日々の記録

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本(ミステリー中心)の感想とライブ(ジャズ&ロック)の感想,熱帯魚の飼育記録なども兼ねてます。ミステリーの場合にはネタばれもあるので,ご注意下さい。(スタイルシート可の設定のもとでは,ネタばれ部分の文字は見えないようになっています。マウスで選択し反転させると読めます。)

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2007年9月

9月10日(月)

先月採ってきたヌマエビ類のうち,60cm水槽に入れられない小さい個体12匹を調理用パックに入れ,卓上で飼育中。だいぶ見慣れてきたせいか,8mmほどの個体でもヌマエビ南部群・ミゾレヌマエビの区別が付くようになってきました。これも蝦三昧さんのおかげです。感謝。

お腹の白点からみてほとんどがヌマエビ南部群のようですが,ミゾレヌマエビとトゲナシヌマエビが1匹ずつ,こっそりと混じっているようです。トゲナシは目と目の間隔が狭いので,わかりやすいですね(ヤマトの可能性もないではないけど)。

これ→。

5日の議事録(案)をようやく作成。相変わらず仕事が遅いなあ。

9月9日(日)

鯨統一郎なみだ学習塾をよろしく!』を読了しました。−−希望に燃え学習塾を開いた波田信人は戸惑うことばかり。受験を控えた難しい年頃の中学生の間で、厄介な事件が続発するのだ。おちこぼれ生徒が突然試験で高得点を取ったり、嘘を連発したと転校生がいじめられたり。希望に燃え学習塾を開いた波田信人。彼の周囲では、カンニング疑惑など厄介な事件が続発していた。そして最大の悩みが事務員の波田煌子。言動はお惚けの彼女なのだが、事件の真相をどうやら?んでいるようで…。 −− 読み終わって脱力することが多い作品の中で,このシリーズだけは好きなんですね。出たばかりのを見つけてついその日のうちに読んでしまいました。「なみだ研究所」(メンタル・クリニック)・「なみだ特捜班」ときて,今回は「なみだ学習塾」です。前二作に比べて設定(というか話の展開)がかなり自然な気がしました。だいぶ読みやすくもなった気がします。そのぶん「研究所」の頃のトンデモ感が薄れてきたのがちょっとだけ残念でもあるのですが。まあトンデモ系ならこの作者の作品にはたくさんあることだし,一シリーズぐらいはいいですかね。気になったのは,やっぱ最後に塾生達の進路として実在の高校名が出てきたことかな。実名は都立のみで,私立は少し名前を変えてありますが。いや,良いとか悪いとかでなく(笑)。何か鯨統一郎っぽいかと。変なところにマニアック。

桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』・米澤穂信『インシテミル』・大崎梢『配達赤ずきん』・田中啓文『落下する緑』の4冊を購入。すべてハードカバーという大人買い!(笑) 西澤保彦や柄刀一の新作も気になったけど,荷物になるので今回はパス。

9月8日(土)

9月7日(金)

台風通過。“東京にどうちゃらなのは戦後史上”云々ってテレビとかで言ってたらしいので,周りのみんなは期待していたようだけど,まあそれほどではなかった。「○○に来る台風に比べたら普通」ということで,高知に住んだことがある僕&K君と三重に住んでいたTさんで,意見が一致しました。 とはいえ,被害が少なくなるよう頑張って下さって皆様には,「お疲れ様でした。ありがとうございました」。

石垣島訪問の件で,I君と相談。最初は9月下旬の連休に行こうかと思っていたのだが,他に人が来る予定が入っているということで,10月に延期。なるべくならお祭りとか伝統行事がある時に行ってみたいのだけど,なかなかうまく日程があわなそう。まあ,メインはヌマエビ採りなんで,天気さえよければそれで満足ではあるのだけど。

9月6日(木)

台風が迫る中,ソフトボール大会の打ちあげ。台風だから早く帰れと連絡しながら飲み会とは!と思っていましたが,えーえー,出席者が少なかったぶん一人当たりの料理の取り分が多くて,よかったです。まあ,ちょっと寂しかったのは確か。飲み会は早めに切り上げたつもりが,ついやる事を思い出してあれこれやってたら,いつのまにか台風本番。うちは職場に近いんで,別にいいけど。風は強いが雨はそれほどでも。

9月5日(水)

交渉。穏やかに,無事終了。

9月4日(火)

夕方より久しぶりに本郷。

おかげで石橋英子featアルタードステイツのライブに行きそびれる。残念。

9月3日(月)

H先生より,ア○の件について,メールと電話(こちらは野暮用がメインだったけど)が入る。9月は忙しく無理だけど,10月には打ち合わせをしたいとのこと。それまでにある程度モデルを作っておくこと。了解(したつもり)。

「“Acid Mothers Temple”で検索したら○○君のらしいホームページを見つけたけれど,行ったの?」と聞かれる。うわっ!よくわかりましたねえ。ひとしきり,そこらへんの話題でメールのやり取り。

9月2日(日)

柄刀一殺意は青列車が乗せて』を読みました。−−奇妙な黄色い部屋、謎の黒い火の玉……。天才・天地龍之介(あまちりゅうのすけ)の行くところ怪事件がある。極めつけは、鉄道ダイアグラムの魔術師が企画したミステリートレインの乗っ取り事件! 龍之介と従兄弟の光章は車中の後見人を救おうとするが、列車がどの路線からも発見できない。しかも、光章の恋人・長代一美が犯人に捕らわれて……。−− 柄刀ミステリの中では気楽に読めるシリーズです(読み応えは多少欠ける気もしますが,重厚なのばかりでも疲れるので,たまにはこれもいいでしょう)。で,ミステリートレイン乗っ取りといえば,西村京太郎『ミステリート列車が消えた』も以前読みましたが,あちらは列車がどこに隠されているかを中心にしたトラベルミステリー。本作(柄刀)のほうは隠し方が問題になっているところがやっぱり本格してるしで,比較するとなかなか興味深いです。他にも切り口はあるかな? 他の事件では,最後の犬誘拐暗号事件(?)が面白かったです。どことなくスマート。それはそうと,実質的に連作短編集だと思うのですが,長編扱いなんですよね。違いがよくわかりません。

9月1日(土)

とうとう9月。夏終わる。…って,まだ早いか。熱いし。

北村薫街の灯』を読了しました。−−昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた女性運転手別宮みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。−− (続編がノミネートされた)直木賞は残念でしたねとか,これって本格ミステリーマスターズだったのね(表紙ががらっと変わってわからなかった)とか,まあいろいろありますが,それはそれ。この人の語り口ってどちらかというと苦手だったのですが,時代が昭和初期になっているためか,その点は違和感なく読めました。探偵役とワトソン役が普通とは少しずれてるところが面白いです。てっきり主人公(語り手)がワトソン役か,あるいはベッキーさんが陰でわからないように手助けなのかと思いました。それとも,一応はヒントっぽいことを言っている気もしないでも。この関係がこの後どうなっていくのか,興味深いです。ただちょっと主人公(やその同級生たち)の考えていることと実年齢にギャップがあるような気もするのですけど,昔はああだったのか。10代で家を継ぐとか普通にあった時代ですしね(ってそれは昔すぎる 笑)。


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