恐怖の干物

発ガン物質
現代の日本人の死亡原因の約25%を占めるガン。事故の4%、心臓病の18%、脳卒中の19%を抜いて堂々の1位です。発ガンの主な原因は次の3つです。
  • 発ガン物質と呼ばれる化学物質による化学的要因
  • ガンマ線、ベータ線、紫外線等の自然放射線などによる物理的要因
  • ヒトT細胞白血病ウイルスや肝炎ウイルスなどの発ガン遺伝子を持つウイルスによる感染
ガンの中でも発ガン物質が原因と考えられるものが8割以上を占め、その中でも最も大きく関与しているのは、食物と喫煙です。
発ガン物質とは、比較的短期間に高率に癌を発生させうる物質の総称で、多核芳香族炭化水素、アゾ化合物、芳香族アミン、活性酸素、など多数の化学物質に発ガン性があることが知られています。
具体的には発ガン物質の代名詞アフラトキシンに代表されるカビ毒、物が燃えるときに生成されるベンツピレン、発色剤に用いられる亜硝酸が魚などに含まれる二級アミンと胃の中で反応して発生するニトロソアミンなどがあります。

食品中の発ガン物質・発ガン因子
それでは私達の日々の食事の中に含まれている発ガン物質にはどんなものがあり、どんな食品に含まれているのか見てみましょう。
  • 肉や魚の焼け焦げ
    • 発ガン物質ベンツピレン、ベンツアントラセンなど
  • ハム、ソーセージ、いくら、タラコなどの発色剤(亜硝酸塩・亜硝酸na)
    • 天然2級アミン※1と反応し発ガン物質のニトロソアミンを作る
  • 肉、魚、乳製品、加工食品類の保存料(ソルビン酸・ソルビン酸k)
    • 亜硝酸と反応、発ガン物質になる
  • カビ
    • 発ガン物質アフラトキシン※2を生産するものが多い
  • 水道水
    • トリハロメタン、なかでもクロロホルムに発ガン性が認められる
  • グレープフルーツ、レモン、オレンジなどの防カビ剤(OPP)
    • 遺伝子損傷性、変異原性※3あり。動物実験で発ガン。
  • 魚介乾製品、魚介塩漬、バター、マーガリンなどの酸化防止剤(BHA・BHT)
    • ホルモン併用で発ガン性の疑いあり。変異原性※3、染色体異常を起こす。動物実験で発ガン。
  • 水産練製品、カズノコ、イカの燻製などの殺菌、漂白剤(過酸化水素)
    • 粘膜のただれ。遺伝子損傷性、染色体異常。動物実験で発ガン。
  • ジャム、イチゴ牛乳などの着色剤(コチニール色素)
    • エンジ虫(コチニール)から抽出。変異原性※3、発ガン性の疑いあり。
  • 食塩
    • 食塩の摂り過ぎが発ガン物質の発生に大きく影響

    • 1 肉や魚に自然の状態で含まれる。加熱により増加。
    • 2 発ガン物質の中でアフラトキシンB1の発ガン率は最強。
    • 3 染色体切断やDNA修復能力が失われる症状

対抗策
すべての発ガン物質を完全に除去することは不可能と言います。なぜなら発ガン物質は完全無添加食品からも発生するからです。
しかし我々人間は、発ガン物質を分解したりその作用を打ち消したりする術を知っています。例えばニトロソアミンにはダイコンのリグニンやジアスターゼが有効ですし、活性酸素には抗酸化ビタミンA・C・E が有効、といった具合に普段の食事のメニューを少し考えるだけでそれは可能です。

次に対ガン用食生活術をご紹介しましょう

  1. 繊維質を摂る
    • 食物を必要以上胃腸内に留まらせると発ガン物質が発生しやすい
  2. 抗酸化ビタミンA・C・E を摂る
    • 活性酸素の攻撃から守り、過酸化脂質が出来ないようにします
  3. 抗酸化ミネラルを摂る
    • 亜鉛、銅、マンガン、セレニウム、鉄は活性酸素を消去する酵素のはたらきを高めます
  4. 食塩は一日に10g以下
  5. カビの生えた食品を食べない
    • 色のついている部位だけ取って食べるのは危険です。
  6. 添加物の多い食品を食べない
    • 特に亜硝酸は発ガン物質を生成しやすいので注意しましょう。
  7. こげた食品は食べない
    • 口に入れてしまった場合は唾液としっかり混ぜて食べてください。
  8. 熱過ぎるものは食べない
    • 口の中でハフハフ言って食べるような熱いものは食道、胃ガンのもと。
  9. 適正体重を維持する
    • 太った人・体脂肪率の高い人は乳ガン・大腸ガンになりやすい。
    • 適正体重計算機<入力情報はどこにも送信されません>
      あなたの身長(cm)を入力してを押して下さい
      あなたの適正体重は kgです。(性別、年齢により若干異なる)
      kgから kgまでが標準範囲です
      kgを超えると危険です。
  10. 牛乳を飲む
    • 牛乳中のラクトフェリンという蛋白質に発ガン抑制効果があります
  11. 青背の魚を食べる
    • 魚油中のEPA・DHAに発ガン抑制効果があります

干物とガン
干物のみならず全ての食品から危険を取り除くことは大変難しいものです。安全な干物は食べ方、選び方次第と言うことですね。
  • 焼き過ぎない
    • 焦げには発ガン物質があります
  • 食べ過ぎない
    • 減塩でも食べ過ぎては意味がありません
  • 無添加を選ぶ
    • 食品添加物は食べあわせで発ガン物質を生むことも…
  • 天日干しより日陰干し
    • 紫外線で活性酸素が少量ですが発生しています
  • ダイコンおろしを添える
    • 発ガン物質を退治する
以上のことに気をつけて、毎日の食卓に健康干物を添えましょう。

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