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 すのーろーどさんのリクエストにお応えして...
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シンジは、まだ頭を垂れてグッタリとしている。
シンジ・・・これって・・・まさか・・・


◇◇◇ シンジ・・・大人への脱皮・・・その2 ◇◇◇


「ん・・・う〜ん・・・」
シンジがようやく意識を取り戻し、顔を上げた。
「うわっ! ボ、ボク・・・いったい?・・・」
シンジの目の前には、自分の人差し指を見つめているアスカがいた。

えっ、冷たい・・・
シンジは、手に触れている冷たく濡れた何かを感じた。
「シンジ! 気が付いたのね、よかったぁ〜!」
アスカが、意識を取り戻しているシンジの方を見た。
目と目が合ってしまった。
シンジは、慌てて自分の濡れている股間を押さえ直した。

グチュッ・・・
「うわっ!!」
シンジは、股間に触れた冷たく濡れている生地の感触に驚きの声を上げた。
「どうしたの、シンジ? 大丈夫?」
アスカの美しく精悍な顔が、シンジの目の前に現われた。

ドキッ!!
「ううん・・・何でもないよ、アスカ・・・もう、大丈夫だから・・・」
彼女の大きな瞳を直視できなくなったシンジは、視線を横にそらした。

なんだろう・・・アスカの顔をみると・・・胸がドキドキ・・・

急に視線をそらされたアスカは、シンジを怒鳴りつけた。
「何が、大丈夫なのよ! 人をこんなに心配させといて!」
「・・・」
シンジは、両手でグッと股間を押さえ、視線をアスカからそらせたままだった。

アスカは、ニンマリと微笑んだ。

こんな事で人を驚かせた罰よ、覚悟しなさい、シンジ・・・

「シンジ、あんた病気じゃないの?・・・病院に行こうか、一緒に付いて行ってあげるから」
アスカは、やさしく心配そうな声でシンジに語りかけた。
「・・・いいよ・・・恥ずかしいから・・・」
シンジは、股間を押さえる手に力が入った。
「ソコが、おかしいの?」
アスカは、チラリと彼の股間を見てやさしい声でシンジに尋ねた。
しかし、しんじは口を固く閉ざしたまま一言も話さない。
「ソコだったら仕方ないわね。先生や看護婦さんに見られちゃうもんね。」
アスカのその声は、子供に語りかける口調であった。
「それに、変わった病気だったら写真も取られちゃうし、もっと沢山の人にも・・・」
「・・・イヤだ・・・ボク、病院へ行きたくない・・・」
アスカのその言葉を耳にしたシンジは、目を閉じその身を固くこわばらせた。

何かに脅えているシンジを無視して、アスカは続けた。
「ん〜、じゃあ、赤木博士に相談してみたら?」
「・・・赤木博士?・・・イヤだよ・・・だって・・・」
シンジは、固く閉じていた目を開きアスカの顔を見た。
「だって、何なのよ?」
アスカの顔が、ググッと迫ってくる。
「だって、この前だって訓練が終わった後にボクひとりだけ・・・」
「訓練が終わった後・・・?」
「・・・・・・」
シンジは、再びアスカの瞳から視線をそらした。
じっと部屋の片隅を見つめたまま、答えようとはしなかった。

煮え切らないシンジの態度を見てアスカは、イラつき始めた。
「病院はイヤ!、赤木博士もイヤ!・・・どうするつもりなの、シンジ?」
「・・・・・・」
シンジは、じっと部屋の片隅を見続けたまま、答えようとはしない。
「本当は、あんまり見たくはないんだけど、私が見てあげようか?」
アスカが、恐る恐るシンジに声をかけた。
シンジは、驚いた顔で彼女を見た。
「アスカが・・・もっとイヤだよ・・・」
シンジの顔が、一気に赤くなる。
「なに嫌がってんのよ! それに、こう見えても、私、大学出てるんだから!」
アスカの言う通りである。
シンジの瞳に、迷いの色が浮かび出した。

あと一押し・・・

アスカは、スッとシンジの前に立ち上がった。
「それとも、赤木博士に電話してあげようか?」
シンジを見下ろし言い放つ口調は、少し冷たくなっている。
少しの間をおき、シンジが答えた。
「・・・わかったよ・・・恥ずかしいけど・・・アスカでいいよ」
アスカは、カチンときた。
「何よ、その言い方は! 人がこんなに心配してあげているのに!」
シンジの言い方が、気に入らなかったのである。
「アスカ・・・」
椅子に座ったままのシンジは、アスカの顔を見上げた。

なんで、怒っちゃったのかな・・・

乙女心とアスカのプライドの高さを、未だに理解していないシンジであった。
「もういいわ! 赤木博士に電話してくる!」
アスカはシンジに背を向け、電話が置いてある方へと歩き出した。
「ちょ、ちょっとまってアスカ、ごめん! あやまるから!」
シンジは、焦った。
あんな事をされた赤木博士に見られるぐらいなら、アスカの方がまだマシだ。
それよりも、アスカに見て欲しいと強く思った。

シンジに呼び止められたアスカは立ち止まり、肩越しにシンジを見た。
「・・・」
アスカは、無言でシンジを睨んでいる。
その目は、完全に怒っている目であった。
「ごめん、アスカ・・・調べてくれる・・・」
弱々しいの声でお願いするシンジの声が、アスカの機嫌を元に戻した。
「仕方ないわねぇ〜、そこまでシンジが言うのなら大学出の、このアスカさまが
見てあげない訳には・・・」
アスカは、振り返り上機嫌でシンジのもとへと戻り出した。
「ありがとう・・・アスカ・・・」
シンジは、ニッコリとアスカに微笑んだ。

やっぱり、バカシンジね、私の演技にすぐ引っかかるんだから・・・

アスカは、ニコニコしている。
シンジは、ホッとした。

よかった、アスカの機嫌がもとに戻って・・・

アスカは、シンジの前まで戻ると中腰の姿勢をとった。
「じゃあ、その手をどけてくれる?」
股間を見ながらシンジに言う。
「・・・うん・・・」
シンジは、少し恥ずかしがりながらも股間からゆっくりと手を放した。


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 読者の欲求不満を残したまま...つづく...
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すのー「新人太郎さんが、早速の続編を投稿してくれました〜。あっしの催促に応じて(爆)」
アスカ「…で、またアタシがここに呼ばれたのね。なんて不幸なアスカちゃん!(ヨヨヨ)」
すのー「うーむ、それにしてもすごいや。精通の意味が分からないシンちゃんの不安につけ込んで、写真責め、羞恥責め(ぽ)
 …このアスカ様はぐぅですよ(^^b」
アスカ「わざとイヤらしい言い方、してない?(-―メ」
すのー「リツコがシンジにした「恥ずかしいあんな事」というのも無茶苦茶気になるし(笑)…続きをどんどん書いてもらいたいですね。」
アスカ「ア、アタシは次はコメント不参加だからねっ。他の相手役見つけなさいよっ!」
すのー「ふふふ。そう上手く逃れられますかね?アスカさん…」

うぶでショタ2なシンジに萌え萌えな方は、一言でもいいですから、リクエストしましょう。あて先はこちら。

shinjin@tarou.club.or.jp
新人太郎の書斎


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