6.自 殺 者 は 地 獄 へ ? (00.08.14)
(死後幸福になった人、を参照)
Q. | 自殺者は地獄のような世界に入ると聞いていますが。 |
A. | そんなことはありません。ただし、自殺することはやはり良くありません。 なぜかと言いますと、人は地上に生まれてやらねばならない事があるからなのです。 |
Q. | それでは、自殺しても必ず、地獄に落ちるわけではないのですね。 |
A. | そうです。しかし、自殺は勧められません。人は死ぬと肉体をなくします。しかし、地上時代の記憶が全て消えて別人になりはしません。つまり、幽体という死後の世界で使う霊的な身体を持ち、その身体が肉体の脳とダブっていたために、死後も自分の意識を持っていられるのです。 幽体がなければ、たとえ、死後の世界には入れたとしても、それまでの自分は消えています。 そのため、幽体は非常に大切で、その幽体が住めないような質の世界では生きられません。そうなると、神様が住むような世界にも、大邪霊が住むような世界にも住めないのです。 ですが、そこまで上や下ではなくても、少し下の世界でもかなり辛い世界だったりするのです。 (幽界の生活 を参照) ですから、生きているうちに幽体を下の世界に相応しいような質に下げない事が大切なのです。 |
Q. | ということは、自殺であろうと、病死であろうと、死後に行く世界は、その人の幽体の質が問題だということですか。 |
A. | そうです。基本的には死に方はどうであれ、問題なのは幽体です。ただし、中には、例外もあります。 たとえば、殺されたために恨みの思いが強く、死後の世界に行く前に地上をさまよったという霊魂がいたりします。こうした霊魂は死の時点ではそれほど悪い幽体でもなかったのに、いずれ、気が変わって幽界に行くまでに、幽体を低くしてしまうということもあります。 ですから、実際にはいろいろなケースがあります。 |
Q. | でも、自殺したからすぐに地獄ということだけは間違いですね。 |
A. | そうです。 |
Q. | では、なぜ、自殺してはいけないのですか。神からもらった命だからですか。 |
A. | そうではありません。 人は生殖して生まれたのであって、神様が生ましめたのではありません。 そうではなく、人は霊的なカルマというものがあり、それを解消しないといけない生命体だからなのです。 それを無視して自ら死んでしまうと、霊的生命体としてのその人の荷物が重くなると考えてください。 |
Q. | では、その霊的カルマとは何ですか。 |
A. | それは、少し長くなりますので、別の機会に説明したいと思います。 |
Q. | では、自殺すると、結果としては、霊的カルマを解消できないので、良くないという事になりますが、そうなると、自殺した人は他の人達よりも魂の質が低いという事になりませんか。 |
A. | そうでもありません。つまり、自殺しなかった人も、だからといって、霊的なカルマを解消したり、霊的に進歩したりしている人はほとんどいません。そのために、自殺した人とも差がないのです。 結局、霊的身体の質だけが問題になります。 |
Q. | それでは、霊的に向上しない人は、どんな人生を送っても同じではないですか。 |
A. |
そんなに簡単には言えません。個々でいろいろなケースがあります。とはいえ、そうした人達が死後行く世界は、上の方でない事だけは確かです。 また、霊的な進歩向上、霊的カルマの解消は必ずしも、霊的修行法をしないと行けない、というものではないのです。 つまり、高度に成果を出すという意味では、霊的修行法をしないと無理なのですが、それなりで良いのなら、たとえば、低い霊魂に影響されていない宗教の信仰をしているだけでも、進歩は可能です。 |
Q. | 現代では難しいのですか。 |
A. | 現代人は科学を信仰していて、神や霊魂をばかにしています。こうした場合は、自由意思の原則から言っても、高級な霊魂からの力が入りません。そのために、霊的な進歩が得にくくなっています。そうなると、幽体が成長せず、死後も低い世界に入る可能性が高くなってきます。 つまり、自殺はしない方がよいのですが、だからといって、自殺した人よりも死後、幸福になれるというものではありません。 |
Q. | 分かりました。 |
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