リツコは、大きく溜め息をつき何かを決意したような目でシンジの顔を見つめ
た。
「分かったわ、シンジ君・・・ちょっと私が「いい」って言うまで目を閉じて
シンジは、リツコに言われるがままその目を固く閉じた。


◇◇◇  リツコの研究  その4  ◇◇◇


『いったい何をしているんだろう・・・』
リツコは、ゴソゴソと目の前で何かをしている。
少し気になるもののシンジは、薄目を開けて彼女の様子を覗う事もせずにじっ
と素直に待っていた。

「いいわよ、目を開けて」
目の前でゴソゴソとする音が止まったと同時に、リツコは、シンジにその目を
開く許可を与えた。
シンジは、ゆっくりと目を開いていった。
何か白いモノがボヤッと見える。
そう思った時だった。

「うゎ!!・・・」
シンジは、ボヤッと見えていた白いモノの正体に気が付き思わず声を上げた。
なぜならリツコは、自分の胸元を大きく開き、純白のブラジャーをシンジの目
の前に突き出していたからだ。

『これでどうかしら・・・?』
リツコは、恥ずかしさを少しこらえて自分の豊かな胸をグイグイと突き出して
いた。
しかしシンジは、口を開いたまま何もしようとはしない。
「シンジ君、両手を貸して」
「えっ!?」
シンジは、純白のブラジャーに包まれているリツコの胸から視線をそらさず、
目を大きく見開いたまま驚いていた。
リツコの言わんとせん事が、いまいち理解できていないようである。

「ん〜、もう!!」
じれったくなったリツコは、シンジの手を取ると自ら自分の胸に彼の手を押し
当てた。
そして彼の手の上に自分の手を重ね、ギュッと柔らかな自分の胸のふくらみを
掴ませた。
シンジは、硬いワイヤーに守られているブラの上からでも、ボヨンと弾むよう
な弾力感のある胸の感触を手に感じた。

「どう、シンジ君?」
「ど、どうって言われても・・・」
初めてさわった女の人の胸。
それまでは、気になってチラチラと見て見ぬふりをする事が出来なかった。
しかし今は、ブラの上からであるが、実際に鷲掴みにして揉んでいる。

「・・・柔らかくって、気持ちがいいです・・・」
シンジは、真っ赤に照れてリツコの胸をさわっている感想を答えた。
一方、リツコは、自分の胸をさわらせながらもしっかりとシンジの股間の変化
を見ていた。

ピクッ...ピクッ...。
早速、反応が現われ始めた。
シンジのソノ部分は、彼の心臓の鼓動に合わせて、別の生き物のように動き始
めた
少々、自分自身恥ずかしい思いをしているが、待ちに待ったこの反応に、リツ
コは目を輝かせてシンジの丸出しの股間のモノを見つめ続けていた。

ムクッ...ムクッ...。
時間とともに、シンジの男の部分は少しずつ太さを増し、うな垂れていたその
先が徐々に持ち上がり始めた。

もう少しである。
彼のソノ部分が、完全な形状に変化するまで、あとわずかの血液の流入が必要
だ。
リツコは、一刻も早く立派にそそり立つシンジのソノ部分が見たくなり、最後
の手段に出た。

「これでどう?、シンジ君!」
自分の胸からシンジの手をほんの一瞬だけ離すと、その僅かな隙に純白のブラ
をずり上げ、生の胸を彼の前にさらけ出した。
ブラをずらした反動で、彼女の豊かな胸はプルンと揺れその先はツンと上を向
いる。
もちろん少し色づいた胸の先端の部分は、すでに固く尖っている。
リツコは、再びシンジの手を取ると、今度は直にふれさせて強く自分の胸を揉
みしだがせた。

「す、すごい・・・これが女の人のおっぱいなんだ・・・」
ビクン...ビクン...。
ついにシンジの股間のモノは、立派にそそり立ち、性交可能な形状まで完全な
変化を成し遂げた。
だが残念な事に、彼の敏感な部分を包んでいる包皮は、ほんのわずかにピンク
色の粘膜を先端から覗かせているだけで、しっかりと取り残されたままであっ
た。

