本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)
日記の色分け 読書:グレー 音楽:ピンク 生物:グリーン 歴史・地理・等:ブラウン
(スタイルシート対応の場合)
津原泰水『ルピナス探偵団の当惑』 ・舞城王太郎『みんな元気。』・長谷部史親『欧米推理小説翻訳史』を購入。
恩田陸『三月は深き紅の淵を』を読了。「三月は深き紅の淵を」という本を巡っての話4編から成っている(形式的には章仕立てになってるけど)。なにやら,雰囲気にはまる。1話目は何となく話にのめり込めない部分もあったのだけど,2話目の出雲旅行の話は特に気に入った。3話目もよくできたサスペンスだと思う。特に驚くようなストーリーではないにしろ,良品といった印象。恩田さんの書く話って今までどちらかというと苦手にしてきたのだが,このシリーズはとてもよい。4話目に出てくる理瀬の物語が気になって続き(『麦の海に沈む果実』)も買ってしまった。とっても思わせぶり。
似非ビオトープで咲いたロタラの花を,卓上用に植え直す。
買った時はロタラ・インディカRotala indicaの名が付いてたと思うけど,葉が丸いのでR. rotundifoliaのほうかもしれない。確か水上葉だったら,わりと簡単に区別できたはずだが,交雑種もあるとかいう話があったような気もするし...
ベランダに置いてあった似非ビオトープで,2年ぶりにロタラの花が咲いた。2本だけだけど。去年は何で咲かなかったのかな?
芦辺拓の短編集『殺しはエレキテル』を読了。この手の時代物ミステリっていろいろ名作があるもんで(久生十蘭とか都筑道夫とか泡坂妻夫とか,古くは坂口安吾とかも),個人的にはどうしてもそれらと比較してしまい,評価が厳しくなる。語り口とか時代考証とか,細かい所が気になってさくさくと読み込めないんだよね。時代が進めば進むほど江戸時代のことはイメージしにくくなってくるので,仕方がないとは思うが。そんなわけで2週間かけて少しずつ読み進めることに。で,トータルとしてはまあまあよくできているとは思うのだけど,話によっては甘いかなというのもちらほら(トリックが非現実的だろとか)。シリーズとしてさらに続くようなので,今後に期待。