日々の記録

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2006年9月

結局のところ,自分を正当化する発言というのは,ことごとく自己満足にすぎないと僕は開き直ってはいるけれど,でも自分の中で自分を美化したいという誘惑にはいつも強くかられてしまうので複雑な気持ち。

9月20日(水)

けっきょく,来年の新人は最大で3名ということになりそう。6人ぐらいいくかも!ってのは,さすがに捕らぬ狸の皮算用ってやつでしたね。

さて,来週シンポの準備を頑張らないと。かけ声ばかりが...

寝酒にマーフィーズ・ドライスタウト。元々はアイルランドのスタウトのはずなんですが,作ってる工場はオランダらしく,原産国・オランダになっています。ちなみに製造会社の所在地はイギリスということで,けっきょくどこの国のビールって言っていいのか難しいですね。

9月19日(火)

今日からゼミも再開。巡視は今日は人が少ないのでお休み。

夕方より,I君主催のハゼ釣り大会+懇親会。5人参加。会場は旧・中川の河口。ビール飲みながらの夜釣りなので,川に流されたら大変だなと注意しながら。一人15匹がノルマとか言ってましたが,5人でマハゼが11尾・スズキが6尾だったかな。後はたも網で掬ったチチブが1尾。1尾ずつを飼育用に生かして持ち帰り,I君の水槽に。マハゼは天ぷらにして食べましたが,おいしかったです。

どうでもいいけど,前回の釣りの時になくしたと思っていた眼鏡が,たも網の中から見つかったので,とてもうれしい。

9月18日(月)

芦辺拓グラン・ギニョール城』を読了。−−「グラン・ギニョール城の謎を解いて…」というメッセージのもと、森江春策は壮大なたくらみと連続殺人事件に巻き込まれていった…。現実と小説の内容が交差する本格探偵小説。−− けれん味に溢れた作品で読み応えあり。現実と小説(作中作)のそれぞれの事件がどう絡まってくるのか,先の読めない(強引な?)展開で楽しめました。世に多々ある作中作ミステリとしては少し野暮ったいトリックだと思いますが,そのこと自体がちょっとしたカモフラージュになっていてのか,想像できませんでした(ネタが解ってみるとそれほど意外でもないんで悔しいです)。芦辺作品らしいと言えばらしいし,落とし方としてはよいのではないでしょうか。ただし途中までの大がかりなストーリー展開からすると,なんとなく終盤が尻つぼみな印象もあります。作中作のトリックが今一つ面白みに欠いているし,現実側の事件の裏が明らかになった後,登場人物たちの反応が何かあっさりし過ぎな気もします。

9月17日(日)

知り合いのAさんが参加している,吹奏楽の『Alfred Reed Concert』を聴いてきました。Alfred Reedという人は吹奏楽では有名な作曲家らしいです。昨年亡くなられたそうですが,一周忌に彼の曲を演奏しようと有志が集まったとのこと。準備期間が短くて心配と言っていたわりに,なかなかどうして,きっちりと仕上がっている印象でした。吹奏楽を得意とする人の曲らしく,吹奏楽向きのノリがよい曲が多かったです。アンコールに際しての指揮者の反応もおもしろかったですね。

電車内で読む本を忘れたので,品川駅で東野圭吾浪速少年探偵団』を購入。東野作品は昔は好きでよく読んでいたんですが,最近の作品(『秘密』以降)については少しご無沙汰中。今回買ったのも1988年とわりと初期の頃の短編集です。『ある閉ざされた雪の密室で』や『どちらかが彼女を殺した』のような癖のある長編やパロディ的な『名探偵の呪縛』なんかに比べると,インパクトの点では弱いですが,これはこれで十分に楽しいのでOKです。探偵役のしのぶ先生と生徒達の交流なんかも,いかにも関西人って感じで,ほほえましい。ラストはちょっと感動。それはそうと,東野圭吾って大阪出身だったんですね。関西の人だって今まで気が付きませんでした。前に読んだ本に,それっぽい記述とか会ったかな?

