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 すのーろーどさんに誉められたお礼に...
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「じゃあ、その手をどけてくれる?」
「・・・うん・・・」
シンジは、少し恥ずかしがりながらも股間からゆっくりと手を放した。


◇◇◇ シンジ・・・大人への脱皮・・・その3 ◇◇◇


「ふぅ・・・かなりひどいわね・・・」
アスカは、シンジの股間を見て溜め息を漏らした。
ズボンの前の部分が全体的に濡れていたからである。
「えっ〜! そ、そんなに・・・」
シンジは、身を乗り出してアスカに問いつめる。
アスカの顔には、先ほどの微笑みが残っていなかった。

アスカは、立ち上がり事務的な口調でシンジに指示をする。
「じゃあ、立ってズボンを脱いでくれる? あっ、下着はそのままでいいから」
「うん・・・わかった・・・」
シンジは、少し躊躇したもののベルトを外し股間が濡れているズボンを降ろした。

「ちょっと足を開いて」
「こう?」
アスカは、シンジの股間がよく見えるように腰を屈めた。
シンジの下着は、真っ白なブリーフだった。
その股間の部分は、少し盛り上がっている。

へーえ、こんな風になっているのねぇ・・・

アスカは、初めて男性のソノ部分を下着の上からマジマジと眺めた。
シンジの下着もズボンと同じように全体的に濡れている。
特に股間の少し盛り上がっている部分は濡れ方がひどく、少し液体が染み出しているようである。
さらに、その真っ白な下着の濡れている部分は、微かに黄色みをおびていた。

ん〜、このままじゃ、いくらバカシンジでも変に思い始めるわね・・・

アスカは、シンジの股間のみの観察を途中でやめ、彼の後ろに回ったり脈を取る真似をしたりと
全く関係の無いことまで始めた。
さらに、小さな声でブツブツと独り言まで呟き始めた。
それも、わざとドイツ語でを使ってである。
アスカの独り言は、実に他愛のない内容であった。
それは、シンジに対する悪口ばかりなのだ。

しかし、このアスカの見事なカモフラージュが、かえってシンジを不安に追い込んだ。
「う〜ん・・・」
アスカは、自分の顎に手を当て何かを考えているような素振りを、シンジに見せた。
そして、しばらく目を閉じ、再びゆっくりとその大きな瞳を開いた。
「シンジ、落ち着いて聞いてね・・・」
「う、うん・・・で、どうなの、アスカ?」
シンジは、固唾を飲み込んでアスカに聞き返した。
「・・・ここまで見た限りでは、かなり深刻な状態になっているわね」
アスカは、一度溜め息をついてから答える。
「えっ、そんなにひどいの? どうすればいいの、ボクどうすれば?」
「・・・・・・」
焦り出したシンジの目から、アスカの視線がそれた。
アスカは、自分の足元をじっと見据えてた。
「ねぇ、アスカ教えてよ! どうしたら直るの?」
「ごめん、シンジ、私、分からないの・・・」
アスカは、自分の足元をじっと見たまま答えた。
シンジは、小刻みに震えているアスカの肩に気が付いた。
シンジは、その肩を両手でつかみ激しく前後に揺さぶりながら叫んだ。
「どうして分からないの! だってアスカは大学を・・・」
「シンジ、ちゃんと最後まで聞いてよ!」
アスカが、シンジの声に負けないほどの大声で叫び返してきた。
それでも顔をシンジの方には、向けなかった。
じっと、自分の足元を見たままである。
「アスカ・・・」
シンジは、取り乱してしまった自分にようやく気が付いた。

なんで、アスカはボクに教えてくれないんだろう・・・ひょっとして・・・
シンジは、アスカが答えてくれない訳が気になった。

きっと重い病気なのを、ボクに隠しているんだ・・・きっと、そうなんだ・・・
シンジの考えが、段々と悪いほうに転がり出した。

「下着の上からじゃ、これ以上詳しいことが分かんないのよ・・・」
アスカが、ようやく固く閉ざした口を開いた。
しかしその声は、いつもの自身に満ち溢れた声ではなかった。
「・・・じゃあ、どうすれば・・・」
シンジは、呆然しながらアスカに尋ねた。
アスカは、視線を進也の不安そうに脅える瞳に向けた。
「脱いでくれる・・・ソレ・・・」
彼女は、ゆっくりと真剣な口調でシンジに伝えた。
シンジは、一瞬アスカの言葉が、うまく理解できなかったようであった。
彼は、ワンテンポ遅れてアスカに聞き直した。
「えっ、脱ぐの?」
アスカは、シンジの瞳を見つめたままゆっくりと首を縦に振った。


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 やっと、ここまで来たのに.......つづく...
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