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会の活動日誌と写真紹介(2010年の活動)


会の活動日誌(2010年1月から12月まで)
写真紹介
2010年
12月21日(火)

日本航空は「整理解雇」を撤回せよ 日本航空本社前での緊急抗議集会に参加しました

 運航乗務員94人、客室乗務員108人、計202人に対する日本航空による整理解雇通告に抗議して、航空連、東京地評、大田労連が呼びかけて緊急抗議集会がおこなわました。寒風が吹く中を450人が参加しました。
 解雇通告を受けた当該労組の日航キャビンクルーユニオン(CCU)の内田妙子委員長と日航乗員組合の宇賀地竜哉委員長が「整理解雇4要件をまったく満たさない不当な解雇である」と満身の怒りを込めて訴え、解雇撤回まで断固たたかいぬく決意を明らかにしました。支援にかけつけた日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の東海林智議長は、「働く人を尊重せずに、安全をまもれるか」と会社当局を弾劾しました。
 その後、日本航空は、大晦日の12月31日をもって、運航乗務員81人、客室乗務員84人、総数165人に対する整理解雇を強行しました。この不当な解雇攻撃を許さない労働者・市民の支援の輪を大きく広げましょう。
12月21日(火)
日航本社前(品川区)
12月18日(土) 

米陸軍第1軍団前方司令部移駐から3年 12・18この街から戦争に行くな――陸上自衛隊・中央即応集団司令部は来るな 集会と基地包囲行動に参加しました

 神奈川県のキャンプ座間に米陸軍第1軍団前方司令部が移駐してから三年がたち、また2012年度末までに陸上自衛隊の中央即応集団司令部が朝霞駐屯地から移駐する予定になっています。政府はキャンプ座間の5.4fを座間市に返還し、その一部に中央即応集団要員のための家族宿舎建設を計画しています。これを座間市当局が受け入れようとしています。これに反対することを主な課題として、神奈川平和運動センター、基地撤去をめざす県央共闘会議、米陸軍第1軍団の移駐を歓迎しない会、バスストップから基地ストップの会の4団体が共催して集会と包囲行動がおこなわれました。労働者、市民500人が参加しました。
 キャンプ座間に隣接する座間公園で集会をおこなった後、参加者は基地のフェンス沿いに広がって“人間の鎖”をつくり、「座間基地を返還しろ」「陸上自衛隊中央即応集団司令部は来るな」「米日韓と中国の対抗的な軍事演習反対」「朝鮮戦争の勃発を阻止しよう」「日米新安保の強化反対」などのシュプレヒコールをあげました。
12月18日(土)
キャンプ座間(神奈川県)
11月20日(土) 

当会が主催して開催した
9条フェスタ2010参加企画
講演と討論の集い――
東アジアにおいて米・日・韓と中国の軍事的対立が激化 今こそ反戦・平和の声をあげよう
を開催しました

 11月20日(土)に、大田区産業プラザPiOで、9条フェスタ2010が開催され、3000人をこえる労働者・市民・学生が集いました。私たち戦争を許さない市民の会は、この催しに参加し、「講演と討論の集い」を主催しました。会場いっぱいになる110人の労働者・市民・学生が参加し、活発に討論しました。
 この集会では、当会共同代表の古川路明さん(名古屋大学名誉教授)が主催者を代表してあいさつしました。
 橋本勝さん(イラストレーター)が、「なぜ戦争は起こるのか?」と題する最新作の憲法絵本の読み聞かせを熱演し、会場をわかせました。つづいて、若松隆さん(中央大学法学部教授)が「東アジアにおける米・日・韓と中国の軍事的対立の激化と私たちの課題」と題して講演しました。講演の後、参加者からの質疑や意見表明があいつぎ、とても充実した内容の討論になりました。
 集会には、上原成信さん(普天間基地反戦地主)と海勢頭豊さん(沖縄在住音楽家)もかけつけ、目前にせまった沖縄県知事選挙で普天間基地の国外移転を掲げる伊波洋一候補への支援を呼びかけました。また辺野古への新基地建設や与那国や八重山・宮古への自衛隊の新たな配備に反対するたたかいをつくりだそうと訴えました。 
11月20日(土)
大田区産業プラザPiO
10月22日(金)