帰りに大田区にある(はずの)酒屋巡りをしてきたのですが,データが古かったらしくよい店が見つからず。ネット等でもっと調べとくべきでした。

9月16日(土)

Otomo Yoshihide New Jazz Orchestra + 伊集加代 のライブに行ってきました。会場は浅草うんこビル(アサヒ・アートスクエア)。前売りが取れずに開演1時間前に行ってみました。この時点で既にわりと長蛇の列。それでも立ち見が少なくとも30枚は出る予定とのことで一安心。40分ほど待たされてようやく入場できました。端の方には空いている席もありましたが,中央後ろの適当な場所を確保して立ち見することに。脱水症状気味でしたが,場所を離れたくないので,飲み物を買いに行くのは我慢。

7時10分ほど開演。ヴィクトル・ハラの詩の朗読(カヒミ・カリイ)よりスタート。前半はエリック・ドルフィーの曲多し。曲自体はわりとゆっくりめでも緊張感漂う感じ。しかし,笙って楽器,ああいう演奏もできるのかと。単に音を伸ばしている(聴きようによっては電子音みたい)印象が多く,単純な楽器のように思ってましたが,即興的?な奏法もありなんですね。宇波さんのPowerBook,端から見てると何やっているのか解らなくて,ちょっと変な感じ(「メール打ってるみたいですが」と大友さんから笑われてました)。

後半ステージはまず,スキャットの女王・伊集加代さんを迎えて,山下武雄曲集として3曲(「プレイガール」「スーパージェッター」「七人の刑事」)。今回はこれが一番の楽しみでした。3曲はちょっと少ないなと思いましたが,でもよかった。「スーパージェッター」「七人の刑事」スキャットが始まる辺りとか,つい涙が出そうになるくらいで,何というか,すごくいい感じ。カヒミさんの朗読は『山下毅雄を斬る』を聴き慣れた身からするとちょっと違和感ありですが,まあかわいいからいいか。「GAZZELLONI」でのニュース原稿朗読は,GROUND ZEROの『革命京劇』みたいで,かっこいいですね。アンコールに「ユリイカ」。ここらあたりに到ると,さすがに立ち見だと体がきつくて(年かなw)集中できなくて残念でしたが, 最後まで楽しめました。

ライブの待ち時間に芦辺拓『グラン・ギニョール城』を読む。(小説内)小説の世界と(小説内)現実の世界がどう絡むのか。先が楽しみです。

9月15日(金)

午前中に委員会。午後から健康診断。血液検査もしてもらう。机の上に抜き取った血が入った容器が並べてあり,ちょっと気持ち悪くなる。自分のだろうと人のだろうと,あまり血は見たくないねぇ。

夕方,I君がスズキの餌のヒメダカを買いに行くのに付き合う。ヌードマウス(爬虫類などの餌)を初めて見る。ちょっと不気味。ミミズクが2羽いた。前に来た時もいたっけな?

田中啓文天岩屋戸の研究』を読了。−−“最後の審判”後の世界について書かれているという幻の預言書『伊邪耶による黙示録』によると、伝奇学園の敷地内に広がる“常世の森”のある洞窟を開けば、世界はよきものへと一変するという。日本神話の根幹を揺るがす秘密に保志野・比夏留ら民俗学研究会が迫る。−− 駄洒落伝奇小説ともいうべき,このシリーズ,どうやってオチをつけるのかななどと心配してみたりもしましたが,大円団です(よかったよかったw)。幽霊部員の男の子がほとんど活躍できなかったのは残念でしたが,それよりも保志野君の今後の方が心配です。最後までテンション高くテンポよく読めたのは好印象。

寝酒にセントピータース・オーガニック・エール。オーガニックだかどうだかって,飲んでみても味じゃ判別できないよね。味の特徴とかあるんだろうか。

9月14日(木)

午前中に交渉あり。まとめないと(面倒くせー)。

ようやく雨が止む。

『群像 60周年記念号』の短編特集より,女性作家の3編。絲山秋子「うつくすま ふぐすま」:頭がよい女性が書くと……的な話。だからどうかというと,…どうなんだろう。稲波真弓「フードコートで会いましょう」:わかりやすいというと語弊があるか。小説らしいと言ったほうがいいかも。何となく不安にさせるところもあり,ほっとするようなところもあり。大庭みな子「風紋」:???。ちょっとわかりません。何かが心には残るけど。

