ここでは、霊を信じるあなたに、まず最初に知っていただきたい事柄を取り上げます。




Q&A9  心が強いと霊に憑かれない?

 時折、自分は心が弱くないから霊には絶対に憑かれない、という人がいます。しかし、これは、実は間違っています。つまり、霊に憑かれるのは心が弱いからなのではないからです。

 もし、仮に心の弱い人が霊に憑かれるのであれば、落ち込んでいる人は霊に憑かれやすく、元気な人は霊に憑かれにくい事になります。また、プロスポーツの選手などは根性があるので霊には憑かれない事になります。

 ところが、現実はそうではありません。精神力が強く弱音を吐かない人であっても霊は憑きますし、人生に疲れて何事も消極的に考える人であっても、霊が憑くとは限らないのです。

 ある時、こんな事がありました。
 (当事者が読むと困りますので設定を少し変えてお話します。)

 私の友人が霊について知りたいというので、私はHPの管理者と打ち合わせをする席に、2人の友人を同席させました。友人の紹介で、あるレストランで食事をしていた時の事です。友人の1人が監修者にこう聞きました。

 「誰が霊に憑かれているか分かりますか?」
 その時監修者はこう答えました。
 「すぐ近くにそういう人がいますよ。もちろん、他人のプライバシーに踏み込む事は出来ませんけれども。」
 「えっ。するとこのお店の中にもいるのですか。」
 「もちろんです。」

 店の中は心地よいBGMが流れていて隣の席の人の声でもほとんど聞こえません。それでも、こちらの会話は自然と小声になりました。

 「誰ですか。」

 友人がそう聞くと、監修者は何も言わずにそれとなくそちらを示しました。もちろん、私達にしかわからないように、さりげなく指し示されたのです。
 相手の人に気付かれると失礼だからです。その人は監修者からは前面、友人からは背面にいました。後方に気付かれないように相手を確認した友人は、他の人達に分からないように話を進めました。
 そして、こう言いました。

 「霊というのは、自分の事を見抜かれても平気なのですか。」
 監修者が答えました。
 「いいえ、見抜かれたと分かれば慌てますよ。普通はそんな事はまずありませんからね。見抜かれたとなれば、よほどの大物だと考えて、すぐにでも逃げようとしますよ。」
 友人は更に聞きました。 

 「では、こちらが見抜いたと知ったら、ここから消えますか。」
 「多分ね。ただ、人間の中にしっかり入っていると、自分だけとはいかないでしょうけどね。」
 「どうなるんですか。」

 友人の問いに監修者は答えました。
 「すぐに分かりますよ。」

 それから10秒もたったでしょうか。その霊に憑かれた人は急に席を立ちました。そして、トイレに行き、戻って来たかと思うと、そそくさと他の人を促し店を出てしまいました。
 その人達にこちらの会話は聞こえているはずもなく、実際、その人達は1人もこちらを意識している様子がありませんでした。
 何しろ、向こうもニコニコと会話をしていて、私から見ると帰る様子もなかったのですから。

 友人が言いました。
 「あの人はどうなるんですか。」
 監修者が言いました。
 「おそらく霊魂を信じていない人でしょう。それに、自分に自信がありそうなタイプに思えました。ああいう人は救いようがありません。自分に自信があると、霊なんているものか、そんなものいたとしても、俺には憑かない、そういう風に言う人が多いですからね。」
 「では、不幸になるのでしょうか。」
 監修者は答えました。
 「絶対にとは言えません。でも、完全に入られていますから、たぶん霊魂の思うような人生になるでしょう。」

 私たちはシーンとしてしました。

 霊魂が入りやすいか否かは、心の強弱ではなく、「幽体」という、肉体とダブった身体や、幽体から発するオーラ、そういった霊的な要素を考えなければならないという事でした。

 心は強くても弱くても、誰でも霊魂には憑かれ得るのでした。



 [ トップへ ][ 霊を知るためにへ ][ 次ページへ ]