松島城宿泊記

2002年6月

2003.9追記
2003年8月いっぱいで、松島城観光ホテルはその長い歴史を閉じられました。


 日本三景にも数えられる名勝松島、そのホテル街のど真ん中に天守が建っている事は・・・多分、松島に行った人ならかなりの方がご存知と思いますが、余りに溶け込んで居るからか、或いは海の方を見るので忙しくて陸の方に注意が向かないのか、それ程話題には上らないようです。

 ところでこの建物は現在も観光ホテルとして営業してます、ホームページ(2003.9追記ホテルの閉鎖に伴ってこちらも削除されたようです)を見てみると、B&B方式というのが良く判らないのですが、値段もそんなに高くない(夕食が無いのですが)ので宿泊の予約の電話をしてみました。

#余談ですが、今リンクを張ろうと松島城のホームページを見に行ったら、リニューアルしてました。入口が変わっているしコンテンツが増えて・・・あ、BBSが出来てる(汗
2002.7追記
 折角なので、上記のBBSに書き込みしてみた所、何時の間にかこのページが松島城からリンクされてます(汗
 てことは、公認ファンサイトみたいな物ですか?

2002.8追記
 と、思ったらBBSは閉鎖されてしまったようですね、残念です。

 東北新幹線で北上まで行って岩崎城を見物した後、東北本線で松島まで戻り松島城まで歩きました。暫く歩くと、見えて来ました松島城天守です。
 松島城は松島湾に面する比高5〜10m程の丘の上に建っています。その為周りから見るとこんな具合です。

 

 海岸沿いの通りから看板に従って中に入ると、松島城の全貌が見えて来ました。なんていうかまあ・・・素晴らしい建物です。
 修繕中なのでしょうか、一部に工事足場がかけられています。

 

 とりあえずチェックイン、部屋は弐之丸(中央の車寄せの有る建物をこう呼ぶらしい、松島城の絵図より)の二階でした。
 早速、館内を探索してみます。弐之丸三階から橋で天守(因みにこちらは本当は壱之丸と呼ぶらしいが、便宜上天守と記述します)二階に渡れるようです。

 天守に入ると、なんとここにも客室が有るんですね。木造天守の中に泊まれるなんて・・・
 三階展望台からは360度の展望で松島湾が見渡せます。晴れていれば夕焼の松島が見れたんでしょうが、残念ながらこの日は雨混じりの曇天でした。


<天守展望台から松島湾を望む>


<天守展望台から松島城弐之丸方面を望む>

 大分暗くなってきたので、夕食を食べに出掛けました。所用が有ったので多賀城まで・・・

 翌日は朝飯(かなり立派な物でした、何故夕食が出ないのか不思議です)を食べた後、大正ロマン溢れる館内をあちこち探索してみました。

<松島城概略図>

 
<弐之丸の西側階段、天守への渡り橋が有る>

なんか、階段の写真ばかりになってしまいましたが、階段部分の意匠がとても凝っているもので。

 
      <弐之丸の中央階段>            <参之丸の階段>

 写真を撮っていたら、宿の方に見つかってしまったので、誤魔化す為に取材してみました。
「この建物は何時頃建てたものなんですか?」
 宿の方のお話によると、一番古い部分は明治の中頃で、天守等は大正の末から建設して昭和の初頭に完成したとの事です(本当はもっと細かく説明して下さったんですが、聞き取り能力が不足していてすみません)。ほぼ現在の形になってから既に70年以上が経過しているとの事でした。

 参之丸のテラスから天守の写真を撮りました、その辺は工事足場が有ったりして、崩れたりしないか一寸だけ不安だったのですが・・・
 天守はこちらから見ると細くて不安定な感じです、戦前に造られた木造模擬天守というのは全国でも数例しかない貴重な建物なので、(ホテル全体も貴重ですし)是非とも末永く保存して欲しいと思います。

 この後は瑞巌寺を観光してから松島湾の遊覧船で塩釜に行きました。
 船着場を離れる遊覧船から松島城に別れを告げようとシャッターを切ると丁度カモメが横切りました。


<カモメが丁度参之丸の前を飛んでます、右に見えるのは五大堂>


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