普天間基地の閉鎖・撤去 辺野古新基地建設反対〜名護市の民意を沖縄県民の民意へ〜県内移設がってぃんならん(許さない)集会に参加しました

 普天間基地の撤去、辺野古新基地建設反対を掲げる沖縄県知事選挙予定候補者(当時)で前宜野湾市長の伊波洋一さんを激励する集会に、500人が参加しました。この集会は、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが呼びかけて開かれました。
 伊波さんは、「今回の知事選は沖縄県民にとって、65年に及ぶ基地負担の重圧、そして、復帰後28年たってもなお新たな基地をつくろうとする日米両政府の沖縄県民無視に対して、沖縄県民としての意思を示す場だ」と述べました。そして、「尖閣問題をめぐる日・中対立の激化に乗じて、先島諸島に自衛隊を配備することを許すことはできない」と表明し、「中国に対抗するために軍事基地を強化するのではなく、沖縄の基地をなくすことで中国との平和的関係もつくりだせる」と訴えました。
10月22日(金)
文京区民センター
10月17日(日)

当会の共同代表をはじめ10人が呼びかけ発起人となって開催された
断て米・中激突下の戦争の危機 許すな辺野古新基地建設
<戦争と貧困>の強制に反対す
る10・17怒りの大集会
に1050人が参加しました


 10月17日に、豊島公会堂で「怒りの大集会」が開催されました。東アジアにおいて、米・日・韓と中国・ロシアとが相互に対抗的な軍事演習を連続的に強行し、一触即発の緊張が高まっている中、1050人の労働者・市民・学生が集いました。
 集会では、金子豊貴男さん(米軍再編・基地強化と闘う全国連絡会共同代表)の映像をつかった「反基地運動の現場からの報告」や、実行委員会からの問題提起、そして学生たちの寸劇をうけてのパネルディスカッションを通じて、私たちは、今日の情勢をどうとらえるべきか、そしてどのように運動を進めるべきかについて、活発に討論しました。
 参加者は、東アジアでの戦争の勃発を阻むために、平和を求める日本と中国そしてアジア―世界の民衆の連帯を国境を越えてつくりだすことの大切さを確認しました。また、菅民主党政権による新たな<戦争と貧困>の強制に反対する運動を、職場・地域・学園で、大きくつくりだす決意を固めました。
10月17日(日)
豊島公会堂

日米安保50年のモニュメント
絵・橋本 勝
9月25日(土) 

米原子力空母ジョージ・ワシントンの配備撤回を求める集会に参加しました

 9月25日に、横須賀市のヴェルニー公園で、神奈川平和運動センターなどが主催して集会を開催し、2700人の労働者や市民が参加しました。
 沖縄からかけつけた全国基地ネットの山城博治事務局長は、「宮古島への米軍艦船の寄港や米軍嘉手納基地所属機の普天間基地使用を許さず、沖縄への自衛隊増強計画に反対しよう」と呼びかけました。「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の呉東正彦共同代表は、「日米間の約束を破って、放射性廃棄物の艦外搬出を含むG・ワシントンの修理が2年連続で強行された。市民の安全、基地に働く者の安全がまったく顧みられない状況だ」と弾劾しました。
 午後には、同じ会場で「米原子力空母は出ていけ 母港配備2年抗議集会」も開かれました。
 私たちは、集会の参加者に「10・17怒りの大集会」の呼びかけチラシを配布し、東アジアを焦点としてアメリカと中国の軍事的衝突の危機がかつてなく高まっていることを明らかにし、戦争勃発を阻むために今こそ反戦・平和の声をあげようと呼びかけました。集会後は、市内をデモ行進し、米軍横須賀基地ゲート前で、「原子力空母ジョージ・ワシントンは出て行け」「日米新安保の強化に反対するぞ」などのシュプレヒコールをあげました。
9月25日(土)
米軍横須賀基地ゲート前
8月2日(月) 

