霊に関する総合知識サイト
霊をさぐる
 [霊的トレーニングへ]


11.ヨーガは霊的修行法? (2001.06.08)


 ヨーガについて少し触れてみたいと思います。

 ヨーガは大変立派な修行法です。ですが、残念ながら霊的修行法とは言えないようです。

 ヨーガには多数の流派がありますので、一律に語ることは出来ませんが、日本で有名なヨーガといえば、体操的なヨーガを除くと、クンダリーニヨーガ、ラージャヨーガなどです。このうち、宗教的、精神的目的で行なう人が多いヨーガは、ラージャヨーガと言えます。

 そして、日本において精神的、宗教的なヨーガを行なっている人の多くは、ヨーガナンダという師やラーマクリシュナという師に憧れてその道に入った人が多いように思います。こうしたいわゆる聖者と呼ばれる人は、思想的な面では大変人気があります。ですが、いざ修行法となりますと、思想の人気とは分けて考えた方が良いように思います。

 今、日本で行なわれている宗教的なヨーガの多くは、『ヨーガスートラ』という経典に基礎を置いているものが多いようです。ところが、この『ヨーガスートラ』は、現代の日本人にはあまり向いていないのです。むしろ、不都合が起きるように思えます。

 たとえば、ヨーガの体系では、各人の指導霊から発せられた「気」すらほとんど受け取れないのが現実のようです。それは、神、宇宙意識、あるいはブラフマンなどと呼ばれるような存在を意識はしても、霊魂の力を吸収するような修行法にはなっていないため、霊的な力が入りにくいからです。

 そのため、世界的な師(グル)の高弟と呼ばれているような人でさえも、幽体のずれかけた人に瞑想を教えてしまい、その結果として、霊魂の憑依を生んでしまう、というようなことが多々あるようです。それでも、本人達は何も気付くことがありません。ヨーガの哲学が深いので行法も価値が高いと考える人が多いようですが、霊的に見ますと、現実はそうではないのです。

 このような状況ですので、『ヨーガスートラ』以降のヨーガは、日本で行なう場合は、霊的進歩に繋がるというよりも、むしろ危険の方が多い体系であるとさえ言えると思います。その原因の一つは、現代の日本が物質主義であるために、悪い霊魂が増えすぎた、ということもあると思います。

 ですが、良い面もあります。たとえばヨーガの呼吸法は、プラーナという「気」を身体に吸収しようとしますので、幽体に活力が入ります。

 ですが、それは中国で言う「外気」ですので、「外気」自体が霊的に高くない日本では、幽体を強化成長させることは出来ないのです。

 また、ヨーガの瞑想は、神(ブラフマン)と自分(アートマン)との合一を目指す流派が多いと言えます。そのため、霊魂学で言う「幽体」や「潜在する意識」に高貴な力が入ることはありません。実際、幽体等の霊的身体を強調しているのは心霊研究や神智学です。

 竜王会の三浦さんという方が神智学とヨーガを共に宣布なさっていらっしゃいましたので、ヨーガは霊魂や霊的身体を強く意識しているのではないか、と考えている方もいらっしゃるようですが、実際には霊魂を否定したり、あるいは幻影的に捉えている流派の方が多いのではないでしょうか。

 ヨーガの場合は、霊魂を高度に探求した学問によって大幅に改良されれば、大変価値のある体系に変身すると思います。

 ヨーガを生かすためにも、高度な霊魂学を、それ以前に、宣布する必要があると言えると思います。



[ 戻る ]   [ 霊的トレーニングへ ]  [ トップページへ ] [ 次へ ]