はじめに
この文書は、はむすたさん制作のRPG「ざくざくアクターズ」の感想です。ネタバレになりそうな記述は避けているので、未プレイの方が読んでも問題はありません。……たぶん。
感想
腹筋と涙腺がやばい。燃えあり笑いあり涙ありの素晴らしいメインストーリーに加えて、コントが中心のサブイベントも豊富。これだけ笑えて泣けるゲームは希少でしょう。しかも仲間になるキャラクターの数がとんでもなく多いにもかかわらず、全員がちゃんと個性的で、それぞれに出番が用意されています。
はむすたさん直筆の絵は最初は少し違和感もありましたが、絵本のような雰囲気で作品によく合っており、ゲームを盛り上げてくれます。
戦闘のバランスは良好。ザコ戦はオート戦闘でもほぼ問題のない難易度でさくさく終わり、強敵との戦いではぎりぎりの緊張感を味わえます。ボスや強敵の行動パターンはバリエーション豊かで、特に超強敵たちはかなり装備や戦術を練らないと、推奨レベル以下で勝つのはむずかしいです。
ダンジョン探索ゲームとしての側面も前作「らんだむダンジョン」から受け継いではいますが、前作の大きな魅力だった詳細なアイテム説明文が今回はないので、アイテム収集の楽しさは大幅に低下しています。まあ壮絶に手間がかかるのは明らかですから、本作のボリュームから考えて、これはやむをえないところでしょう。
ちょっと難点に思えたのは、ストーリーの続きが気になりすぎて、ダンジョン探索がわずらわしく思えることが何度かあったこと。最初はおまけ要素かと思った次元の塔なんですが、ストーリーの進行に必須のキャラクターが何名かここで仲間になりますし、メインストーリーの推奨レベルがたびたびジャンプするので、実際にはストーリーの合間に次元の塔を攻略する想定になってるんですよね。ストーリーやイベントに関係のないダンジョン攻略は、もう少し短くするか無視しても問題のない仕様ならよかったかなと。贅沢な不満ではあるんですが。
「ざくざくアクターズ」の基本データ
- タイトル
- ざくざくアクターズ
- 対応OS
- Windows XP/Vista/7/8
- ジャンル
- ロールプレイング
- 価格
- 無料
- ファイルサイズ(展開前)
- 367,353,834 Bytes
- 制作
- はむすた
- 制作ツール
- RPGツクールVX Ace
- 動作に必要なソフトウェア
- RPGツクールVX Ace RTP
- ダウンロード
- http://www.forest.impress.co.jp/library/software/zakuzakuact/