日々の記録

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2006年10月

ブログサービス(orツール)とか使った方がぜったい楽だよね。でも未だにローテクWeb日記なのには,理由があります。

10月10日(火)

夜の1時に目が覚めたので,朝まで一仕事。作業中のノートパソコンの上にお茶をこぼしてしまい,大慌て。電源がプツッと切れたきり,入れ直してもウンともスンとも言ってくれない。最近ぜんぜんバックアップとってなかったと,顔面蒼白(←大げさ)になりつつ,とりあえず逆さにして乾かしておくと,なんとか2時間後に回復。一安心。気をつけないと。さっそくバックアップを!

そのままずっと起きているつもりが,明け方つい2時間ほどうとうとしてしまい,寝ぼけた顔で職場入り。

静岡に行くM君の激励のため,お昼は久しぶりにみんな(先生たちを除く)で外食。トンカツ屋に。

午後,衛生管理者として職場巡視。月曜が休みだったのは忘れていたため連絡不足だったけど,行き当たりばったりで何とかする。

夜は本郷に。面倒くさい。

寝酒に広島のK君からもらったクロスタービールを飲む。K君のメールによると,インドからの帰り,飛行機がタイに寄ったときに買ったとのこと。確かインドに行くと言っていたのにどうして?と思っていた疑問が解決。ドイツビールのライセンス生産らしいけど,少し甘味があって,ドイツの一般的なラガーとは多少違うような気も。多少タイ風に改良してあるのかもしれない。

10月9日(月,体育の日?

昨日の夕方に起きてから,夜昼逆転状態。

竹本健治狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役』を読了。−−明峰寺学園高校一年生の津島海人は、一学年上の憧れの先輩・武藤類子とともに、学内で起こった難事件に立ち向かう!……ところが、犯人ではないかと疑われたり、見当はずれの推理をしたり、肝心なときに遅刻したり。それでも、海人は事件に挑むのだ。あの怜悧な頭脳を持った、にっくき恋敵・牧場智久におくれを取らないために。−− 3編入りの短編集。全体的に,普通の高校生が自由に探偵役をできちゃうとか,殺人なのにあまりショックを受けているように思えないなど,非現実的なところに違和感あり。元はマンガの原作用シナリオだったらしいので仕方ないのかな。「騒がしい密室」は以前『本格ミステリ05』で読んだことあり。密室トリックは簡単ではあるけど,大音量ハウリングの謎と絡めているのが,よくできていると思う。ただfnとutは正確には点対称じゃないし,そもそも名字から先に書くのは一般的じゃないのでは。「狂い咲く薔薇を君に」は読んでいて現場の状況がわかりにくいのが少し不満。見取り図があるとよかったのに(自分で書けって?面倒で…w)。「遅れてきた屍体」は,そこまでするかなーって感じ。

朝8時に職場に。朝食を食べたら帰ってすぐ寝ようと思っていたら,S先生が来てしまい,何となく帰りづらくなって,けっきょく12時まで作業をする。午後4時頃より睡眠。

10月8日(日)

さっそく京極夏彦の新作『邪魅の雫』を,と思ったんだけど,ぶ厚いもんで。けっきょく手に取ったのは高田崇史QED鬼の城伝説』。−−岡山・吉備津神社に今も伝わる、占卜「鳴釜神事」。一方、これとは逆に、総社市の外れ、鬼野辺家に先祖代々伝わる大きな釜には、鳴ると凶―主が死ぬという言い伝えがあった。そして…、不吉の釜が鳴り、土蔵に長男・健爾の生首が!?旅の途中、事件に遭遇した崇は、事件の核心“桃太郎伝説”の騙りを衝く。−− 早くも(いや特に早くもないか...)QEDシリーズ9冊目。何となくレギュラーメンバーのやり取りで読ませる小説になってきてるw。それはそれでいいんですけどね。事件に使われるトリックは大がかりでもないが,それなりに意外性もあり。ただ死体だけを地下道に隠すのは不自然で気になりました(何かあるんじゃないかと思ったけど...特に意味はなし?)。で,肝心の歴史上の謎と実際に起こる事件との結びつきなんだけど,初期の頃に比べ薄れてきてる気も。本作の場合,事件の動機には結びついているんですが,ちょっと強引か。リアリティがあまり感じられず,えっ今時とか思ってしまう。せっかく癖のありそうな登場人物(占いの得意なばあさんとか)も揃えたのに,ちょっともったいない。案内役の2人娘とかもう出てこないんですかねぇ。歴史ネタとしては十分面白いんで,『鎌倉の闇』みたいに地図が付いてたりすると,なおよかったです。

明日は休日だからといって,睡眠時間が変則的に。いつものことだけど,いつもより酷い。昼寝て夜遅くなってから起きる。

10月7日(土)