普天間爆音訴訟支援・連帯行動の報告集会に参加しました

 米軍普天間基地周辺の住民396人が国を相手に夜間と早朝の飛行差し止めなどを求めた「普天間爆音訴訟」の控訴審判決(7月29日)を受けて、普天間爆音訴訟団、全国基地爆音訴訟団連絡会議、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが共催した連帯行動の報告集会に、250人の労働者・市民が参加しました。
 原告団長の島田善治さんは、「米軍の勝手放題な基地使用を許して、何らの飛行制限さえおこなわずに住民へ犠牲を強要し続ける日米両政府」にたいして、「いつまで沖縄をこんな状態にするのか。絶対に許せない」と強烈な怒りを表明しました。
 特別報告で、伊波洋一宜野湾市長(当時)は、被害軽減のための市当局のねばり強い取り組みにもかかわらずいっこう改善されない爆音被害の耐え難い現状を明らかにし、その根本的な解決のために「基地はさっさとアメリカに持ち帰ってもらおう」と力強く訴えました。
8月2日(月)
全水道会館
6月6日(日)


当会の共同代表をはじめ10人が呼びかけ発起人となって開催された
普天間基地撤去! 米軍新基地建設を許すな! <戦争と貧困>の強制に反対する6・6怒りの大集会が大成功しました 

  当会の共同代表をはじめ10人の方々が呼びかけ発起人となって、6月6日に、東京・浅草公会堂で、「普天間基地撤去 米軍新基地建設を許すな <戦争と貧困>の強制に反対する6・6怒りの大集会」が開催されました。
 普天間基地を辺野古沖に移設する日米合意を発表したばかりの鳩山首相が辞任し、代わって選出された菅直人首相がすぐさま「日米合意の実行」を明言しました。このような大きな政治的激動の渦中にあって、1080人の労働者・市民・学生が集いました。
 集会では上原成信さんの訴えや、「沖縄からの報告」・実行委員会からの問題提起をうけてのパネルディスカッションを通じて、どのように運動を進めるべきかについて、活発に討論しました。
 討論を通して韓国哨戒艦沈没事件を契機にして米・日・韓の政府が臨戦態勢をとりつづけていること、このためいま朝鮮半島・東アジアを焦点にして一蝕即発の軍事的な緊張が高まっていることが明らかにされました。集会参加者は、「辺野古への新基地建設阻止 普天間基地即時撤去」を実現するために頑張っている沖縄や徳之島の人々と連帯して、反戦・反基地・反安保の運動をさらに大きく創り出していく決意を新たにしました。
6月6日(日)
浅草公会堂

米軍の基地の押しつけにNO
絵:橋本 勝
5月10日(月)


「反戦の輪」第27(「くい打ち・桟橋」方式での辺野古沖への米軍新基地建設を阻止しようを発行しました

 
4月25日に沖縄県読谷村で開催された県民大会に参加しました。その報告を収録しました。
「反戦の輪」第27号表紙
5月3日(月)

5・3憲法集会に参加しました

 5月3日に東京・日比谷公会堂で開かれた憲法集会に4500人が参加しました。集会では、伊藤真(伊藤塾塾長・弁護士)さんと田中優子(法政大学教授)さんらが憲法改悪反対の思いをスピーチしました。
 集会終了後に、戦争を許さない市民の会は、デモ出発に先立ち独自の集会を開催しました。葉桐次裕(演出家)さんや中村周行(日本キリスト教団牧師)さんらが、「沖縄から米軍基地を撤去させよう」と決意を述べました。橋本勝(イラストレーター)さんは「戦争のない世界ってつくれるよ」と題して絵本の読み聞かせをおこないました。会の参加者だけでなくデモ行進の出発を待つ多くの労組員や市民が、橋本さんの熱演を注目しました。
 集会後に銀座を通って東京駅近くまでデモ行進しました。「普天間基地撤去 新基地建設絶対阻止」や「日米安保の強化反対」「アメリカと中国・ロシアの核軍拡競争反対」などのシュプレヒコールをあげ、沿道の人々にアピールしました。
5月3日(月)
日比谷公会堂
4月〜5月

「普天間基地即時撤去 辺野古への新基地建設阻止」――

沖縄・徳之島での闘いに連帯し、本土―東京でも、連日声をあげました



5月28日(金)

許すな普天間問題の日米合意 とめるぞ辺野古新基地建設5・28緊急集会に参加しました
5月28日(金)
全電通労働会館ホール


5月14日(金)

5月16日に沖縄県宜野湾市でとりくまれる普天間基地包囲行動に連帯して東京で開催された
沖縄に基地はいらない国会を囲むヒューマンチェーンに参加しました


5月14日(金)
衆議院第二議員会館前


4月27日(火)

