『Notes.』
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2002年04月、トピック一覧

Monday, April 1, 2002 / 2002年 4月 1日

http://www.interq.or.jp/jupiter/youyak/bultandels/documents/notes/AD2002/04_apr.html#01

スクープ、Matrox Graphics Millennium G4400 Full AHEAD

Millennium G4400 Full AHEAD MAXIMUM I-Tuned

 白、黒、そして光の三原色。
 原色を本当に原色として、また黒を本来の引き締まった黒=A白を真白≠ュ表現出来る唯一のVGA、初代Millenniumの血統。
 右に挙げた画像は、さる筋から入手したMatrox Graphics社のVideoCardラインナップにおける次期フラッグモデル
 Millennium G4400 Full AHEAD MAXIMUM I-Tuned
 試作版リファレンス・カードのスナップショットである。
 というか、撮影者は私。隠し撮りもいいところなので方法は「訊くな」。

 能力的には今日に到るまで最高の2D画質を持つ初代Millenniumを凌駕する2D画質と色再現性を持ち、DirectX9、及びHardware T&Lをフルサポートしている模様。
 開発者はオフレコを条件に「長い雌伏と試練を経て復活した新生Matroxを象徴する存在であり、同時に新規投入されるバリュー版、G800と併せ高画質を追及するユーザーの期待に応えたい。新生したMatrox Chipの底力を見て欲しい」と語っていた。
 話半分としても、フラッグモデルとして君臨したAGP VGA card 、Matrox Graphics Millennium G400 MAX DualHead 32MB AGP 360MHz の直系、かつ後継であり、同時にその傑出した2D性能を損なわず高度な3D性能を付与したものと考えてもよいだろう。
(今尚追随するものが現れていない2Dでの色再現性に加え、サポートする機能から推測するに、ATI RADEON 8500、nVIDIA GeForce4 Ti4400と同級の3D性能すら持つと思われる。また、そのナンバリングからはnVIDIA GeForce4 Ti4400からシェアを奪還する気構えが見え隠れする)
 ただひたむきに画質を追求するMatrox Graphicsらしさ、また良くも悪くも“紳士的”だった今迄のMatroxとは違うチャレンジングスピリットの結晶といえようか。掛ける期待、意気込みが伝わってくる。

 では、少し気になる部分を見ていこう。

G4400 Full AHEAD 、ヒートシンク・ファン、チップ周辺

 例によって二基のTDMSトランスミッタを内蔵することによるDVI2系統出力機能サポート(今回隠し撮りに成功したモデルではD-Sub mini15pin二基が実装されているが、製品版では片方はDVI端子となる模様。どうやら、この試作モデルでは同梱される二種類の変換ケーブルにより対処するようだ)、また、S端子TV出力サポートも怠り無い。
 また、発熱量の低さでは定評があったMatrox Graphics製VideoChipだが、流石に今回は発熱量が増大しているらしく、GeForce 4 MX 系列のチップを使用したVideoCardで採用されているアルミヒートシンク一体型の大型ファンを採用している。

Millennium G4400全体像

 メモリとして搭載されたチップはHYUNDAI製のDDR SDRAM、それも64 Mbyteチップを4枚、計256Mbyte実装している。
 ヒートシンクを直付けされているのはサブ・デコーダーチップだろうか? Matroxは基本的にチップをOEM提供していない為昔からcard一枚一枚の創り込みには定評があった。今回もその例に漏れず、(試作品ながら)仕上げの丁寧さは群を抜いている。
 尚、G4x0シリーズからの御家芸、デュアルディスプレイ機能は複数ディスプレイに対応するよう拡張されている模様。

 2D、3Dとも、画質自体はMatroxの特長が出た非常に鮮明なもの。個人的なインプレッションでは色再現性はMillennium G400 MAXより遥かに上、先にフライングで先行発表され流出したG800 のそれをも圧倒的に凌駕している。

 これはもう、“原色を原色として再現出来る”という形容では到底足りない。
 “自然光を再現出来た、最初のVGA”
 というべき水準に達しているといえよう。

 詳細は近日中に発表される模様。期待して待つべし。


Tuesday, April 2, 2002 / 2002年 4月 2日

http://www.interq.or.jp/jupiter/youyak/bultandels/documents/notes/AD2002/04_apr.html#02

