はじめに

この文書は、Y+Y=M.Hさん制作のRPG「Moon Goddess」の感想です。ネタバレになりそうな記述は避けているので、未プレイの方が読んでも問題はありません。……たぶん。

感想

DQ3とFF5を組み合わせ、シナリオをばっさり切り捨てた……という感じの作品。

最大の魅力は、やはり転職によるキャラクターの育成でしょうか。覚えておける技能は最大12種までという制限があるので、最終的にどの技能を残すかを考えながら転職の計画を立てるのが楽しいです。またDQ3とは異なり、レベルごとの能力値上限が存在しないので、転職を繰り返すことでぐんぐん能力値を伸ばせます。鍛え上げたキャラクターで、かつては倒すのに苦労した強敵たちをがしがし瞬殺するのも爽快です。ただ、運が悪いとレベルアップしてもまったく能力値が上がらなかったりするのはやめてほしかった……。

このゲームの特長として挙げておきたいのは、テンポのよさ。コンフィグの設定にもよりますが、戦闘もフィールドの移動も非常に高速で、余計なストレスを感じずにプレイできます。特に戦闘は、魔法などのエフェクトがごくシンプルであることもあって、非常にスピーディー。一戦闘がごく短い時間で終わるおかげで、レベル上げも苦になりません。

こうした傾向はシナリオにおいても健在で、オープニングとエンディング以外では強制的に待たされることがほぼ皆無です。というか、ぶっちゃけ演出の類がないです。ボス戦前の会話も、メッセージ表示速度を高速にしておけばキー連打であっという間に終わるので、リトライを繰り返しても余計なストレスはありません。まあ、シナリオには最初から期待しない方向で。

しかし、ゲームの進行に必要な重要アイテムであっても、入手時の扱いは一般アイテムとまったく同じというのはどうかという気も。おかげで終盤に敵から言われるまで、自分がディスカスの秘宝のほぼすべてを入手していることに気づいていなかった間抜けがここに(汗)。

あとは、BGMに対して効果音がややうるさいのが難点ですね。コンフィグで調整できないのは痛いです。

そうそう、もうひとつ。質屋には全種類のアイテムを預けておけるようにしてほしかったです。荷物持ち用のキャラクターを作成して酒場に預けておくという手があるにはあるんですが、なんだかすっきりしないので。

「Moon Goddess」の基本データ

タイトル
Moon Goddess
対応OS
Windows Me/2000/XP
ジャンル
ロールプレイング
価格
無料
ファイルサイズ(展開前)
3,572,351 Bytes
制作
Y+Y=M.H
制作言語
HSP
ダウンロード
http://www.vector.co.jp/soft/win95/game/se386679.html