日々の記録

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2006年12月

12月10日(日)

島田荘司暗闇坂の人喰いの木』を読了。−−さらし首の名所暗闇坂にそそり立つ樹齢2千年の大楠。この巨木が次々に人間を呑み込んだ?近寄る人間たちを狂気に駆り立てる大楠の謎とはなにか?信じられぬ怪事件の数々に名探偵御手洗潔が挑戦する。だが真相に迫る御手洗も恐怖にふるえるほど、事件は凄惨をきわめた。−− スケールが壮大で面白くはあったけど,何か少しもの足りなかった。緊迫感かな? 凄惨は凄惨かもしれないけど。「御手洗も恐怖にふるえる」は言い過ぎだろう。むしろユーモラスな印象のほうが強い気がする。まあ,いろいろ変なの読んでると感覚が麻痺してくるのだろうから,そういう意味ではこれは僕自身のほうの問題か(笑)。スコットランドの館の話はけっこう好きです。

久しぶりに近所のジョナサンで食事。まあこんなもんか。料理自体は悪くないけれど,ドリンクバーの紅茶が安物だったらしく,少し具合が悪くなる。カフェインに弱いらしく,ペットボトルのお茶を飲んで具合悪くなることがあるので,普段注意をしていたのだが。こんなところにもトラップがあったか...。

12月9日(土)

夕方より新宿の書店に。『新潮 12月号』(佐藤友哉「1000の小説とバックベアード」がちょっと評判がよいらしい)・浦賀和宏『八木剛士 史上最大の事件』・泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒』 を購入。

電車の中&モスにて。佐藤友哉1000の小説とバックベアード」を読む。前評判通り,なかなかよかった。いろいろと笑えた。幻想系の純文学(石川淳とか)っぽい話ではあるが,主人公が悲嘆したり自己嫌悪に陥ったり周囲を恨んだりするところでは特に佐藤友哉らしさが出ていて一安心。とりあえず健在ですね? 冒頭のシーン,古今東西の文学作品のタイトルがずらずら出てくるところで,これのうちいくつ知ってるとか数えたてみる。わりといい成績(だからどうだってこともないけど)。

12月8日(金)

夕方,4時を過ぎたばかりだというのに外はもう薄暗い。「冬っていう感じだね」とAさんが言う。「日本海の冬に比べればマシだけど。」5時にはすっかり暗くなった。「暗いっすよね」と煙草を吸いながらI君が言う。

12月7日(木)

職場で同僚のAさんがいきなり「痛い痛い」と言い出すのでびっくりする。伸びをした瞬間に首筋を痛めたらしい。僕も以前似たようなことになったことがあるけど(たぶん同じ症状だと思うけど),けっこう嫌なもんだよね。頭の重さが,こういう時には感じられる。

ゴミ捨て。穴のあいた長靴を捨てる。普段の雨の時に使うのならいいけれど,作業用の長靴(裏にビスが付いていて,川の中に入ったりする時に使う)としては致命的。また釣具屋にでも行くしかないか。

午後はシンポジウムに参加。参加といっても聞いているだけだけどさ。でも勉強になる。

で,アワビは高いらしい。確かにあまり食べたことないな。

マグロ問題についてちょっと調べてみる。新聞におけるマグロの表記が,“まぐろ”だったり“マグロ”だったり“鮪”だったりで面白い。水産庁のウェブページを見てみても,生物名にひらがなを使ったりカタカナを使ったりで,統一されていないようだった。

寝酒にビオス・クリーク。ベルギーのブラウン・エールを使ったフルーツ・ビール。ブラウンエールの味の方が目立つかな。

12月6日(水)

ちょっと無理して徹夜してしまった。けっこうきついかも。

資本主義と自由主義の違いについてAさんに聞かれる。僕に聞かれてもわからないって。昔公務員試験の勉強(知り合いに付き合って)だかで読んだことがあったけどね。

12月5日(火)

午前中はゼミと衛生管理。ゼミ(今年はこれで終わり)ではM君被爆。あんまりびっくりしないように(→来年からくる彼ら)。

夕方から本郷。久しぶりに積極的発言。することはいっぱいある。

12月4日(月)