9月13日(水)

今週いっぱいこんな天気なんでしょうかね。明け方,寒くて目が覚める。今日も雨。

職場の移転計画が進められているようで,とりあえず2年半後には完了予定とのこと。長いような短いような。やっぱり短いんだろうな,その時間。

職場の机の上に置いたロタラの芽がようやく出だした。ちょっとうれしくて何度もケースを手にとってながめる。今年中に咲いてくれるか,それとも遅すぎたか。家の似非ビオトープではまだ蕾もできそうにないし。

夕方より,ソフトボール大会等の打ちあげの飲み会。なかなか盛況。

今夜のBGM:SIM『SIM』。2・3曲目辺りがけっこう好き。

夜中にわりと強い雨。ベランダの似非ビオトープも水が溢れ出す。せっかく成長促進剤(要は鉄イオン)を添加したばかりなのにな。まあ,水が入れ替わって緑じゃなくなるのは,歓迎してもよいけど。

9月12日(火)

雨。降ったり止んだり。

職場にスズメバチが巣を作っていた。業者に頼むとけっこうかかるみたいだ。でもさすがに自分でやるわけにもね...。

時事ネタ(その1):大学の入学を9月にしてボランティアを強制する話。まだいろいろ変なのが出てきそうですね(産経新聞より)。はてなブックマークでも大人気(bewaad.institute経由)。“徴農”ってやっぱり徴用の一種ですよねー(そうじゃなければ誰か(政治家or記者)の日本語能力が...)。農業以外に林業や漁業もありですよね。川漁師に入門して投網の投げ方を教わるというのなら,やってもいいかな。知り合いのSさんは,朝早くからパチンコ屋の前に若いのが列を作ってるのを見てると,そういうの(ボランティアor徴農制度)もいいかもと言ってましたが,それだったら大学からじゃ遅すぎるような。というわけで,どうせだったら大学だけじゃなく高校から9月入学でいいんじゃないの。大学からってのは何でなんだろう。変な知恵をつける前にとか,そういうことですか?

時事ネタ(その2):「公務員の飲酒運転による死亡事故が増加」というニュース(毎日新聞)。わざわざ公務員だけ抜き出すのに意味があるんでしょうか。公務員に限らず,全体の傾向もまた似たようなものみたいだし(こちらは数値を出していないのが作為的っぽい。僕が想像するに,記者としては公務員の事故が一般に比べて多いという記事にしたかったんだろうけど,実際に調べたら2002の1/4に減っていて一般よりも成績が良い という意に反した結果になってしまったのでは)。「交通事故による公務員の起訴率はほかの一般市民の1/4程度」という記事もあるようですけど,死亡事故に関しては誤魔化しようがないだろうし,起訴されなくても少なくとも記録(統計)には残るはず。まあ,いずれにせよルールを厳密にするのが,当の公務員にとってもけっきょくいいことだと思います(批判記事ばかりだと気が重くなるから,心の中はどうであれ表面上は神妙にしておいて損はないかと 笑)。 というより,携帯電話しながらの運転もよく見かけるけど,あれも危ないよね。

『群像 60周年記念号』の短編特集より,最初の3編を読む。今夜は青山真治「夜警」:死体をめぐる話。犯罪ものと言っていいのかな。逃げるか逃げないか。なかなかよし。阿川弘之「贋々作を書かざるの記」:エッセイ? 漱石の『猫』ぐらい,ちゃんと読んどこうかな などとも思う。井伊直行「ヒーローの死」:寓話っぽい感じ。なんで主人公は殺されたのかが不明。どう反応してよいのか。

今夜のBGM:大友良英『山下毅雄を斬る』。16日のONJOのライブ,事前予約が終了してしまったようでorz。立ち見の当日券って出るのかな? 伊集加代,すごく聴きたいんだけど。

寝酒にギネス・ドラフト。すっきり。

9月11日(月)

昨夜よりの雨も,朝起きた時にはもう晴れていた。

今日は,職場で部屋に一人だけなんで,何となく寂しいな。

911の日。もうだいぶ時間がたった気がする。


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