「シンジ・・・大人への脱皮・・・」番外編

リツコは、シンジの生体情報をモニタリングの結果を表示しているコンソール・デ
ィスプレイを眺めていた。
『ん・・・この数値の変化パターンは・・・』
彼女が目に止めたその数値は、本来、EVAの訓練中では全く必要のない項目であ
る。
『そろそろ・・・近づいているのね・・・』
リツコの口元が意味ありげにニヤリと緩んだ。


◇◇◇  リツコの研究  その1  ◇◇◇


「はい、みんなお疲れ〜! 今日の訓練はこれまで」
ミサトは、訓練中のシンジ、アスカ、レイにマイク越しに伝えた。
すると突然、彼女の持つマイクに向かって、後ろから手が伸びてきた。
誰?
ミサトは、振り向いた。
「シンジ君、そのままの姿でいいから私の診察室まで」
リツコであった。
ミサトは、正面のガラス越しに見える3人に目をやった。
「え、ボクだけ・・・ですか?」
遠くの方で、シンジが自分自身を指差している。
「そう、あなただけでいいわ、アスカとレイは着替えて結構」
アスカは、シンジを指差し笑っている。
レイは、いつものように、いつもの速度で出口に向かって歩いていた。
そんな、3人の様子を見ながらミサトが尋ねる。
「シンジ君を一人だけ呼び出してどうするの?」
「ただの身体検査よ、あれでも年頃だから男女一緒って訳には・・・ねっ!」
少し明るいリツコの声に、少しの疑問が生じる。
ミサトは続けた。
「ふ〜ん、大変なんだリツコも」
「大変なのよ・・・関係が無いようなデータもしっかり収集しておかないとね」
リツコは、コンソール・ディスプレイの前に散らばっている、3人のファイルを整
理し始めた。
その資料を小脇に抱え、リツコはカツカツとヒールの音を響かせながら歩き出す。
「じゃ、ミサトお疲れ」
「残業がんばってねぇ〜!」
ミサトは、けだるい声で答えながら、背中越しに手を振っていた。


「碇シンジ、入りま〜す」
プシュとエアーが漏れる音と共に、診察室のドアが開いた。
シンジは、リツコの指示通りプラグ・スーツ姿のままで奥へと進む。
リツコは、白いカーテンの間仕切りの向こう側で机に向かっていた。
「さ、あまり時間をかけたくないから早く脱いで」
「脱ぐって・・・これですか?」
シンジは、着ているプラグ・スーツを指差した。
回転式の椅子に腰をかけていたリツコが、180度回りシンジの顔を見る。
「そうよ、早く」
シンジは、素直にプラグ・スーツを脱ぎ始めた。


「そのまま、この上に乗って」
「はい・・・」
シンジは、股間を両手で隠しながら計測器の上に乗った。
リツコの指が、STARTと刻印された青いボタンを押す。
測定器の動作音がコココココっと軽い音を立て始めた。
「えーっと、身長が・・・で、体重が・・・体脂肪率・・・」
リツコは、ディスプレイされている数値を手元の用紙に記入していった。
「よし、じゃあ、次・・・」

続けて、視力、聴力、肺活量・・・etc、と検査を全裸のまま行った。

「測定項目は・・・ん〜、これは後でいいか」
リツコは、手元の用紙を見ながらシンジに伝えた。

二人は、再びリツコの机の所まで戻ってきた。
リツコが、自分の椅子に腰を降ろし、横に置いてある患者用の椅子を指差す。
「今度は、そこに座って」
「博士、服は・・・?」
シンジは、股間を隠したまま尋ねた。
リツコは、シンジの目をじっと見つめて聞き返した。
「寒いのシンジ君?」
「いえ、別に・・・」
結局シンジは、全裸のまま座る事になった。
リツコが、シンジの方にクルリと椅子を回転させ二人は向かい合わせとなる。
彼女の手元には、先ほどからの計測結果が記入されたシンジ専用のカルテがあった。
「じゃあ、シンジ君、問診を始めるから、ちゃんと答えてね」
「はい」
リツコは、シンジに身体的変化がないか30種に及ぶ質問を行い始めた。


リツコは、最後の質問の答えを記入していた。
「・・・で、よしっ!」
「終わりですか?」
シンジは、ほっとした顔で軽い笑みを浮かべながらリツコに尋ねた。
しかし、彼女からの返事は彼の期待を裏切る答えであった。
「まだよ、さっき後回しにした項目を検査するから」
リツコは、冷たいまなざしてシンジを見て答えた。
そして視線を彼の両手で隠されている股間へと移す。
「さっ、手を外して」
「えっ!?」
シンジは、突然の指示に驚いた。




SnowLord's Comment

すのー「新人太郎さんの新シリーズの始まりです。例によって何も知らないうぶなシンジに、リツコの魔の手が…」
アスカ「な、な、なんて羨ましいことを…じゅるじゅる」
すのー「と隠れショタなアスカが涎をだらだら垂らしております。」
アスカ「とりあえず研究結果のビデオか何かリツコに貰いに行こうっと。るんるん♪」
すのー「んなもの貰ってどうするんだ…」
アスカ「脅したり、使ったりできるでしょーに(ぽ)」
すのー「まるっきりオヤジだぞ。アスカ…」

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