷宮』のエピローグだけ読みかえしてみる。そうしてみると,わりと感動的じゃないですか。たぶん,その前の部分が変にうまい話になりすぎているから,「えっ,ちょっと違うんじゃない」なんて思うんだろうね。いろいろ苦労もあって,問題点もあって,それを乗り越えてって話の後だったら,あのエピローグも効いてくるんだと思うんだ。でもそれは本筋じゃないからって,省略されているから。 もちろん,水族館が舞台のミステリってので,期待が大きすぎたのも確かだな。読む側の気負いさえ抜ければ,また印象も変わるんだろうね。

夜,本郷に。ついでに中野坂上でビールを買って帰る。

5月17日(水)

心配していたミゾレヌマエビ,やっぱり脱皮だったようで,朝見ると昨日とは反対側の隅に脱け殻が落ちてました。でもなぜ反対側に?

I君に貸したCD(『リレイヤー』・『太陽と戦慄』)がもどってくる。どうもI君(レゲエ好き)の趣味にはあわなかったもよう。まあそうだろうねえ。僕自身,これらのCDが普通だと感じるようになるまで時間がかかったし,それも嗜好が合っていてでの話だし,普通はそうだろうなあ。「僕にはまだ早いようで」と言うI君に,Aさんが突っ込んで曰く「来世になるまでわからないって!」。いやー,いいコンビだなぁということで...。

来週の職場巡視に向けて,いまさら自分のいる部屋の片づけ。やっぱりビール瓶とかが並んでいたらまずいだろうし(笑)。いくら飾りだといったって,だからといって...。

しばらくカリンバを弾くのを休んでいたら,また指の先が柔らかくなってきたようだ。少し弾いただけで指の先が痛くなってくる。

寝酒に宇奈月ビール・カモシカ。ドイツのトラディショナル・ボック・スタイル。これはけっこう好きなタイプかも。また買ってこよう。

5月16日(火)

朝,60cm水槽を見た時に,なんか水がにごっているなあと思いつつ,そのままにしておいたのであった。(後に続く...)

午前中,産業医による職場巡視。今日は実験室がないので,わりと楽。多少?の誤差もありますが,まっ,ご愛敬ということで。それはそうと,来月はうちの部屋まで来るんだよね。その前に,来週の衛生管理者の巡視もまわってくるし,これはちょっと見直しとかないと,っていまさら言ってるようじゃダメなんで,普段からの積み重ねが大事。

職場の一般公開日に向けて,準備も少しずつ進んでいるようです。僕がまわっている間にも,簡単な話し合いがあったらしい。でもってうちの部屋からの出し物について,とりあえずとまかまかせられた○○君が,何をやったらいいのかちょっと困っていた。まあ,一般のお客さんが見て楽しめるコンテンツを作るというのもとっても大変だからね。今までうちはそういうのうまくいっていなかった気もするし。新鮮なアイデアが出てくればいいなと期待。

仕事が終わってから水槽をよく見てみると,水中ポンプ(底面ろ過に使用)のコンセントが入っていなかった(バカ)。どうやら,ヒーターのコードと間違えて抜いてしまったようだ。水が濁っただけで,ヌマエビにも魚にも被害がなかったようで,まあよかったけど。ミゾレヌマエビ5匹の無事を確認してほっとする(トゲナシを軽視しているわけじゃないですよ。ミゾレのほうが弱そうなんで)。一番大きいミゾレが隅の方にじっとしていて,元気がないのが気になるけれど,単に脱皮前だからかもしれないし。しかし,底面ろ過って思ったよりも効いてるもんなんですね。

寝酒に金しゃちビール・赤ラベル。ドイツのアルト・スタイル。いいですねえ。

5月15日(月)

水槽周りの電気の配線などを整理。電源のコードをまとめなおし,コンセント類は水槽よりも高い所に設置し直す。水換え用の水などは下の見えない所へ隠す。 「こういう時に限って大きなミスとかするんだよね。気をつけないと」と思いつつ……またなんでこういうことするかなあ。

ヌマエビ用の餌を試してみました。特に強い匂いとかもしないのに,ヌマエビ類にはわかるらしく,ぞろぞろと這い出してきます。海藻エキスにでも反応しているんでしょうか。魚たちの反応はというと,ヒナハゼなども口にはするけどけっきょく吐き出していました。

寝酒に軽井沢高原ビール・シーズナル2006。よなよなエールで有名な醸造所が出している,その年限定のビール。今年はスコティッシュエール。ちょっとスモーク風味で少しだけ変わった味。ちょっと癖が後に残るように感じるんだけど,昨日に続けてというのも変なので,僕の体長が悪いのかもしれない。もう1回試す必要あり。

5月14日(日)

石持浅海水の迷宮』を読みました。−−三年前、不慮の死を遂げた片山の命日に事件は起きた。首都圏の人気スポット・羽田国際環境水族館に届いた一通のメール。そして、展示生物を狙った攻撃が始まった。姿なき犯人の意図は何か? 自衛策を講じる職員たちの努力を嘲笑うかのように、殺人事件が起きた!−− 元水族館好きとしては楽しみにしていた本ですが,何となく尻込みしてしまい,けっきょく買ってから半年たってしましました。で中身のほうは,基本的に悪くはないんだけど,ラスト(真相を知った主人公らの行動)には納得できません。帯にあった「胸を打つ感動があなたを襲う」というのは,何か違うだろうと,割り切れない感じ。いくら正当防衛であるとはいえ,犯罪者をそのまま全員が許してしまうのはあまりに非現実的じゃないでしょうか。もちろん,いろいろ紆余曲折があって,最終的にエピローグに到ったわけなんだろうけど,その部分を省いていきなりこうなりましたと提示されても。感動する人はもちろんいるんだろうけど,世間一般の流れとしても,そういうのを許さないような社会になっていると思うのです。 それ以外の点で言えば,水族館としてのリアリティもそれなりにあると思うし,伏線の張り方や推理の仮定にも特に不満はありません。まずはよくできたミステリだと思うだけに,惜しいというか何というか...。