似非ビオトープのメダカ4尾とヌカエビ2尾の無事を確認。流されなくてよかった。

ついでながら,60cm水槽のミゾレヌマエビ8匹全部の生存が判明(3月末より今のところ死亡率0)。ちゃんと水草がたくさんあって(水質も良ければ)けっこう強いヌマエビみたいですね。昔飼っていた時じきに死んじゃったのは,水草が少なかったからかも。確かにそういう条件でヤマトやトゲナシと競争させること自体が無謀だったかな。

I君に頼まれていた,スズキ用の餌のメダカを飼いに中野坂上へ。ついでに餌用のスジエビも買ってみる。マハゼとか好んで食べてくれそう。

目白に出て田中屋でビール6本を購入。けっこう重い。そういえば,食品売り場を減らして(無くして?),酒専門にするらしい。ビールもこれまで以上に充実してくれるといいな。

池袋でジュンク堂に。目当ては京極夏彦の新作『邪魅の雫』。“邪魅”は“じゃみ”ですか。最近はマイナーな妖怪が多いですね。で,相変わらずぶ厚いと。他に西澤保彦『リドル・ロマンス』・高田崇史『QED鬼の城伝説』・竹本健治『狂い咲く薔薇を君に』・田中啓文『ハナシがちがう!』・米澤穂信『さよなら妖精』。新書2冊文庫4冊とはいえど,けっこう重い。

「bewaad Institute」経由で,興味深い論戦(?)を知る。「もし政府が月収40万円の家庭だったら」から始める一連のシリーズはてなブックマークでも大人気なようです。一番最初のネタは,政府と家庭を同一視して借金について考えてしまうという,よくある誤解(というか“変な仮定”)に基づいた話。そこに世代間の対立を絡めたところがポイントですかね。これに対して,政府の借金の実情(家庭に例えると家族間で貸し借りしてるだけ)を修正した,より実際に即したバージョン(「日本経済が月収40万円の家庭だとしたら」)が再提出されたわけだけど...間違っている(or非現実的である)はずの前のバージョンの方が,わかりやすいし説得力までありそうな気がする。というのはやっぱり問題かも(笑)。

けっきょく前者の方が家庭の実際に近いわけだから読者にとっても馴染みやすい理論だってことかな。後者の方が本当は現状を正しく表しているのだけど,あくまで政府は家庭とは違うから,家庭に例えたらどうしても不自然になっちゃう。で,納得してもらえにくいと。

ところで,政府を家庭に例えるのなら,家庭の構成員は国民じゃなくて国家公務員(+議員?)になるのではと思いついたんですが,どうでしょうねぇ。借金がかさんでいるので贅沢は控えないといけない(=>公務員の給与減額)。ちなみに独立行政法人とか国立大学法人とかは別居している大学生の子供かなんかかな。国立大だとそのまんまですね。仕送りが減らされたら学費は削れないけど娯楽費は減額(=>国立大職員も給与減額)と。

「だから、官僚たちは、今日も必死でがんばっています。でも、がんばっても、がんばっても、成果はほんの少ししか上がりません。ほんとうに、この努力が実り、いつか借金を返済しおわり、官僚たちに対する非難がなくなる日は来るのでしょうか。」……たぶん来ないよね。

寝酒にベアード・ウィートキングエール。沼津の地ビールです。スタイルはアメリカンスタイル・ウィートエールになるのかな。あんまり見かけないやつですね。ドイツのヴァイツェンとかに比べて,小麦ビール独特の酸味よりホップの味が強く出てる印象。アメリカのホップだからかなぁ?

10月6日(金)

雨強し。台風の影響らしいよ。職場でもちょっと雨漏り(天井と窓枠の隙間から)。横殴りの雨になるとたまにあるんだよね。

部屋のベランダの似非ビオトープからも,もちろん水が溢れ出す。メダカやヌカエビが流れ出さないかちょっと心配。

牧野修月光とアムネジア』を読了。−−60年間、誰にも姿を見られることなく殺しを続けてきた伝説の殺人者、町田月光夜が“レーテ”に入った。“レーテ”とは、入りこんだ者の記憶を三時間ごとにリセットし、重篤な認知障害を引き起こす特殊空間が、直径数キロ以上にわたって出現する現象なのだ。月光夜を追って“レーテ”に進入した捜査部隊は、謎の少女をはじめ次々と奇怪な現象に遭遇する!−− なかかなダークっすね...。著者近影を見ると物静かで優しそうなイメージなんだけどな。見かけによらないと言うか。“SF的設定(ってSFだけど)と人格転移という状況下での犯人探し”という設定が,西澤保彦(『人格転移の殺人』)みたいです。ストーリー的にはだいぶ異なってますけど。三時間ごとに記憶がなくなるというのが適度に緊迫感があって面白い。前に何があったか読者は知っているけど,登場人物達は知らないわけですからね。奇妙な造語のセンス(人名とか方言とか)も,最初は戸惑ったけど,慣れると何かいい感じです(素敵ではないが...)。 それはともかく,僕は“アムネジア”のこと“アネムジア”だとずっと思ってました。今さっきワープロで打って初めて間違いに気付いた。ちょっと恥ずかしいですね。

10月5日(木)