「もう、十分そうね・・・偉いわシンジ君!」
リツコは、ニコニコと満足そうに微笑み、シンジの股間に前にしゃがみ込んだ。
目の前には、少年のシンボルが雄々しく、そして力強く脈を打ちながら天に向
かってそそり立っている。
少年と言うこともあり、ソノ部分の回りには、まだ生えかけと見られる細くて
しなやかな陰毛が、まばらにしか存在していない。
リツコは、ウットリとしたまなざしで彼のソノ部分を見つめていた。

「ほらシンジ君、見てご覧なさい」
「ん、何をですか・・・!?」
リツコは、シンジに彼のモノが一人前の男として立派に固くそそり立っている
事を知らせたかった。
だがシンジが視線を降ろして見たモノは、少し脚を開いてしゃがみ込んでいる
リツコのスカートの奥であった。

シンジの目に映る、半透明のパンスト越しに見えるリツコのパンティは、真っ
白に輝いて見えた。
『あっ・・・見えてる・・・どうしよう、こういう時って教えてあげないとい
けないのかな・・・』
シンジは、そう考えながらもしっかりとリツコの股間の奥を覗き込んでいた。

一方、リツコは、目の前でさらにふくらみを増していくシンジ自身を、生唾を
飲み込みながら見続けていた。
自分自身の姿格好を忘れて、全くの無防備な状態で必死になって見ていた。
つまりシンジは、リツコの生の胸と股間の奥の白いパンティを見放題と言う事
になる。

彼が、目を凝らしてよく見てみると、リツコのパンティの股間の中央の部分が、
小さな円形状に濡れているようであった。
『あれっ?・・・あれって、濡れているのかな?』
シンジには、何故リツコのパンティの股間の部分が濡れているかは分からなか
った。
その時である。

ズキッ...ズキッ...。
はちきれそうなほどにふくれ上がった股間のモノから、痛みにも見た快感が伝
わってきた。
「うくっ・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
いつの間にか、息遣いも荒くなって来ている。
シンジは、自分の体にいったい何が起こったのか分からなかった。

「ん〜立派、立派よ! いい子だからそのまま我慢しててね・・・」
「は、はい・・・」
リツコは、興奮前と同じように、決してシンジのソノ部分にはふれないように
しながら、立派にそそり立つソノ部分のサイズを計測し始めた。

ビクッ!、ビクッ!!
間近に迫るリツコの吐息が、ふぅ〜っとかかるだけで、シンジのソノ部分は過
剰なまでに反応をしていた。

ビクッ!、ビクッ!!
力強く脈を打ちながら、興奮前の形状からは想像もつかないほど大きくふくれ
上がり、痛々しいほどにこわばっている。

『どうしようか・・・ん〜、ついでだから・・・剥いちゃおうかな?』
リツコは、先端の敏感な部分を覆っている包皮を見ながら迷っていた。
ビクン、ビクンと脈を打ちながら動くシンジ自身の先端からは、すでに透明の
滴まで流れ出す状態までになっている。
この包皮をめくって、大きくなったシンジの敏感な先の部分も見てみたい。
そんな欲望にかられながらも、リツコは決してシンジのソノ部分にふれる事な
く黙々とカルテに何かを記録した。

「・・・で、よしっと!」
全てのデータをカルテに書き込み終わり、名残惜しそうにシンジの固くそそり
立つ股間のモノを見つめていた。
「はい、お疲れ様!」
自分の椅子に座ると彼に背中を向けたまま、今まで何事もなかったかのように
さらけ出している胸を純白のブラジャーの中に戻し、ブラウスのボタンを止め
始めた。
そして椅子をクルリと回転させ、シンジの方に振り返ると脚を組んだ。

クチュッ...。
『あっ・・・濡れているわ、私・・・』
リツコは、まだふれてもいない自分の秘所がかなり潤っている事に気が付いた。
その感触からすれば、今すぐにでもシンジと結合することは可能である。
しかし、彼女は、とりあえず今日の所はこれで終わりにする事にした。
今のシンジの様子を見ている限りでは、お楽しみはもう少し先に伸ばしたほう
がよさそうであるからだ。

「本当は、もう一つ調べたい事があるんだけど・・・まだ早いみたいね」
キャップの付いた試験管を取り出しシンジに見せた。
シンジは、キョトンとした顔でリツコが手にする試験管を見ている。
『いったい、何に使うんだろう・・・?』
少し気にはなったが、深く考えた所で分からない彼は、頭の中で先ほどさわっ
たリツコの胸の感触を思い出していた。

