自分の中で自分を美化(?)するための
日々の記録

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他人が読んでもその人の中で僕自身が美化されるとは限りません(いや多分されないね)。

本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

日記の色分け  読書:グレー 音楽:ピンク 生物:グリーン 歴史・地理:ブラウン
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2006年7月

夏になったからといって何かが変わったわけじゃないけれど,とりあえず洗濯の頻度が増えるのでめんどくさい。

7月10日(月)

袋の中(←いいから早くどこかに移してやれよ)にヌカエビの稚エビを発見。1匹だけだけど。

部門のポスターが完成。フォントサイズが少し小さすぎたかも。送られてきた画像ファイルの目が粗いのがあったため,全体的に図を大きくできなかったのもちょっと失敗かな。まあ仕方ない。明日は午前中に忘れずに所長室まで持っていかないと。

そうそう,作業中に三角定規を床に落としたんだけど,それが.....床の上に立ってた!(下のイメージ画像を参照) うーん,こんなこともあるのか。茶柱が立つよりずっとおこる確率は低そうだけど,それ以上に御利益も全くなさそうですね。

←イメージ画像のくせして,よくわからん。撮り直し決定。

まあ,あえて言えば,通りかかったRさんが「何か手伝いますか」って聞いてくれたことでしょうか。それともその直後にI君が質問に来たのが御利益(?)だったとか。うーん,何となくだけど,一勝の運を使い果たした気分でもあるんですが。 逆に,もしかして今ごろ実家で...ってなのもアリだったり。でも普通そういう時は割れたりするもんですわな。実際に経験したことはないですけど。

「暇そうですね」って言うなよ!「暇そう」って。本当のこと言われると(←もちろんフィクションだよ),けっこう腹立つよね。時間掛けすぎなのは確かだけど,誰かさんが家族サービスでもやってる時間よりはずっと短いよ。多分ね。あっ,まあ,それ以外の無駄な時間も長いか(僕の場合)...。

今日からメッタ切りも直木賞編に。貫井徳郎『愚考録』はダメですか。この人のマジメ系(かつ暗い系)は確かに...。東野の後釜は,いっそのこと加納朋子(貫井夫人だったはず)とかにしちゃったらどう。って,最近は新作がでてないか(絵本は出たけど)。

職場で使っているノートパソコンのキーボードの合間に縮れた毛が...。果たしてどっからやってきたのだろうか。まっ,服に付いてきたんだろうけどね。掃除しろよ。

7月9日(日)

乙一ZOO 1』を読みました。−−ジャンル分け不能、天才・乙一の傑作短編集。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…「カザリとヨーコ」など。話題の短編集を2冊にわけて文庫化。「1」には映画化された5編をセレクト。−− いろいろなタイプの作品が揃っていて,こうしてみると乙一という作家は多才な人なのかなと思います。でも,今一つ‘はまる’かといえば,ちょっと難しいかなといった感じです(はまる人ははまるらしいしけど)。まあ作品によるのかな。例えば「SO・far」とかは好きですね。この手のやつはとてもうまいと思うけどな。「SEVEN ROOMS」はグロいので個人的にはちょっと苦手です(『GOTH』は大丈夫なんだけど)。たぶん,乙一ファンの中にも,こっち系は好きだけどあっち系はダメとか,派閥があるんじゃないかとちょっと妄想。どんな人がどういう傾向の作品を好むのか,乙一ファンにちょっと聞いてみたい気がします。「カザリとヨウコ」は何となくどこかで読んだような感じがする。珍しく純SF風の「陽だまりの詩」もいいですね。でも,わざわざ“詩”に“シ”とふって強調してあるのがちょっと気になる。“うた”って読ませないようになのは確かなんだろうけど。表題作の「ZOO」は救いがあるのかないのかわからない(主人公にとっては救いなんだろうけど,まあそれだけでいいんだはと思う)。

そういえば,(西尾維新・佐藤友哉・乙一の3人が)京極夏彦の作品で何が好きかというのを,以前どこかで読んだ覚えがあるのですが,確か,維新:狂骨,ユヤ:鉄鼠,乙一:魍魎の組み合わせだったと思います。僕の好きな順は鉄鼠・狂骨・魍魎なんで,親和度からいっても,やっぱりユヤ>維新>乙一になるのかなあ。

午後は職場に遊びに行き,軽くI君とキャッチボール。無理に休憩を入れさせてしまい悪かったかな。

夕方から中野に礼服をとりに行く。これっていつ使うことになるんだろうか?