夕方から1ヶ月ぶりに本郷に。

「研究者の日常・非日常」経由で,文化庁の「メディア芸術祭10周年企画アンケート 日本のメディア芸術100選」という企画を知る。文化庁の事業の一環らしい。アート部門:投票数1位『太陽の塔』,2位の『明和電気パフォーマンス』。この2つはわかるけれど,後はぜんぜん知らない。僕はアートな人間ではないらしい。もっともアンケート投票数がこの部門だけ少ないので,一般的な話なのか。エンターテインメント部門:『ウゴウゴルーガ』『人生ゲーム』『mixi』『ファミリーコンピュータ』『ミニ四駆』などが並ぶ。ゲームとかmixiとかってメディア芸術?? アニメーション部門:さすがに宮崎駿多し。後はガンダムとかエヴァとか。見たことあるのは6つだけ。ずっと家にテレビ・ビデオのない生活してるからね(職場の休憩所とかにはあるけど)。 マンガ部門:こちらは半分ぐらいは読んだことあるねえ。『ナウシカ』『寄生獣』『ジョジョ』『ドラえもん』『のだめ』『火の鳥』……って,おいっ!誰だよ『HELLSING』とか入れたヤツ! いや,個人的にはまったく問題ないんだけど。でも,文化庁主催のメディア芸術100選だよ。ある意味,文化庁お墨付き? いいのか,それ(笑)。来年1月には国立新美術館とかいう所で作品紹介するというのに,本当にいいんですね?

寝酒にアンデックス・デュンケル。デュンケルにしてはそれほどしつこくないようで,飲みやすいです。

10月4日(水)

風邪ひきかけなのか,昨夜からずっと顎が痛い(持病の顎関節症)。

I君,明日から長崎に行くらしく,釣りの準備。

寝酒にポレッティ・ボック 1877 ロッサ。少し甘く少し濃いめのイタリア・ビール。じっくり楽しむ系のラガー。

10月3日(火)

午前中はためになる講義あり。

咳のつらい風邪が流行っているらしい。職場で同室のAさんもごほごほ。

広島の友達から海外旅行のお土産が届く(というか,今日まで受け取るのを忘れていて,郵便局まで取りに行ったんだけどね)。タイ製のビールが2本に口琴(インドのモルシン?)が2個。いったい彼はどこに旅行に行ったんだっけ? やあ,どうもありがとうございました。はるちん他ご家族にもよろしくお伝え下さい。

えーっと,夕飯に何か食べたっけ? コンビニのサンドイッチだったかな。健忘症モード発令(←意味不明)。

10月2日(月)

いつものように寝不足気味&脱水症状気味の月曜日。ただ土曜に買ったスコーンがまだ残っていたので,ちゃんと朝食を食べたのが,いつもとちょっと違う朝。

職場の塀沿いの木に虫がたかって見苦しいという苦情が近所から出ていたらしく,今朝見てみたらだいぶすっきりした状態になってた。元々はキンモクセイの間と別の木が交互に植えられていたのだが,今はキンモクセイしか残されていない。もっとも切られたほうの木はそれほど大きくもなく,最近は毛虫により枝だけにされて悲惨な状態ではあったのだけれど。キンモクセイの方もだいぶ枝葉を落とされたようで,職場の建物が道からよく見えるようになった。道からよく見えるということは建物からもよく見えるということなので,遅刻して走っているところとか見られたら,恥ずかしいかも。

海図を見る。仕事がら,うちの職場には置いてあるのだが,地理好きにとってはなかなか面白そうだ。でも,なかなか役に立つ機会はなさそう。

寝酒にピルスナー・ウルケル。

10月1日(日)

高田馬場で買い物。目白の田中屋にビールを買いに行くも,臨時休業。まったくもってついてないこと。池袋駅でカレーを食べようと思ったが何となくお腹がすいてないので,店の前まで行ってそのまま戻る。ビールを買いたいので,仕方なく中野坂上の藤小西まで足を伸ばし,4本購入。久方ぶりに松屋の牛丼(牛めし)を食べる。これもオーストラリア産牛肉使用だけど,同じオーストラリア産でも神戸ランプ亭の牛丼に比べたら,僕の好みからは外れるなぁ。

たまたま大リーグのニュースを見てたら,ドジャース斎藤隆の23SP&プレイオフ進出とのこと。今後どこまで勝ちあがれるかわからないが,とりあえずはお目出たい。僕も以前は横浜ベースターのファンだったし,斎藤隆は僕と同い年(他に野村とか盛田とか島田とか進藤とか)ということもあり,デビュー当時から応援している選手だったので,とてもうれしい。 そんなわけで,今夜の寝酒はブルックリン・ペナントエール55。ブルックリン・ドジャース(ドジャースは昔ニューヨークにあった)優勝50周年を記念して作られたニューヨークの地ビール(ペールエール)とのこと。今日これを買ってきたのは狙っていたわけではなく(大リーグのニュースなんて普段見ないし)まったくの偶然なんだけど,こういうこともあるんだなと少し幸せな気分になる。


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