宴の始末──April Fool

 ──と、いうことで。
 実は前回のテキスト“スクープ、Matrox Graphics Millennium G4400 Full AHEAD”は全て、"April Fool"用にデッち上げたネタでした。
Matrox Graphicsの次期主力VGAが「そうであればよいな」という願望から一気に書き上げたテキストと、現物の写真──今現在、実際に私が使用しているVideoCard、Matrox Graphics Millennium G400 DualHead MAX 改>氛氓ニを組み合わせ、一見それらしく見えそうなものを考えてみた次第。

 ──このVideoCard。
 ヒトの手を渡り歩いてきたモノなのだが、その過程で以前の原形「しか」留めなくなるまで改造されて来ている。
 その為もう既に元の面影しか残っておらず、殆どのひとにはMatrox製とわからない程になっていたのだが……。
 あるときこれを初めて見たひとに「GeForce系列の新製品?」と聞かれたとき冗談で「Matroxの次期製品試作版、新しいモノの流出品」と言って大受けした経験から今回のネタを思いついたのだが…それを今考え直してみると…笑い飛ばすには少々キツかったかも?

 読んだ瞬間ニヤリとされるか「おっ!?」とでも思われたなら、作成した甲斐がありました。
 ひと時の暇潰しとなったなら、これに勝る幸せはありません。

 身内も、一瞬誤魔化されかけたり。
 多分引っ掛かった方、真に受けられた方は居られないと思いますが──これは冗談ですからね、私自身そうあって欲しいのは確かなのですが。

雑感:Matrox Graphics Millennium G400 DualHead MAX

 "April Fool"用のネタばかりではアレなので、一応は真面目なものも。

 あくまでも私の主観に基く個人的な見解はあるが、その色再現性の鮮やかさたるや一見してそれとわかる水準にあり、2Dの画質、発色の綺麗さ、鮮明さでは未だにこれを上回るものは無いと思っている。
 ブランド意識が混じっている可能性も否定し切れないが、このVideoCardには独特な中毒性がある。
 一度使用し発色を気に入ってしまうと、もう手放せなくなってしまう。それ程綺麗に色が出るのだ。
 三世代は前のVideoCardであるにも関わらず、数多くの絵描きさんがVideoCardとしてMatrox Graphics Millennium シリーズを愛好し、また御奨めする理由が良く判る。
(私事ではあるが、これを使い始めてからグラフィックの色、絵描きさんの腕前に対して目を見張ることが多くなったような気もする。CGを作成された方が使用しているVGA、想定されているPCのスペックに近付いた為だろうか?)

 今のように3Dが全盛となる以前に造られたVideoCardの為、最近流行のDirect3Dを駆使しポリゴンをガシガシ叩くようなゲームには弱くCADに使うにも少々苦しいと思えるものの──ちょっとしたDTP用途に使うなら充分現役で行ける能力を持っている。

ただ、私の個人的な意見ではあるが──

 Matrox Graphicsの現行モデル Millennium G550は、G400の廉価版チップG450のマイナーチェンジ(部分的な3Dサポートの強化)である為、最近のPCの傾向や使用途(殊ゲーム・DVD再生等)から考えた場合、私は現行のMillennium系列VideoCardの新規購入はあまり御奨めしない。
 むしろ過不足ない能力を備えたPCを求めるユーザーに対しては、費用対効果の観点からnVIDIA GeForce 4 MX 440かnVIDIA GeForce 2 Ti、或いはATI RADEON 7500、8500の考慮を御奨めしたい。
 が──

 ビジネスユースでウィンドゥ切り替えの速度に重点を置く方、或いはグラフィックを扱う為2Dの高画質が必要な方、他の全てを投げ出しても画質を必須条件とされる方に対しては、今尚「Matrox Graphics製VGAは取り得る“選択肢のひとつ”として真剣な考慮に値する能力を持つ」のではないかと考える。
 最近は比較的安価になっている為、実際に購入されるか否かはともかくとして、検討される候補に入れても良いのではないだろうか?