今日は残念ながら雨だったんだけど,駅のホームで印象的な言葉を聞きました。たぶん小さい女の子だと思うんだけど,「今日はなんてステキな気分なんでしょう。ねえママ?」って。うわー,だいたいどんなシチュエーションで出てくるフレーズなんでしょうね。ああ,僕の人生には関係なさそうな,そんな洋風な科白。ドラマのような。そんな科白を一般庶民の子弟が...。何か急に涙が出てきそうな感銘(?)を受けましたですよ。ええ。

そのままJRで御徒町に。徒組(勝ち組じゃないよ)がいっぱい住んでいたところですね。I君に教えてもらった吉池の酒売り場に。外国ビールが一通り揃っていた。ギリシャのミソスとか,気になるビールも何本かあったけど,記念すべき250銘柄目としてはちょっと物足りないかなと思いスルー。以前飲んだ軽井沢ビール・ナショナルトラストなどを購入。そしてつまみ用に‘鮭とば’を。

浅草の熱帯魚屋でメダカ4尾とヌカエビ8匹を購入。メダカはさっそくビオトープへ。これからボウフラが湧くシーズンなので,必需品だ(“品”って言うのもどうかと思うが...)。まだ小さい。さっそく元々いる1尾に追いかけられる。ヌカエビは抱卵雌も1匹混じっている。初めて見たけど,やっぱり中卵だ。これもビオトープに入れていいのか,それとも60cm水槽で飼うか,ちょっと悩みどころ。しかし体色も不透明な灰色だし,けしてきれいなエビではないよね。

眠くて今日も洗濯できず。

7月8日(土)

ベランダのビオトープを漁っていたら,ヌマエビ2匹がまだ生きているのを発見(1匹はビオトープを脱出して隣の容器に入っていた)。これから暑くなるので,室内の水槽へ移してあげる予定。

鹿島田真希白バラ四姉妹殺人事件』を読みました。2004年の三島賞候補作。−−あの人が私を殺す。家族だからという理由で―。27歳、文学の鬼才、優美ど残酷な異色作。−− 昔ユリイカの文学賞特集で,芥川賞に対抗?したZ文学賞という企画がありました。候補作に芥川賞を取った『介護入門』がなく,代わりに入っていたのが福永信『コップとコッペパンとペン』とこの小説でした。その時に興味を持って買ったきりそのまま2年ほど部屋の隅に積んでおいたんだけど,今回の芥川賞ノミネートを記念して,とうとう読んでみました。いわゆる“わけが分からないのが文学”風の作風なんですけどね,意外というか,けっこう読みやすかった。難しい(何を言いたいのかわからない)話のわりにさくさくと読めたのは,あちらこちらに意地の悪いユーモア(ってやつ?)が散りばめられているからかも。小説の始めを彩る閉経期を迎えた婦人によるモノローグからして,いきなり身も蓋もない感じ。母親は2人の子供(姉と弟?)の関係を疑い,子供たちが関心あるのは近所でおきた白バラ四姉妹の事件(三姉妹の長女の婚約者と末娘ができてしまい,怒った母親が男を半殺しにし,男が気絶してる間に末娘は自殺)。とにかく歪んでます。途中から両方の家族が混じり合い,誰が誰だかわからなくなるのは,もちろんわざとなんだろうけど,なぜそうしたのかは理解不能。そのうちに年齢とかまで分からなくなるし...。登場人物たちまでもが,自分が誰なのか分からなくなっているようでありました。まあ,結局のところは面白かったんで,また別の作品を読んでみたいですね。