一仕事(報告書提出)が終わったので,ほっとする一日。今後の計画などを考える。次はウ○ギか。

夕方より坂田明miiのスペシャルライブ。こんな所であるなんて。最初にミジンコについての話など。坂田さんはジャズの大御所でもありながら,アマチュアのミジンコ研究者としても有名らしい。ミジンコのDVDなども販売してました。演奏は70分ほど。わりとオーソドックスなスタイルの曲が多め。「Balld for Taco」「ハタハタ」などよかった。特に後者はかっこいい。鳥取県民謡の貝殻節ではボーカルも。なかなか鬼気迫る?感じでいい! アンコールの「ひまわり」っていう曲,どこかで聴いたことがあるような気がする。以前に聴いたライブでか? でも前に聴いたのは坂田明・大友良英・吉田達也というメンバーだったので,こういう曲ってやるかなぁ?

郵政民営化法案に反対して離党した元自民党議員の復党に関して,疑問に思ったことをはてなのほうに書いてみる。ただそれだけ。たいしたことないので今のところ人には紹介しない。

12月3日(日)

スプラウトとして育てていた蕎麦を1本だけ残しておいたら,1ヶ月ほどでかわいい花が咲きました。白い小さい花で,なかなかきれい。1本だけだとちょっと寂しいので,もう少し増やしてみようか。スプラウトって冬はダメだっていうけど,室内なら花も咲くぐらいだし大丈夫なのかも。ただ春菊のほうはほとんど生長しなくなったので,どうだろう。

森博嗣四季 春』を読了。−−天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した殺人事件は、彼女にどんな影響を与えたのか。圧倒的人気の四部作、第一弾。−− SMシリーズ・Vシリーズと読み続けて,やっと四季四部作に突入です(これらは文庫化してから読んでいる)。読み終わった印象として,なんかよくわからず。嫌いではないのですが,全体的に長い詩を読んでいるようで,けっきょくなんだったのかという感想。まず主人公である天才・真賀田四季の考え方というか感性みたいなのが,天才だけあって凡人にはまずわからない。10歳にならない子供だとかいうのにまったく子供っぽくなくて,大人が話をしているみたい。違和感ありまくりです。まあ天才なんだからといってしまえば,いやまあ,それまでなんですけどね。読んでてすっきりしないというか。続編の『夏』に期待していいんでしょうかね。

珍しく出歩かない週末。

12月2日(土)

はてなユーザーになりました(笑)。日常的な“したこと”の記録はこちら。読書やライブの感想などはあちら。住みわけていくつもり。

基本的に,今日は寝て過ごす。葬儀と報告書締めきりの疲れがたまって,あんまり動く気力なし。

西澤保彦ソフトタッチ・オペレーション』を読了しました。−−連続する念動力による不法侵入と引っ越しの奇妙な関係、血飛沫の記憶と母の幻影に悩む女性、男の手料理が招く連続怪死、辻褄があわないことばかりの豪邸内殺人、男子学生が巻き込まれた拉致女性が密閉空間にテレポートしてくる奇怪な監禁事件―五つの超常事件を神麻嗣子、神余響子、保科匡緒が緻密な論理で解き明かす。−− 久しぶりの<チョウモンイン>シリーズ最新作です。粒ぞろいの5話入り短編集。うーん。レギュラーメンバーがきちんと探偵役を務める話が少ないような。一話だけの主人公(語り手)の話が多くなったせいか,めっきり出番が少なくなりました。中編の表題作がなかなか秀逸。美女が空中から次々降ってくる。"なぜその超能力(テレポーテーション)が使われたか"ネタなんだと思ってましたが,違ってました。そうくるかという感じ。主人公が不埒でフェチすぎですが,こういう脳天気で少し?スケベなキャラって,最近の西澤保彦の小説ではあまり出てこなくなったようで。保科さんも「かあいい」とか言わなくなったし,大人の作家として落ち着いてよかったのか?(笑) そろそろ新展開となる長編も読んでみたいものです(『無限巡礼』みたいなの)。

12月1日(金)

報告書が完成したのは朝4時過ぎ。さっそくメールで送る。なんかミスとかありそうだな。これから寝る。

そんなわけでとても眠い一日。

寝酒に九十九里オーシャンビール・スタウト。ちょっと暖めてしまい,酵母が死んでしまったかもしれない。でも悪くない。


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