Friday, April 5, 2002 / 2002年 4月 5日

http://www.interq.or.jp/jupiter/youyak/bultandels/documents/notes/AD2002/04_apr.html#05

Ruriwo氏より一言。

 >>他所にありそうな、金銭で購入出来るような代物なぞ興味はない。創り手の体温や魂が感じられないから
  > と言うとこですが。
  > ──駄目だ、そんなんじゃ駄目なんだYO!
  > 金銭で買えないものが無い資本主義に骨の髄まで毒されなくては!
  > 天高く舞い散るオカネは他の何よりもスぅバラシイ!
  > さぁ、きみもあなたも御一緒に、
  > 「札、ビぃラ、ばじゃーい!」

[by Ruriwo氏]

 ……。
 さりげなく酷いことを言っているこの一言。
 一見、飛ばした冗談のように思えるが。
「──な…なんば言ぃよっとかキミわ! 面白過ぎるがな!(藁)」
 といった反応を示すことを私は期待されているのだろうか。
 おそらく意味の無い諧謔だと判っていながらも尚、一種次の一手を見透かされているような錯覚を覚えてならない。
 全身全霊を賭けた勝負の行方やいかに!?

 ……。
 もしかして私は限りなく駄目人間なのでしょうか兄チャマ。


Sunday, April 7, 2002 / 2002年 4月 7日

http://www.interq.or.jp/jupiter/youyak/bultandels/documents/notes/AD2002/04_apr.html#07

鉄は熱いうちに打て。

 玉鋼に鍛え上げよ。──状況開始

 と、云う訳でRuriwo氏と待ち合わせ。
 先日のダメな台詞と共に返ってきた御題、入院の為中断していたこの日のネタの続きを開始する。
 わざわざ外出許可を取ってまでこのような事をやっているのはなんともアレだが、これもまた致し方の無いところと無理矢理どうにかして納得するよう心掛ける(どっちだ)。

 事務方の人、主治医から良いと許可が出ていると当日朝になってから言わないで貰いたい。
 今回手違いがあったようです。次からはなるべく早く御願いしますよ、辛いので >> みすたー陳(主治医)

Ruriwo >>
 製作方法はどうします?
 根底にある叫び、今にタチムカウ叫びは譲れないものとみましたが。
神奈備 >>
 譲ってどうなる。「立ち向かう意思」を表現する為だけに最適化されたものを提示しようとしているのに。
 と、なると──初期のkernelに相当する部分の構築までは伽藍、後はバザール方式ってところかな。
Ruriwo >>
 ということは、積極的にシェアード・ワールド化を推し進めるわけですね?
神奈備 >>
 そうなるね。
 この話はたぶん単独でも私達だけでも創れない。ある程度──そうだな、こちらからのプレゼンテーションに堪える程度まで築いた後、趣旨とテーマに共感してくれる方、私達の今にタチムカウ叫びに共感し、こちらが提示した世界観に則って創作したいと志す方を募ろう。
Ruriwo >>
 なるほど。
 後問題として、「私達はこのようなものを構想したこと、企画したことが無い」という現実もあります。
 私としては、成功するかどうかはおいといて、まず失敗しそうな点から潰していきたいと思うのですが。
神奈備 >>
 ただ、その「失敗しそうな点」についても私達には経験則が無いからね。
 他の方が公開されたもの、また既存のものと見比べ構成要素を考える必要があると思うな。
Ruriwo >>
 そうですね。根底にあるモノをソリッドになるまで削ぎ落とす。
神奈備 >>
 うん。
 ただ、磨き上げるにもモノを通じて自分達が何を表現したいか、伝えたいか真剣に考えなければならない。
 少しずれるが、このような企画や付随する背景世界のデザインはオリジナルのT-RPG製作よりも、ひと昔前のメイルトークとかネットゲームの構築に似ているのかもしれないな。
 この たりの資料、後昔の遊演体のものは結構応用が利くと考えるが。
Ruriwo >>
 なるほど。まずは私らなりに要素の自己分析を行うわけですか。

 というところから、まず、ゲームのあり方を分析する基礎として“クロフォードのゲームデザイン論”について、クリス・クロフォードChris Crawford氏 によってこの論文が執筆された後、20年分実例と経験則が積み上げられた世界にいる私達は現状をどのようなものと把握しているか、
 また、これらの資料が示唆する事柄をどのように捉えているか?
 また、前回中断していたシェアード・ワールド方式創作への伽藍方式、バザール方式の応用のあり方、実際取り得る考え方について語る騙る。

 その後互いが抱いた世界観、やりたい事柄、方法論とを擦り併せ、サクサクと明文化していく。
 御互い驚く程認識にブレが無い。
 思考とダメさ加減が面白いように嵌まって行く為、ブレーキを掛け抑え目にしなければならないあたり