表紙がルネ・マグリットの「恋人たち」というのも好印象(ちなみにマグリットとデルヴォーが僕の好きな2大画家)。オブジェ化した個を持たない人間は置き換え可能とかそんな意味かと深読み。小説もだんだん主人公一家と白バラ四姉妹の家族が,混ざって分からなくなる感じだし。でもまあ,深読みしすぎでしょうね。
 追記7/10 「“マルグリット”・デュラスとマグリットを掛けたのでは」との説を発見。なるほど。デュラスの『モデラート・カンタービレ』も学生時代に買った覚えがあるのだが,たぶん買ったきり読んでないかも。どうだったかな?

次に読む純文学系の本は,同じくZ文学賞ノミネート繋がりで松井雪子の予定。(『日曜農園』の単行本化はどうなった?)

今夜は府中まで行ってみました。ちょうど大国魂神社では,府中市民の盆踊り大会が開催中。まあ,僕は府中市民ではないので参加しませんでしたけど。なかなか熱気もありそうでしたよ。まあ,僕は参加しませんでしたけど,えっ,別に理由はないよ,理由は。

世界のビール屋さんでビール6本とビールグラス2本を買って帰る。グラスはイエバーとドム・ケルシュ。ドイツビールのグラスってあまり店に置いてないので,入手できてよかった。ちなみにケルシュ用のグラスは細長い直線型。ピルスナーであるイエバーのグラスは,シャンパングラスみたいなやつ。

久しぶりに読書欲が減らなかったので,続けて石崎幸二袋綴じ事件』を読みました。こちらはミステリ。−−孤島に隠棲する才能ある研究者が、自慢の施錠システムの中で襲われた。「嵐の山荘」状態で人間の出入りはなし。荒らされた室内で何が起こったか。事件の鍵は石崎が持ち込んだ袋綴じのミステリィ本に。封印が破られた瞬間、啓示は訪れた!?“密室本”ならではのド本格!−− とりあえず一言。「あまり袋綴じ関係ないじゃん」。 まさか“メタ”じゃないだろうな,というのを逆手にとった奇策(まあ引っかかる人はいなそうですが)はちょっとおかしかったが,上の宣伝文は明らかに言いすぎでしょう。別にいいけどね。脱力系としては,そこそこの線はいっている気もします。相変わらず探偵役の“石崎幸二”は可哀想な扱いで,まあ本人は楽しげにやってそうですが,身につまされるものがあるようなないような(笑)。最近新作が出ませんが,もう3(+おまけ1)冊を使い切ってしまったのかなあ。もう少し頑張ってほしいです。

寝酒にドム・ケルシュ。もちろん買ってきたばかりの専用グラスを使いました。

7月7日(金)

今日は七夕。お昼にI君が言い出すまで,誰も気が付いていませんでした。まあ僕には関係ないわな。某マンガより,「願いごとは叶わない!織姫と彦星は会えない!ミルキーウェイ川はドブ川!たまに死体が流れてく!」「現世では無理でも来世に叶いますように!」  さて,僕も“辞職願い”でも吊してみようかな。 ネタとして言ってみようかなと思ったけれど,I君が語ってくれた逸話(「短冊が落ちないように」との小学生の書いた短冊があった)に比べるとあまりにダメすぎて,口に出せませんでした。

……などと絶望してみました(絶望でさえ,あまりうまくできませんねえ...)。

A0のポスター作り。フォントがきれいに印刷されてくれないので,一工夫必要かな。

寝酒にフォスターズ・ラガー。オーストラリアで最も有名なラガーらしい。甘めで苦みはごく少ない。

7月6日(木)

雨もやんだため,午後から職場の環境整備がありました。といっても,やるこた草むしりですが。まあでも,たまには草むしりもなかなか楽しい。久しぶりにミミズなどダンゴムシなどの姿を見ることもできました。終了後お茶のサービスあり。緑茶やウーロン茶のペットボトルに混じってなぜかオレンジが1種類。もちろん,それをいただきました。(予定終了時間の3時のかなり前に終わってしまい,みんなが草むしりを終えて集まった時にはまだお茶が来ていなかったという失敗談も,まあ毎年のことかな。)

