日々の記録

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2007年3月

3月31日(土)

鳥の鳴き声で目が覚める。もうお昼だけど。アパートの窓の目の前にある桜の木に,シジュウカラが何羽か留まっていた。お腹の黒い筋が特徴的。小さくてかわいい。メジロも1羽。さらに小さい。

今月も最後の日になってライブ鑑賞が可能になりました(Paal Nilsen-Love,大友良英,ナスノミツル)。これで,かろうじて月1回以上行きたいという目的はクリア。

Paal Nilsen-Love ds,大友良英g,ナスノミツルb

激しい系のフリージャズですかね。僕の乏しい語彙力(表現力)と音楽知識からして,中身についてあれこれ書くことはできませんが,「激しい」「すごい」「かっこいい」といったところで...。1st.ステージは長いのが1曲,全体的に激しい流れが続く感じ。Nilsen-Loveのドラムスは,何となくだけど,近いところを特に集中して叩きまくっている印象(効率がよい?)。 2nd.ステージは,ゲストでTsのPeter Brotzmann(欧州フリージャズ界の大御所らしいですね)が参加して3曲。2曲目のちょっと沖縄っぽい?ベースの曲がよかった。今日の客層は,外国人比率が高かった。で,あちらの人(一部だけど)のノリって違いますね。日本人だとわりと動かずに聴いてる人が多いけど。いずれにせよ,3時間立ちっぱなしが僕としてはわりときつい。そういう年齢になってきたのかな。

というか,今日最初の食事が,ライブが終った後に食べた牛丼ってとこから改善が必要だな。それだけでたぶんだいぶ違うと...。

3月30日(金)

学会のため今日も品川に。桜が満開で,ぜっこうのお花見日和。朝,ちょっと大粒の雨が降ってたけど影響はなかったようですね。

夜,新宿の熱帯魚屋で水草用の肥料を購入。その後,花粉症なのかクシャミが止まらず大変でした。世間的に花粉症のメインの季節は終わったようなので,ヒノキ花粉でしょうか。去年も他人がよくなってからが僕にとって本番でしたし,憂鬱。

日向まさみち本格推理委員会』を読了。−−小・中・高校の一貫教育学校の音楽室に、死んだはずの女性が現れたとの噂が。学園の理事長は、探偵の素質を持った少年・少女を選抜、本格推理委員会を設立し、事件解決を命じるが、事件は意外な方向へと向かい……!−− “次世代青春小説&ミステリ”と謳われていますが,いろいろ盛り込みすぎな印象。主人公が抱えるトラウマ,複雑な人間関係など,明らかにされてなかった事実が後半どんどん明らかになるなど,意欲は買うけれど。青春小説という点からみても,ちょっと安易な型にはまってる感じがする。登場人物に感情移入ができなかったのは,たぶん世代的なものなのでしょうがないのでしょう(いまさら妹萌えとかじゃあるまいし...)。

3月29日(木)

浦賀和宏さよなら純菜 そして、不死の怪物』を読了。−−自らの身体に傷を負わない<力>の増大を自覚し始めた八木剛士。心の支えを得、これまでの恨みをはらすべく、遂に学校に矛先を向けた剛士に難事件が降りかかる。−− 八木剛士がとうとう目覚める!? えーと,そんなんで……いいんですか? 最初の頃は,こういう展開になるとは思ってもみませんでした。どういう結末をつける気なのか,予想が付きません。主人公の八木剛士にはさほど同情もできないけど,さほど痛いとも思わなくなってきたのは,慣れてきたのか。異常でもないって,わりとまともな気がしてきたぞ(最後のキレ方は除いて)...。最後に出てくる新旧のインフォーマーって,いったい誰なんでしょうね。新が坂本ハルで,旧が剛士の妹だったという説はどうでしょう。

3月28日(水)

今日から学会なので,品川に。発表のほうはH先生にお任せ。

3月27日(火)