 ただ、このままやり過ぎてしまうと背景世界が本当にディストピアと化してしまう。
  絶望を生んだ愛情と憎悪を糧に、滅びの淵から顕れ──慟哭を伴に、このどうしようもない“今”この悪しき世界に立ち向かう。
 これを明確に見せていくには、逆転の余地と選択の幅をしっかり残しておかねばなるまい >> Ruriwo 氏

 今はまだ思考実験の域を出ていないものの──出来るか出来ないかは兎も角、面白いものとなりそうな手応えは強まった。
 あとはどのように目途を付け実際の展開に移るか。
 辛くも楽しい作業が待っている。

 ──状況終了

 可及的速やかに事を済ませ撤収。
 転居後自宅に居つけず自分の荷物の梱包を解けないのはとてもとても哀しいことだと再確認。
 衣類と必要品目を回収、帰還。


Tuesday, April 9, 2002 / 2002年 4月 9日

http://www.interq.or.jp/jupiter/youyak/bultandels/documents/notes/AD2002/04_apr.html#09

窓外に、七分咲きの桜。

 ──あの櫻。私の血も、あの花を染めたのだろうか。
        桜の花弁を染めるなかには、私の血も含まれていたのだろうか。
   あぁ、そうか。そうだったのか。それであんなにも綺麗に色付いて……

 ──微妙に滑っているな。
 ……くぅッ、すこし身を張り過ぎたギャグだったかも。自分でも笑うに笑えん……がくっ(笑いを取ろうと出来るうちは、まだ大丈夫か)。

 七分咲きのまんま散りそうな桜を眺めるのは兎も角、入院生活は退屈。
 一々外出許可を貰いに行くのは面倒極まりない。
 デジカメでも持ち込めればひたすら写真撮影、何処ぞに資料として送付してやれたのにな。

春来たりなば……

詩姫──神楽舞

 桜の舞う季節、ということで
 「やはり巫女さん、ここはいっちょ神楽舞を!」
 との電波をゆんゆん受信。
 
 せこせことこさえて見る。
 800*600 shiki_t_kagura2.jpg
 某所に放ったモノの文字無し版バージョン違い。案外好評だった為再編集してみた。
 廃品活用、廃品活用。
 
 

 しかし──最近、描いていない。
 暇だけは有り余っているが、点滴と固定プレートの御陰で今は腕を動かせない。もうそろそろお絵描きしないと、ある程度努力して身につけたものがふいになってしまうのになぁ。弱った。

 この手のものに王道は在り得ない。
 効率的な技量維持方法というものもまた、存在しない。
 他の方が提示している方法は幾つかあるものの、それらは、あくまでその方が経験を積み重ね自分自身の身の丈に見合った経験則を自ら見出して来たものである。
 才覚に乏しい私のような塁の人間は、定期的に相応の時間をかけ、地道に訓練する以外術が無い事は自分でも判っている。舐め腐った台詞だとは重々承知しているが、それでも言わずにいられない一言がある。
……努力せずに腕をリハビリ出来る良い方法は無いものかね〜?

と、云う訳で。

 ──私は生きてます。

 日記を生存確認に使われると、結構辛いのですが >> 某氏
 色々とお伝えしたい事はあるのですが、今、このような状態なもので。接続している余裕がなかなか取れません。申し訳ない。

 明日、一時帰宅の予定。
 色々と片付けて置かないと。


Sunday, April 10, 2002 / 2002年 4月10日

http://www.interq.or.jp/jupiter/youyak/bultandels/documents/notes/AD2002/04_apr.html#10

帰宅

 時間的余裕は6時間。

 みすたー陳(主治医)の私物PCを借り出し貯まっていたMailチェックさせて頂く。一介の患者に此処までしてくれる方は珍しいと思う。多謝。
 帰宅後、書き溜めていた雑記をTextに起こしHTML化。Internet接続環境が無い為、戻る途中手頃な信頼出来るひとに委ね纏めてupして貰う事にする。

 残った案件は重要なものからさっさと片付ける。

 まだ当分の間はこのような生活となる模様。とてもとても苦痛なことだ。

 色々と送付して頂いたのに、返事が遅れ誠に申し訳ない >> 諸氏




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