(01.04.03) 霊術室のご案内へ









Q. 「霊障(れいしょう)にあった」という話を聞く事があります。

この霊障とはいったいどのようなものなのでしょうか。

A. 一口に霊障と言いましてもいろいろあります。

ですが、一般には、先祖の供養が足りなくて災いが起きたとか、古戦場の上に家を建てたら悪い事が重なって起こったとか、霊に憑かれたとか、いったように、霊的な原因で起きる災いの事を指して、「霊障」と言います。

ですが、実際の霊障とはそういったものばかりではなく、実はもっと複雑なケースの方が多いのです。

Q. 具体的に教えていただけますか。

A. たとえば、人の念です。

呪いを掛けるといったような極端なケースはそれほどないと思いますが、日常生活において他の人を恨んだりして、強い念を発する事は多くの人にある事だと思います。

社会人であれば、仕事上で敵対関係にある人物がいることも多いでしょうし、主婦であっても、近所に嫌な人がいたり、学校の生徒であってもいじめたりいじめられたり、と人を恨んだり、人に対して怒ったりする事はとても多くあることだと思います。

そのような生活が年数を経ますと、多くの霊的障害が起きてくるようです。多少、怒ったくらいでは強い念が出る事はないでしょうが、恨みに思ったりするとかなりの念が出て相手の幽体を傷つけることがあります。

ですから、霊障というのは、なにも特別な人にだけ起こるというものではないのです。むしろ、誰にでも、ちょうど風邪をひくように頻繁に起こっている事なのです。

また、霊障の原因は人の念だけではありません。霊魂からの念も時として霊障を起こすことがあるのです。霊魂は人間の体に入って悪さをすると考えられがちですが、実際にはむしろ、側にいて悪戯をしたりする事が多いのです。

Q. では、そうした人からの念や霊魂からの念で傷ついてしまった幽体は、一体どうなるのですか。

A. 幽体が傷つくと霊的には様々な悪影響があります。(「霊に関するQ&A - 「幽体(その1)」「幽体(その2)」」を参照)

長い間には肉体にも悪影響を及ぼすことがありますし、人間を指導してくださる高級な霊魂との接点が小さくなってしまいますので、霊的な個性としての人間にとっては、幸福とは言えない人生を歩むことになります。

Q. では、そうした障害を解消する手段はありますか。

A. まず、考えねばならない問題が二つあります。

一つは傷ついた幽体を修復するということ、もう一つは、根本の問題である霊障の原因を取り除くことです。

前者は「神伝の法」の実習者が習っている霊的技法によってある程度は解決できます。ですが、後者はそうも行きません。

Q. どうしてですか。また、「ある程度解決できる」というのはどういう事ですか。

A. まず、知らなければならない事は、人間からの念はいつまでたってもやまない場合があるという事とです。

つまり、人が人を強く恨むのには理由があります。その原因がなくならなければ、いくら傷を直しても切りがないという事です。

たとえば、Aという人がBという人の子供を残酷な方法で殺害したとします。ところが、裁判ではなぜか罪が軽かったとします。

こうした場合は、被害者の遺族は心が晴れません。いつまでたっても恨み続けます。そうなりますと、いつまでたっても強い念が来るので、結局、何度、修復しても同じ事になるという場合があるのです。

したがいまして、こうした場合は、霊的技術にのみ頼るのではなく、深く謝罪するといった、人間同士としての解決方法も考えませんと、真の解決には至らないのです。

そうした意味では、霊魂よりも人間の方が性質(たち)が悪いという場合もあるのです。

Q. では、そうした強い念がやんでいるのであれば、解決できますか。

A. 霊的技法によって、霊魂や人間の念に対処したり、本人が「神伝鎮魂法の初伝」を実習することによって幽体を強化したりすることによって解決することができます。

Q. では、ケースにもよると思いますが、霊障の解決には、やはり、ただ、霊術家に頼るのではなく、本人自身も努力するという姿勢が大切なのですね。

A. そう思います。

「霊魂学の主張 霊障(霊的障害 )編」 参照)


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