4・27米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と県内移設に反対し、国外・県外移設を求める国会前座り込み行動に参加しました
4月27日(火)
衆議院第二議員会館前

4月26日(月)

政府要請団と連帯する4・26東京集会に参加しました

 県民大会の翌日、沖縄から100名の政府要請団を迎えての「政府要請団と連帯する4・26東京集会」が開催され、600名が参加しました。
4月26日(月)
全電通労働会館ホール

4月25日(日)

「4・25沖縄県民大会とともに声をあげよう」東京集会に参加しました

 4月25日午後、沖縄県民大会に合わせて同日同時刻に、社会文化会館で、「沖縄県民大会とともに声をあげよう」東京集会が開かれ、会場をあふれる1000人が参加しました。集会後にデモ行進もおこないました。
4月25日(日)
社会文化会館


4月25日(日)

4・24「沖縄に基地はいらない」全国同時アクションTOKYOに参加しました
4月25日(日)
明治公園

4月14日(水)

沖縄県民と連帯し、普天間基地の即時・無条件撤去を求める4・14中央集会に参加しました
4月14日(水)
日比谷野外音楽堂
4月25日(日)

米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める4・25県民大会に参加しました


古川路明
 4・25沖縄県民大会に、6・6集会呼びかけ発起人の古川路明氏(当会共同代表)ら4人が参加しました。<6・6怒りの大集会>実行委員会が、沖縄の人々と連帯して6・6集会を成功させるために、代表を送ることを決めたのです。現地では、多くの人から「本土から参加してくださってありがとう。沖縄だけでなく日本から基地をなくすために、本土でも一緒に頑張ってください」と歓待されました。地元紙『沖縄タイムス』の取材も受けました(右下の記事参照)。4人の参加者は、沖縄の基地の実態と、「基地撤去」を求める人々の熱い思いに触れて、「沖縄の基地の問題は、私たち自身の問題としてとりくまなくてはならない」(古川氏)と決意しました。



「普天間基地を直ちに撤去せよ 新たな米軍基地の建設を許さないぞ」――9万人の怒りの声、とどろく――
『琉球新報』(4月26日付)


 4月25日に「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める4・25県民大会」が、沖縄県読谷村運動広場で開催されました。沖縄全島から9万人にのぼる労働者・市民・学生が参集し、「米軍基地はいらない」という燃えあがるような怒りの声が、晴れ渡った空にとどろきわたりました。

「基地はいらない」「戦争反対」の熱い思い

 大会参加者だけでなく、大渋滞で会場にたどりつけなかった人、集会に参加できない多くの人も、黄色いリボンを身につけて思いは同じであることを意思表示しました。宮古島や石垣島では県民大会と同時に地区大会を開催しました。まさに全島あげて「普天間基地を直ちに撤去せよ 新基地建設絶対反対」の雄たけびをあげたのでした。
 集会では、稲嶺名護市長が、鳩山政権の辺野古陸上案やキャンプ・シュワブへの「くい打ち・桟橋」方式といった辺野古移設の微修正案が報じられていることを念頭に、「辺野古案回帰論は県民を愚弄するもので許せない」と弾劾しました。参加者から嵐のような大きな拍手が湧きあがりました。また、伊波宜野湾市長が、「あくまで米国が代替施設を県内に造れと言い続けるのであれば、われわれは沖縄から米軍の撤退を求めなければならなくなる」と言及し、オバマ政権の辺野古移設(現行案)のゴリ押しを批判しました。共感の拍手が津波のように押し寄せたのでした。
 仲井真県知事らの保守系首長は、「私は、日米同盟を肯定するが、沖縄の負担は応分をはるかにこえている」として「負担の軽減」「県外移設を求める」と主張しました。けれども、ほとんどの参加者は、「私たちが味わってきた苦しみを、他の人に押しつけたいとは思わない。基地はいらない 戦争は絶対反対だ」という思いなのだ。しかも、「今度新しい基地の建設を許してしまったら、私たちの沖縄は半永久的にアメリカの侵略戦争の出撃基地にされてしまう。何としても米軍基地をなくしたい」というせっぱ詰まった思いを胸に参集したのでした。 
 さらに、二人の高校生代表が、「(私たち自身が)沖縄に基地があるのは仕方がないと考えてはいないか」と問いかけ、「沖縄に基地はいらないと思う」と訴えると、参加者は心の底からの熱い大きな拍手を送ったのでした。
 
