霊をさぐる


ここでは、霊を信じるあなたに、まず最初に知っていただきたい事柄を取り上げます。



Q&A14  前世はありますか?  (2000.09.17)

前世はありますか。



あります。(「霊との問答 - 問答5 生まれ変わりはありますか。」を参照。)

このHPでは「過去世」と呼んでいます。



では、過去世について知りたいのですが、過去世がどうたったから今はこうしているのだとか、過去世と今の人生は正反対になる、というような事をよく聞きます。これは正しいのでしょうか。
































そんな事はありません。

なぜなら、人間は一度死ぬとその肉体をなくしてしまうからです。

人生の記憶は幽体という身体の脳がそのまま保持します。ですが、肉体は無くしてしまいますので、遺伝子は消滅してしまうのです。

その後、複雑なメカニズムを経て再度、人は地上に誕生しますが、それは、地上の男女の性行為によって起きる現象ですから、霊魂の側が、自分を次男としてこの家に生んでくれ、と言っても通りません。その男女が1人しか生まなければ、その霊魂の希望は通らないのです。

そうしたわけで、霊魂の再度の地上への誕生は、むしろ、地上の人間の自由意思の結果なのです。

同じように、新しく地上に生まれた人間は、その両親の遺伝子を背負って生まれてしまいます。過去の自分の遺伝子とは異質の肉体に入るのです。

ご存じのように、肉体の遺伝は新しく生まれた子供に多数の前提を与えます。体の特徴や顔ばかりではなく、かかりやすい病気にまで遺伝が作用してしまいます。

つまり、新しく生まれる子供は、新しい親の遺伝と新しく生まれた家庭の環境、その国の情勢、その時代の文化、そうした過去とは全く異なる前提を背負って生きる事になるのです。

つまり、過去の人生と全く同じように生きる人はまずいないのです。

過去世が王女だったから今回は貧乏人に生まれるとか、そうした必然もありません。

とは言いましても、世界中で人が生まれるわけですから、どれだけかの割合で、過去世と正反対とか、非常に似た境遇で生まれるという人ももちろんいます。たとえ、1パーセントでも、世界中の人口を考えれば、相当の数になる事も確かです。
それでは、過去世は今回の人生に特に影響はないのですか。


















そうではありません。

たとえば、過去世で誰かに殺されたという人は、心理のずっと奥に、その時の強い恐怖が残っている事があります。そうした人が何かのきっかけでその心理が蘇ってくると、誰かに殴られそうになっただけでも、自分は殺されるのでは、と過剰に反応したりするため、普通ならば喧嘩で終わるような事でも、恐ろしい事件に発展させてしまう危険があるのです。
  
誰もが過去世で恐ろしい体験をしているわけではありません。中には平凡な人生で終わった人もいらっしゃいます。ただし、人というものは、平凡なように見えても、家族や仕事などで人知れず悩み苦しんでいる事があるものです。過去世のそうした心理が、今回の人生に影響を及ぼすという事は多く見られます。

前回の人生でこうだったから、今回も必ずこうなる、と決め付け得るようなことはまずありません。けれども、随所にその影響が現れるのです。



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