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霊魂学の特徴

霊魂学の特徴 7 (1)


 霊魂学の主張の中で、他の主義を信じる人達から疑問に思われる点の一つは、「人生の目的は何か」 という事についてどのように考えているのかわからない、ということのようです。これは、重要なことですので、少しご説明しておきたいと思います。

 他の霊媒の方々もいろいろな主張をお持ちです。有名なところでは、人はこの世に修行をするために生まれてきたという主張があります。これは、スピリチュアリストを自認する人達の多くが主張している考えのようです。その修行の中身が霊的修行であれば、こちらとも一致するのですが、残念ながら心の修行との事です。

 これに関して、こちらの霊魂学ではこう言っています。

 「生きる目的は、一人一人について言えば、霊的なカルマの改善が主たるテーマである。しかしながら、それだけでなく、霊的生命体としての進歩が真の目的である。」

 つまり、地上に生きる事だけを考えれば、まず霊的なカルマの改善、解消が人生の目的と言えます。人間にとって地上の世界は霊的世界に入るための通過地点にすぎません。そして、長く続く霊的生命体の生きる目的は霊的な進歩と言えます。ですから、霊魂学では、霊的なカルマの改善と解消の為に努力しながら、霊的生命体としての進歩を目指して努力する事を勧めているのです。

 カルマというと、霊的な世界の人達は因果律を考える人が多いようです。ですが、霊魂学はそうではありません。そこで、他と区別する為に、霊魂学では『霊的カルマ』と言うのです。霊的カルマに関しては難しいので、ここでは割愛させていただきます。

 霊魂学では、人は心の修行を目的として地上に生まれて来たのではないと主張しています。霊魂通信をお読みいただければ詳細がお分かりいただけると思います。

 簡単にご説明しますと、地上的な心の修行は確かに霊的生命体にとって大切ですが、他の主義の方々が主張されるほどに大きなテーマではないということになるのです。

 人は誰でもいろいろな体験をします。人はいろいろな事で悩み、そして、それを乗り越えねば生きて行くことができません。これは確かに、心にとって成長に繋がります。ですが、それは、霊的な事を信じる人であっても、そうでない人であっても、同じです。ただそれだけであるならば、ことさら霊界通信は要らないのです。また、有名な霊界通信は愛の心で利他的な行動を実践する事を求めています。それが修行になり、進歩になると考えているようです。

 ですが、霊魂学は、「それだけでは霊的生命体としての進歩は無理だ。」と言います。

 霊魂学では、人間の魂は表面の心だけではないと主張します。そして、表面の意識よりもずっと深い意識をも進歩させることが霊的な進歩につながるのだと主張しているのです。その霊的な進歩を促進させるものとして、霊的修行法を宣布しているのです。

 霊魂学の特徴7は、霊魂学は表面意識だけでなく、もっと大きな意識の進歩を考えているということなのです。 

(111217)

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