4月25日(日)
読谷村運動広場
「戦争を許さない市民の会」の緑旗を掲げて

炎天下、熱心に耳を傾ける参加者

古川氏の県民大会参加を報じた
沖縄タイムス』紙(4月28日付)
3月20日(土)

戦争も基地もいらない 武力で平和はつくれない WORLD PEACE NOW3・20に参加しました

 イラク戦争から7年。3月20日午後芝公園で開かれた集会に、800人の労働者・市民が参加しました。
 集会では、イラク戦争開戦時にバグダッドで取材したジャーナリストの志葉玲さんが「米軍によって徹底的に破壊されたラマディとファルージャはそのままの状態が続いている。今でも口を利けなかったり立ち上がれない子供たちがいる」とイラクの現状を報告しました。さらに、パレスチナやアフガニスタンの避難民への支援活動をとりくんでいる団体の代表の方々や、沖縄の名護市辺野古で反基地闘争をとりくんでいる団体の代表、さらに平和フォーラムの藤本事務局長らが発言しました。
 集会後、JR浜松町駅までデモ行進をおこないました。
3月20日(土)
芝公園

2月26日(金)


「反戦の輪」第26(普天間基地を即時撤去しよう 米軍新基地建設を阻止しようを発行しました
「反戦の輪」第26号表紙
2月26日(金)


『ジャキューズ』第13(「政権交代」のもとで反戦・反基地運動をどう進めるか――講演と討論の集い報告集)を発行しました

講演:大波修二さん「『政権交代』のもとで反戦・反基地運動をどう進めるか――厚木・座間・横須賀の現地から」
『ジャキューズ』第13号表紙
1月30日(土)

普天間基地はいらない 新基地建設を許さない 1・30全国集会に参加しました

「普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない」、6000人の声が首都・東京にこだま
――1月30日、日比谷野外音楽堂

1月30日(土)
日比谷野外音楽堂


「戦争を許さない市民の会」の
のぼり旗を掲げてデモ行進に出発
 1月30日に、東京・日比谷野外音楽堂で、「チェンジ日米関係 普天間基地はいらない 辺野古・新基地建設を許さない 1・30全国集会」が開かれました。1月24日におこなわれた名護市長選挙で、「普天間基地の辺野古移設反対」を掲げる新市長が誕生しました。これをうけて、“今こそ、沖縄の人々と連帯して、普天間基地を即時撤去し、辺野古・新基地建設を阻止するぞ”という決意に燃えて、全国各地から6000人にのぼる労働者・市民・学生が参加して会場は通路までいっぱいになり、闘う熱気がみなぎる集会になりました。
 集会は、主催者の1・30集会実行委員会を代表して平和フォーラムの藤本事務局長が基調報告し、「鳩山首相は沖縄県民の思いに寄り添うと約束している。辺野古新基地建設の撤回を決断するよう力の限りとりくんできたし、これからも頑張ろう」と呼びかけました。福島社民党党首や民主党の国会議員も、鳩山連立政権への応援を要請したのでした。