芥川・直木賞メッタ斬り,またやるのか。よかったよかった。いい加減懲りない(笑)。中原昌也,いいみたいですね。単行本になったら読んでみたいな。中原・鹿島田の笑いのポイントが意外と近いのでは,という説には興味アリ。どんなもんですかね。鹿島田真希のほうはまだ読んだことがないので,とりあえず昔買ったきり積んである『白バラ四姉妹殺人事件』でも読んでみようかな。まあ,けっきょくのところ,どちらの目もたぶんなさそうな予感(ほんのちょっとだけ期待)。

鹿島田さんのプロフィール読んでてたら「ロシア文学に傾倒、高校時代にロシア正教会の信徒となって一昨年、聖職者に嫁いだ」ということで,へえっと少しビックリ。文学に傾倒してってのはともかくも,日本にもちゃんと東方正教会系がやっぱりあるんだ(←そこかよ)。カトリックとプロテスタントだけかと思っていました(実際にはカトリック50万人,プロテスタント30万人,東方正教会3万人らしい)。なんて,自分の知識のなさを露呈してみたり。

(付記7/10)神田のニコライ堂って正教会だったんですね。「あの日通いしニコライ堂 礼拝すれば熱き涙を神ぞ知れ〜」(byゲルニカ)。ええ,戸川純ファンですが,何か?

7月5日(水)

朝から雨。したがって午後に予定されていた職場の環境整備は明日に延期。

単に燃料が足りなかった(もったいなくてちょっとしか入れられなかった)ってオチはどうよ?

10時より,所長自ら先頭に立っての所内安全パトロール。特に建物のヒビがはいっている所なんかをチェック。慌ただしく80分ほどで終了。衛生管理はけっこう大変だということも認識してもらえてよかったかな。 なんか一種の資格も取らされそうな予感あり。

礼服がけっきょく見つからなかったので,夕方,中野まで作りに行く(ついでにシャツも)。現金が足りなかったのでどうしようかと思ったのですが,実はクレジットカードという便利な物があったんですね。ネットで3回ぐらいしか使ったことがなかったので,すっかりその存在を忘れていました。残金がいくらあるかちょっと心配でしたが,無事に支払えました。

伊坂幸太郎ラッシュライフ』を読了しました。−−泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場―。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。−− なかなか良かったですが,“ものすごい”わけでもないですかね。4人のエピソードの時間進行がわざとずらしてあるのには,中程で気が付きましたが,それほど隠そうとしているわけでもなさそうです。もう少しギリギリまでわからなくしてくれるとミステリ好きとしてはうれしいのですが,それだと読み慣れていない人にはなんだかわからないだろうし。ラストは着地点として悪くないかも。読み心地(読後に残る印象)も悪くないのですが,一部の登場人物にとっては,けっきょく問題先延ばしのような気もします。まあ,悪くなるにしろただ悪くなるだけではない(今までとは確かに違ったものができた)ってとこなのかな。そういう意味ではじゅうぶん救いはあるのかもしれない。

7月4日(火)

仕事のほうの進展はちょっと止まり気味。煮詰まったわけでもないが。

夕方から本郷に。なかなか問題山積みだよ。お互いの思惑がうまく伝わっていないような気がするので,メールとかだけじゃなく,ちゃんとした話し合いが必要か。

また給料が下がるって情報も。今回は保障がなさそうなので,そうだとすると今度こそは話題になるかも。まあ僕はローンとかないんで余裕があるけどね。

半分読んでずっとそのままになっていた伊坂幸太郎『ラッシュライフ』を読み直す。一度読み始めるとスピーディに読めちゃうよね,この作家って。

ビール3本買って帰る。うち初めて飲むのはフォスターズ・ラガー。外国ビール(と日本の地ビール)を飲み始めた去年の7月より数えて,ただいま290本・244銘柄に到達。もうじき本数・銘柄共に大台達成ですね。