久しぶりに市ヶ谷の熱帯魚店に行きました。いつの間にか改装されていて,爬虫類・両生類なども充実していたのでびっくりしました。一応,そっちも見物してきましたが,そんなに興味ないしな。目的のヌマエビ類に関しては,奄美産ヒメヌマエビが2匹ほど残ってるくらい。ラスボラ類もそれなり(スピロセリカをどっか入れてくれないかな)。アジアクリスタルキャットには興味があるんですけど,生き餌が必要みたいだし,何となく今の水槽の住人(フォールスバルブとか)とも生活スタイルがかぶりそうだし。

渋谷駅の東急で日本の地ビールを4本購入。

銀座の熱帯魚店に。ここでもやっぱりアジアクリスタルキャットが気になるが,ここは我慢。とりあえずヌマエビ類専用の餌とテトラの水質試験紙(5 in 1)を買って帰りました。さっそく60cm水槽で測ってみると,pH:6.8,KH:6,GH:10,NO2:0mg/l,NO3:25mg/lといった結果でした。まあまあですかね。水草の生長がよくなればNO3がさらに減らせるのですが,今の状態でこれなら特に問題なしかと。

寝酒にさっそく,こぶし花ビール・メルツェンをいただく。濃いめの味でおいしい。ちょっと癖が後に残るのは元々なのか,たまたまなのか,それともこちらの体長が悪いせい? また飲んでみましょう。

5月13日(土)

上遠野浩平しずるさんと底無し密室たち』を読了。−−上遠野ワールドの新境地をひらいた、ゴシック美少女ミステリー第二弾! 人が世界に謎を求めるとき、そこには必ず《ごまかし》があるわ……白い壁に囲まれた病室で、よーちゃんに向かって、しずるさんはそう言った…。今日は花に囲まれた奇妙な死体の話。〈花の密室〉事件の謎とは?−− “密室”(しかも“安楽椅子物”)という単語に惹かれて買ってみました。どうやらシリーズ物の2作目だったようですが,前作を知らなくても十分楽しめそうな感じではあります。もちろん「チクタ」っていきなりなんだよとかもあるけれど,それはそれ。4編入っているうち,「七倍の呪い」と「吸血植物」はなかなか面白かったかな。解決も「まあそのぐらいしか解釈はありえないだろう」ってとこにちゃんと落ち着くし。それなりにミステリになってます。「影法師」もいいけれど,ミュージシャンが出てくるシーンが何だったのかよくわからない。他の作品との繋がりがあるのかもしれないが,これだと単なる思わせぶりで終わってる。最後の「凍結鳥人」は,題材としては面白かったけれど解決はかなり微妙。そのはずし具合が狙いだったのかもしれないけど,そうでもないのか?

またペットボトルのお茶を片手に,光栄のシミュレーション『チンギスハーン』を徹夜でやってしまいました。ポーランド王国も年々拡大し,キプチャク・ハン国領のキエフと新興のラリッサを勢力下に。次はコンスタンチノープル(ビザンチン帝国首都)ですかね。毎年のように子供生まれすぎで,ちょっとリアリティが...。  まあ一日ぐらいはこういう日も.....またかよとは言わないでくらさい。

5月12日(金)

最近はヒナハゼの♂2尾が喧嘩(なわばり争い?)をしているのをよく見かける。普段はおとなしそうな顔をしているのに,喧嘩の時には口をでかく開けて激しく威嚇するので,そのギャップがけっこう面白い。まあ,ケガとかに繋がらなさそうなのがよいところではあるかも。

ミゾレヌマエビについてネットで調べていたら,ショップとかで流通している“ミゾレヌマエビ”はヌマエビの南部群(小卵型)であるとのこと。思い当たるふしもあったので,前に飼っていたエビの標本を見直してみると,どうやら以前から“ミゾレヌマエビ”として紹介していたエビもヌマエビ南方群だったようだ。死亡直後の個体をアルコール標本にしてあったのに,ちゃんと調べなかったのは,こちらの手痛いミスですね(“自称:生態学やってました人間”としては,やっぱ恥ずかしい)。そんなわけで,そちらのページのほうを修正中。 先日購入したリュウキュウミゾレヌマエビのほうは,本物のミゾレヌマエビでよさそうです。
 参考にしたページ:「蝦三昧」さん

寝酒にポディングトン・パブエール。一応分類としてはビターエールになるようですけど,これは特に苦いわけではありません。むしろ抑えめで飲みやすい。M.ジャクソンの『世界のビール案内』でも,一風変わったビターと書かれてました。けっきょく,どういうのがビターなのかよくわからないっす。

5月11日(木)

また給料が3%ほど下がるという話あり。別に公務員に合わせなくてもいいんじゃないの。そんなに貰っているわけでもないし。うちはまあ,家のローンとか子供の学費とか,そういうのを考えなくてもいいんで,まあ下がってもしょうがないですむのですが。やっぱり東京で家とか買うもんじゃないでしょ(金が余っていれば別でしょうけど)。

昨日のライブに行ったI君が,「イエスとかプログレってどんなのか聴いてみたい」といっていたので,『リレイヤー』とついでにクリムゾンの『太陽と戦慄』を貸してみました。どういう反応が返ってくるか楽しみです。イエスは『危機』かなんかにしといたほうがよかったかな。


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