あ、まただ・・・
シンジは、股間を両手で押さえた。


◇◇◇ シンジ・・・大人への脱皮・・・ ◇◇◇


「どうしたの、シンジ?」
アスカは、片手で持ったトーストにかじりついている。
「ううん、なんでもないよアスカ、ちょっとコーヒーこぼしちゃったみたいでさ」
「朝っぱらから本当にドジねぇ〜、だからドンくさいって言われるのよ・・・」
アスカの朝の小言が始まった。

きっかけは、シンジのちょっとしたミスである。
そのミスから始まって色々な事について延々10分以上は続く。

シンジは、じっとアスカの唇の動きだけ見続けていた。
ほんのりと赤に近いピンク色の濡れた唇の動きを目で追いかけた。

ズキン・・・
あっ!!
シンジは、再び股間を両手で押さえた。
どうしちゃったんだろう・・・最近、アスカを見ていると・・・

「・・・それだから・・・ちょ、ちょっとシンジ、聞いてるの?」
しゃべり続けることに夢中になっていたアスカが、シンジの異変にようやく気が付いた。
シンジは、頭を下げ自分の股間を必死に押さえていた。
しかし、テーブル越しに座るアスカからは、シンジの両手がどこを押さえているか
までは見えない。
「ねぇ、シンジ、大丈夫? お腹でも痛いの?」
アスカは、イスから立ち上がりシンジの側までやって来た。

シンジは、目を閉じて歯を食いしばり低い声でうめいている。
「うぅぅ・・・」
「ど、どうしたの、シンジ? 大丈夫?」
アスカは、跪き、下からシンジの顔を覗き込んだ。

まただ・・・痛い・・・どうして、こんなところが・・・

「ねぇ、どうしたの、どこか痛いの? お医者さん、呼ぼうか? 大丈夫、シンジ?」
アスカは、ただならぬシンジの状態に驚きパニック状態に陥ってしまった。
「何か言ってよ、シンジ! ねぇ、たら、ねぇ!!」
アスカは、シンジの両膝に手を置き、シンジの体を揺さ振った。

医者?・・・ダメだよ・・・こんな、ところ診せられないよ・・・どうしよう・・・

「どうしちゃったのよぉ〜! シンジ、シンジ!!」
アスカは、何も答えてくれないシンジの体を必死に揺らし続けた。

そんなに揺らさないでよ、アスカ・・・そんなに揺らしちゃったら・・・

シンジの股間の奥から熱いものが込み上げてきた。

え?・・・どうしたの?・・・何、変だよ、変?・・・

「シンジ〜!! シンジ〜!!」
アスカのその声が、涙ぐんでいる。

シンジは、目を閉じ歯を食いしばりながら耐えていた。

その瞬間は、突然、訪れた。
「うっ!!」
シンジが、また、うめいた。

アスカは、目に涙を零れそうなほど溜めていた。
シンジは、短い声を出した後、全身からの力が抜けたようにグタリとしている。

「シ、シンジ・・・?」
アスカは、涙で潤んだ瞳でシンジが押さえている部分を見た。
ズボンの上から何かを必死で押え込んでいたようだった。
アスカは、目を凝らしてしっかりとその部分を見直した。
すると、そこには、一個所、濡れた部分があった。
それは、手で押さえている部分の少し上のあたりである。
さらにその染みは、見つけた時は小さかったが、アスカが見続けているうちに
段々と大きくなって行く。

アスカは、その濡れた部分を人差し指でそっとふれた。
ヌルッとした感触が指先に伝わった。

シンジは、まだ頭を垂れてグッタリとしている。

シンジ・・・これって・・・まさか・・・


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 評判がよろしければ...つづきます...
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すのー「『新人太郎』さんの初投稿作品です〜。いきなり十八禁とは、やってくれますねぇ(笑)」
アスカ「…アタシは、十八禁のコメントには出ない主義だったのに。どうして、ここにいるんだろう…」
すのー「まあまあ。ご祝儀ご祝儀♪」
アスカ「ううう…清純な乙女なのにぃ」
すのー「(無視して)それにしてもシンジくん、まだ自分の身体に起きた異変の意味がよくわかっていないみたい。
 こういうシンちゃんは、初々しくて可愛がりたくなってくるでしょ?(^−^)」
アスカ「ア、アタシは何も答えないわよっ。こっちだって何のことやら…」
すのー「でも、最後のセリフ。ちゃんと事態を理解しているみたいですけど(にやり)。きっと続編はアスカ様の性教育になるんだろうなぁ(笑)」
アスカ「ふんだ。…あたしは耳年増なだけだモ〜ン。」

shinjin@tarou.club.or.jp
新人太郎の書斎


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