K先生の訃報が流れる。長生きされたとはいえ,知ってる人が亡くなられるのは,やっぱり複雑な気分。

衛生管理者として最後の職場巡視を行いました。次回・次次回はどこにお願いしようかとかいろいろ悩まなくてよくなって,だいぶ気持ちも楽に。...って,まあ世の中にはもっと大変な仕事がたくさんあるであろうことも解ってはいるのですが。ともかく,ご協力していただいた皆様には感謝感謝。

3月26日(月)

昨日,能登半島で大きな地震があったこと,今日職場に来るまで知らなかった。テレビを見ない生活。

4月から石垣島に行くI君を,職場の玄関まで見送る。ちょっとお名残惜しいが,また戻ってくる予定らしいし。せっかくだからぜひ遊びに行きたいが,やっぱ遠いしな。でも南の島のヌマエビが待ってるから。行く方向で前向きに。

しかし,いつの間にか,桜が満開。家の前も職場でも。

3月25日(日)

戸板康二團十郎切腹事件』(中村雅楽探偵全集1)を読了。第42回直木賞(昭和34年)を受賞した表題作(この作品だけで受賞したわけではないが)はそれほどすごいとは思わなかったけれで,いくつか短編を読んでいくうちにだんだんはまってきました。元々が劇評家で専業の推理作家でないから,初期の頃はあらも目立つのかも。本巻でも後半(タイトルに“〜事件”とつかなくなる辺り)から,読んでいて止まらなくなってきました。派手ではないんだけど,上品な感じ。資料として小泉喜美子(熱が入ってます)や江戸川乱歩による解説が収録されているのもよいです。ちょいと豪華。

3月24日(土)

池上永一の短編集『あたしのマブイ見ませんでしたか』を読了。−−彼女は、一体誰なんだろう?夜ごと添い寝する正体不明の恋人。前世を信じる女子中学生。南の島の神隠し伝説。―現世と異界のあわいを鮮やかに切りとる、8つの都市伝説。−− 表紙の絵は「サトウキビの森」の情景なんでしょうね。この話はすごく好きです。脇役で登場する動きの遅いオバァもいい味出してる。天候とかの使い方がとても活きてる,そんな気がします。それから「失踪する夜」とか,何だかわからなくて,沖縄っぽくてよいですねえ。「マブイの行方」は面白いけど,『風車祭』とか読んでないと,なんだかよくわからないかも。沖縄を舞台にした以外の作品も,意外にというか,かなりいいですね。ちょっとビックリ。「宗教新聞」(どことなく滝本竜彦『NHKにようこそ』みたいな)とか「復活、へび女」とか。しかし,この短編集の単行本時の原題が『復活、へび女』だったというのもちょっと...。

なんか急に暖かくなったなあ。

3月23日(金)

ぼちぼち。I君の荷造りの手伝いをしたり。

3月22日(木)

ぼちぼち。

3月21日(水,春分の日

佐藤友哉フリッカー式−鏡公彦にうってつけの殺人』(文庫版)を読了。文庫化に際して,変わったとことかさほどないような。言及されるネタが少し最近のものになったぐらい(ストーリー的には特にその変更の意味はないし)。読み直して感じたのは,登場人物たちの間の視点の切り替えがまだこの小説ではうまくいっていなかったんだろうなということ。登場人物ごとに,その数だけ物語があって,読者はその中から自分の好きな物語を(一つと言わずいくつでも)選び取ればいいのだろうね。たぶん。けっきょくこの話って,祁答院唯香をめぐり浩之と公彦が対立するという恋愛小説のような気がしてきた。で,狂言回し役としての公彦は去ると。それ以外についての公彦の行動はよくわからない。本人がわかっていないで,それを指摘されて困ってる感は伝わってくるけど。まあ,それが伝わればいいのか。彼の物語は僕とは親和性がよくなかったわけなのだから。


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