寝酒にネグラ・モデロ。コロナを作ってるメキシコ・モデロ社のダーク・ラガー。

7月3日(月)

ペットボトルのお茶効果あり。

芥川賞・直木賞の候補作が決まったようです(選考会は13日)。って,「もうそんな時期になったか」という感じですが。年2回とはいえ,すぐ回ってくるような気もします。驚いたのは芥川賞候補に中原昌也って...。とってもらいたいのはやまやまですが,まあ無理だよね。同じく三島賞作家で今が旬の鹿島田さん(買ったきり読んだことないけど)にも一票入れたいところですが,これもまあ...。直木賞はそろそろ伊坂幸太郎(5回目のノミネート)でいいんじゃない。で 例の大森・豊崎のメッタ斬りは今年はナシですかね。前回のジュンちゃんネタは大笑いでしたが,ちょっといろいろと問題(圧力とか)もありそう。 ←今年もやるみたい。(付記 7/6)

それはそうと,うちの祖母が亡くなりそうって話はどうなったのか。医者の見立てでは先週半ばにはって話だったのだが,予想以上に体力があったってことかな。さすがに90過ぎまで長生きしてきただけのことがある。まあ,一日でも長生きしてくれるに越したことはないけど,予定がたてられないので,まだまだ先になるなら先になるってはっきりしてくれるといいんだけど。 って,もしかして僕だけ知らされてないってオチではないよね。

7月2日(日)

鯨統一郎パラドックス学園』を読みました。−−パラドックス学園パラレル研究会、通称パラパラ研。所属している部員は、ドイルにルブラン、カーにクリスティー。矛盾と逆説と機知と諧謔のパラダイス、パラドックス学園で起こった、奇怪なる殺人事件とは!? −− 脱力系,とか言ったら作者の狙いとは外れるのか,それとも? しかしこの人の作品って,なぜつい読んじゃうんだろうかなあ(笑)。多くの場合,そんなに読んで楽しいわけでもないんだけど。で,読んでまた脱力(特にラストとか)。この人のアイデアって,ネタとしては悪くないのもけっこうあるんですけど,活かし方をもう少しどうにかして...。まっ,希少価値はあると思うんで,これからも頑張ってほしいです。それはそうと,話題のパラパラ漫画ですが,僕はパラパラ漫画があるのに気が付いてすぐパラパラやってしまったのですが,それって...

最初はビール買い出しに行く予定でしたが,面倒くさくなって中止しました。それでも脱水症状にならないよう,500mlのお茶は飲みました。

7月1日(土)

乾くるみ匣の中』を読了しました。−−探偵小説の愛好家グループの中心人物・伍黄零無が奇妙な言葉を残し密室から消えた。メンバーのモデル小説通り仲間達もまた密室で殺される。新本格の原点『匣の中の失楽』への罠に満ちたオマージュ。−− 蘊蓄が多く読みづらい部分とかもありましたが,まあ満足。難解っすね。語られる蘊蓄(ネタ)としてはストーリー展開に絡む陰陽五行説に関するもの以外には,数学科出身らしく数学・物理学テーマのマニアックなものが多く,奥が深そうです。中には面白いネタもありました(個人的に「知って良かった」みたいな)。面倒なので自分では調べてみたりとかはしませんが。構成的には先行の竹本健治『匣の中の失楽』よりもシンプルかな。ただ最後の最後でドカッとやられました。確かにあの『Jの神話』の作者でもあるんですよね,しかし,その密室トリックは...。さて,最後まで解説されない謎(暗号文とか)がけっこうあるんですが,自分で考えるのは面倒です。詳しい解説ページとかweb上にありませんかね。って,またしても面倒くさがりな自分が出たことであるよ。

ビールを2本飲みました。まずは朝寝る前に,暖めて飲むビール(リーフマンズ・グリュークリーク)を。ちょっと紫蘇ジュースみたいな味も。夜は常陸野ネスト・クラシックエール杉樽仕込。ちょっと杉の匂いがきつめ。慣れればちょうどいいのかもないが,個人的にはもう少しあっさりしていてもいいかな。


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