「もういいわよ、シンジ君」
「は〜い!」
元気よく立ち上がった。
股間のモノは、ピンとそそり立ったままである。
リツコの視線は、ソノ部分に釘付けとなったままであった。
「またプラグ・スーツを着るのは面倒だから、更衣室までは、そこにある診察
着を着て行きなさい」
リツコは、シンジの全く衰えを見せない股間のモノを見つめたまま、診察台に
折りたたまれて置かれている診察着を指差した。

「は〜い!」
シンジは、振り返りリツコが指し示す診察台の方を見た。
そこにはエリが付いた診察着と、エリ無しの診察着の二着が置かれてある。
シンジは、別に何も考えずにエリが付いた診察着を手にした。
リツコは、机に向かって今日の成果を必死にまとめ出している。

「じゃ、失礼します」
エリが付いた診察着を羽織り終わったシンジは、片手にプラグ・スーツを持っ
たまま検査結果をまとめているリツコに声をかけた。
リツコは、振り返らずに明るい声で返事を返した。
「また、来月も調べるからね!」
「は〜い、わかりました」
そしてシンジは、何事もなかったかのように診察室を後にした。

『いったい何の検査だったんだろう・・・?』
少し疑問を抱きながらドアの開いた診察室から一歩踏み出すと、そこにはすで
に制服姿に着替え終わったアスカが立っていた。
彼女は、廊下の壁にもたれかかり別の方向を見ている。
「あ、アスカ、何してるのこんな所で?」
診察室から出て来たシンジにハッと気が付いたアスカは、少し慌てて返事を返
した。
「何って・・・一緒に帰ってあげようと思って待っててあげたのよ!」

何だか妙に照れているアスカの側へ、シンジは診察着姿のまま近づいて行った。
シンジと目と目が合ったアスカは、ニコリと微笑んだ。
そしてそのつぶらな瞳が開き少し視線を落とした。
「ちょ、ちょっと待って、その格好・・・」
アスカは、目を見開いて驚いている。
「あっ、これ?、プラグ・スーツに着替えるのが面倒だから、これを・・・」
シンジは、ニコニコしながら近づいてくる。
アスカは、顔を真っ赤にしてシンジから視線をそらした上に固く目を閉じてし
まった。

「ははは、別に裸でウロウロしているんじゃないんだから」
シンジは、気が付いていない。
今だに彼の股間のモノは、キンキンに張り詰めギュンとそそり立っている事を。
「あっそうなの、じゃあ待ってて! すぐに着替えてくるから」
シンジは、ニッコリと微笑むと更衣室に向かってその場を走り去って行った。

「はぁ〜・・・疲れた!」
リツコは、椅子の背もたれにもたれかかると大きな伸びをした。
「あの様子じゃ、あと2〜3ヶ月先かな・・・?」
空のキャップの付いた試験管を手にして、まじまじと見ていた。
その試験管には、きちんとラベルが貼られている。
そのラベルには、リツコの手書きの文字で「Shinji Ikari」と記入されていた。
リツコは、椅子から立ち上がると診察台の上にエリ無しの診察着が残っている
のを見つけた。

「あれ? シンジ君、間違えて実験用のエプロンを着て行ったんだ」
リツコは、残された診察着を手に取りハッと大事な事を思い出した。
「あれって確か上半身用だったような・・・?」
同じ頃、一人、診察室の前に取り残されたアスカは、ようやく落ち着きを取り
戻したようである。
しかしまだ胸の奥は、ドキドキと激しく鼓動を刻んでいた。
「あいつって本当にバカだわ・・・でも・・・もう少ししっかりと見とけばよ
かったかな・・・」
アスカは、隆々とそそり立っているシンジの股間のモノを思い出し、再び頬を
赤らめてしまった。
そして彼女も、シンジの後を追うように更衣室に向かって走り出した。


                           お・し・ま・い!




SnowLord's Comment

新人太郎さんの連載、ひとまず完結です。
元々、「シンジ・・・大人への脱皮・・・」の前日譚として始まったこの作品。
ここで一旦最終回ということになるそうです。
しかし、この続きはまだまだ書いていただけるそうですので、楽しみにしてください。
時系列としては、「リツコの研究」→「大人への脱皮」→新作となるそうですので、
今のうちに順番通り、読み直してみるのもよいかも。

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shinjin@tarou.club.or.jp
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