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 霊をさぐる

霊をさぐるためには

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昔、弘法大師は雨乞いをして雨を降らせたという伝説があります。伝説が全て正しいとは思いませんが、そうした事は可能なのでしょうか?高級霊魂は地上の世界の気象に干渉するのでしょうか。




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普通はできません。

基本的に、高級な霊魂は地上には干渉しません。地上は人間の世界ですので霊魂の物ではなく、異なる世界だからです。また、物質の身体を持っていませんので、直接的に物理現象に関わる事は困難なのです。ですから、高級な霊魂にできる事は少ないと言えます。

つまり、高級霊魂に祈っても難しいわけですから、雨乞いをして、「雨を降らせてください」と言われても、できる人はまずいないでしょう。

ですが、絶対にできないと断言することも出来ません。と言いますのは、霊魂の世界から物質の世界に対して、直接的に干渉する事はできなくても、間接的であれば可能だからです。高級霊魂は原則として干渉出来なくても、普通の霊魂ならば出来るかもしれないのです。

たとえば念力です。念の力でスプーンを曲げたり、物を動かしたりする人がいます。こうした事が本当にできるのだとしたら、その人は念の力で物質に干渉した事になります。物理学の人達は否定するでしょうが、こうした事ができる人を見た人はかなり居るのではないでしょうか。

また、心霊研究においても同じような事が起きています。霊媒が手を使わずに物を動かすという実験が繰り返されてきました。否定派の人達からは「単なるトリックだ」としか言われませんが、霊魂を肯定する人達は、全てがトリックではないと考えています。こうした事が起こり得るという事は、霊魂が物質を動かし得るわけですから、何かしら条件が整えば、霊的な要因により気象が変化するという事も有り得るという事になります。

特定の人間が祈って気象を変える事は難しくても、地上の大勢の人達の念や幽的な気などを霊魂が使用することにより、何かしら変化を起こすという事は考え得る事なのです。

そう言いますと、西洋の有名な霊界通信には、「霊魂が気象を変化させ得るという事は絶対にない」と書いてあった、とおっしゃるかも知れません。ですが、そうした通信は誤っています。霊魂が物を動かせるのであれば、空に浮かぶ雲を動かせても不思議はないからです。

霊媒実験の場合は、霊媒の身体内のエクトプラズムを使用して動かしているので、それがなければ無理だ、と言う方もいらっしゃるかもしれません。ですが、日本でも中国でも、エクトプラズムが作用しにくい明るい場所で、手を使わずに相手を倒す武道家もいらっしゃいます。また、念力や透視の実験では、距離がどんなに離れていても成功したと言われています。これらについても身体内のエクトプラズムが作用したに違いない、とおっしゃるかもしれません。ですが、そうだとしても、外国までエクトプラズムが飛ぶのであれば、大空の雲まで飛んでも何の不思議もありません。

物理的心霊現象や超能力の実験が全てインチキだと言うのであれば別ですが、そうであれば、心霊主義は心霊実験を否定する事になります。

つまり、そうした事を言う霊媒は信用できないと言えましょう。

霊魂の世界には、この世に生きる私達には分からない事がたくさんあります。誤った通信に惑わされてはいけません。私達の知らない神秘がたくさんあるのです。実際のところ、私も不思議な体験をした事があります。霊的な条件が揃えば、私達には分からない事が起きる事も有るのです。(霊的トレーニング3 参照)

私達はむしろ、人間の世界の唯物的で霊的な物を遠ざける意識が、気象など、何かしら人類に不幸を招かないかと心配します。そのような事を心配しなくても済むように、霊魂の学を勉強したいと思うのです。




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