霊をさぐる



ここでは、霊を信じるあなたに、まず最初に知っていただきたい事柄を取り上げます。



Q&A12  背後霊? (2000.06.10)

 背後霊はいるのですか?

 一般には、背後霊というと、人間に憑依している悪い霊魂を指しているようです。
 そうした意味では居るという事になります。

 ですが、心霊研究者を自称する人達はそうは考えていません。つまり、背後霊という用語の定義が違うのです。
 心霊を研究していると自認する人達の主張する背後霊は、守護霊、指導霊といった、もっと意識の高い霊魂達を指しているのです。
 つまり、背後霊という用語は心霊研究から出たものなので、本来は世間でいう意味ではないのです。
 背後霊という用語は、板谷樹、宮沢虎雄共著の『心霊科学入門』によれば、吉田綾氏が「背後から護る」という意味で名づけた言葉とあります。この書物を信用すれば、これが正しい意味と思えます。
 吉田綾氏は(財)日本心霊科学協会の当時理事長だった吉田正一氏の夫人で、協会の霊能力者でもありました。当時は日本心霊科学協会では中心的な霊能力者だったそうで、他の霊能力者の方々も同じように背後霊という用語を使っていらっしゃったそうです。
 それでも、当時は日本心霊科学協会の会員の人達の用語の使い方はもう少し幅が広かったようで、迷っていたような意識が未熟な先祖の霊魂が向上すると、「あなたの背後が綺麗になりました」というような使い方をしておられたようです。
 また、日本心霊科学協会の精神統一会という集会で、参加した人達の背後に立っている霊魂、という意味で使われていたそうです。
 したがいまして、背後霊という言葉も、定義をはっきりさせた方が良いと思えます。


 一方、霊魂学では背後霊という用語は用いておりません。当HPの監修者は、守護霊や指導霊等の事を背後霊と呼ぶことは適切とは考えておりません。実際、守護霊や指導霊等の高級霊魂は、人を背後から護る、というニュアンスではないそうです。
 また、霊魂は何百年経っても地上に生きていた頃の格好をしているわけではありません。
 したがいまして、大多数の霊能力者は実際の霊魂を見ているわけではありません。霊能力者に作用する霊魂が何らかのビジョンを見せているか、あるいは、見られる側の霊魂が分かりやすいようにと地上的な格好をしているのか、どちらかと言えます。
 そうなりますと、実際に、誰かの背後にいるのではなく、実際は、霊能力者にはその位置に見える、という場合が多いのです。
 したがいまして、背後霊という言葉を守護霊のような高級霊魂に用いるのは不適切なのです。むしろ、世間でいう背後霊という用語の方が適切かもしれません。

 いずれにせよ、霊魂学では背後霊とは言いませんが、世間でいう背後霊は確かにいます。



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