平野官房長官の発言に吹きあがる怒り

 つづいて、この日沖縄からかけつけ演壇に上がった約100名の上京団を代表して発言した沖縄平和運動センターの山城事務局長は、「平野官房長官が『名護市長選挙の結果を斟酌する必要があるのか』とか、『新しい基地をつくるのに自治体の首長の合意が必要なのか』とかと言い放っている。沖縄のある国会議員は『ぶん殴ってやりたい』と言いました」と、鳩山政権の対応にたいする沖縄の人々の怒りと不信を紹介しました。そして「普天間基地だけでなく、沖縄の米軍基地を整理・撤去するために、ここに集まった一人ひとりが頑張ろう」と呼びかけ、参加者の万雷の拍手を受けました。
 私たち戦争を許さない市民の会も、平野発言を見るまでもなく、普天間基地の移設先の決定を5月に先送りした鳩山政権に幻想を抱くことは、きわめて危険であることを訴えてたたかいました。手作りのゼッケンやプラカードを掲げ、銀座から東京駅前を通るデモ行進のなかでシュプレヒコールで、「普天間基地を即時撤去せよ 新基地建設はどこであろうと反対」「平野発言弾劾 日米新安保の強化をすすめる鳩山政権を許さないぞ」「辺野古新基地建設をごり押しするオバマ政権弾劾 アメリカと中国(ロシア)の核軍拡競争反対」と、力一杯訴えました。
 デモの解散地の常盤橋公園では、戦争を許さない市民の会の独自の集会を実現しました。そこでは、この日の「集会アピール」で、「鳩山首相は沖縄県民の痛みを受け止め基地問題の解決を図ろうとしています。これを孤立させることなく、……沖縄をはじめとする全国の米軍基地の縮小・撤去に向けより大きな闘い」をつくろうと呼びかけられています。だが、鳩山首相は、あくまでも「日米同盟は安保・外交政策の基軸だ」、「抑止力としての日米安保を堅持する」と公言しており、現に今、ミサイル防衛(MD)システムの日本全土への配備と実戦的な強化をはじめとして日米新安保同盟をドシドシ強化しています。だから、鳩山政権への尻押しをするのではなく、「普天間基地の即時撤去、新基地建設阻止、日米新安保の強化反対」を掲げて運動をさらに広げ強めていこう、と参加者で確認しあいました。
 また、沖縄の4人の方から寄せられたメッセージが紹介され、沖縄からこの日の闘いに参加した「あらゆる基地の建設・強化に反対するネットワーク」の當山全治さんから「アフガニスタンで民衆を殺戮している海兵隊の基地は是非とも沖縄から撤去させたい」という挨拶を受け、連帯して闘う決意を固めあいました。




沖縄から寄せられたメッセージ


金城重明さん
(渡嘉敷島「集団自決」〔強制集団死〕体験者、沖縄キリスト教短大名誉教授)

 座間味、慶留間、および渡嘉敷の三島の皇軍基地では、700名の強制集団死者を出した。日本軍が駐留しなかった小島、前島では、一人の犠牲者も発生していない。辺野古への普天間基地代替基地建設反対の県民の思いの根元には、沖縄戦の惨劇と、全国にある米軍基地の75%が集中する沖縄に“新たな基地はつくらせない”との県民の反対意見があった。県民の意志を無視して辺野古に軍事基地を押しつけようとする政治的判断は、憲法の精神にももとるものである。
 すべての軍事基地をなくすために、力を合わせましょう。


宮城喜久子さん
(元ひめゆり学徒)

 先の名護市長選挙で沖縄県民の民意はしめされました。基地の問題は、沖縄県民だけでなく、国民一人ひとりの問題です。すべての軍事基地をなくすために、本土の皆さんも一緒に頑張りましょう。


榮野川安邦さん
(普天間爆音訴訟団幹事、元沖縄県高教組委員長)

 普天間基地の近くに住む者より

 沖縄の日本国民として国会議員の一人ずつに問う。日本やアジア太平洋を守るために米軍基地が必要だと言うなら、あなたの出身選挙区に普天間基地を誘致して、応分の負担をせよ。地政学上の条件などの言い逃れは許されない。沖縄の米海兵隊は元々反基地運動ゆえに本土から沖縄に移駐させたのだ。推測するまでもなく、国会議員の皆さんは、誰も引き受けないであろう。日本全国米軍基地受け入れ反対となれば、鳩山連立政権は安保条約そのものを見直す交渉に入れ。米国と「対等な関係」なら、主権国家として、それは当然の外交行為である。
 1・30闘争に参加された皆さん。すべての米軍基地を撤去するために、安保条約を廃棄するために、力を合わせて頑張りましょう。


海勢頭豊さん 
(反体制音楽家)

 日本国民は憲法9条を死守する責務を持つ。従って日本国内に米軍基地を置いてはならないし、又日本に復帰した沖縄の何処にも、米軍基地を受け入れさせてはならない。軍隊が破壊した地球環境を、抑止力では取り戻せない。
1月12日(火)


「反戦の輪」第25(普天間基地即時撤去 米軍新基地建設絶対反対! 日米新安保の現実的な強化に断固反対しようを発行しました

 会の活動の記録(2009年4月〜12月)を収録
「反戦の輪」25号表紙
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