カルチェ・ラタンは中世以来、世界の学問の府として

ソルボンヌ大学、クリュニー美術館 、アラブ世界研究所、パンテオン、国立自然史博物館、ゴブラン織り製造所

サン・ミッシェル大通り ーカルチェ・ラタンの中心ー

ソルボンヌ大学La Sorbonne

パリのカルチェ・ラタンは中世以来、国際的な学問・文化のセンターとして、あるいは世界の学問の府として発展したきた街である。
その中心がソルボンヌ大学である。
1,253年にロベール・ド・ソルボンヌが大学創設をした。
これが始まりである。
ソルボンヌとは貧しい教師と学生の共同体という意味である
カルチェ・ラタンは学生の街として有名な・・・・・ソルボンヌ大学がの存在がこのようなイメージを与えるのかもしれない。
カルチェ・ラタンは芸術家や知識人そして自由なライフスタイルを求める人々のイメージが強い地区である。

グランド・ゼコールと5月革命

フランスの大学は2種類ある。
ひとつは一般の人が教養を勉強する総合大学と、いまひとつはフランスのエリートを養成する大学校である。
このエリートを養成するコースをグランド・ゼコールという。
グランド・ゼコールを卒業すると政財界のエリートに道が開かれている。
1,968年学生たちによるこのグランド・ゼコール制度に対する反発から5月革命が起こった。
このグランド・ゼコールが社会の閉塞感を際立たせていた。
これに対して学生と労働者がこの社会体制を改革しようと立ち上がったのが5月革命である。
これは知識の特権階級に対し、学生と労働者が立ち上がったものである。
ちょうどこの時期は日本の大学紛争と同じ時期に当たっている。
フランスの学生が立ち上がったのがグランド・ゼコールに対する反発、これに対して日本で起こった学園紛争は一体何だったんであろうか、フランスで行われたような明確な目標、哲学や思想があったのであろうか。
日本で行われた流行病みたいな学園紛争は思想も、目指すべき方向も全く曖昧なまま、多くの人がそれに振り回されたことに対して非常にむなしさを覚える。

ソルボンヌ大学 La Sorbonne

クリュニー美術館Musee de Cluny

クリュニー美術館 

ー国立中世美術館ーMusee de Cluny中世の美術および工芸の世界的なコレクションの殿堂であるクリュニー美術館、ここにはタペストリーや陶器、彫像、貴金属さらに家具類に至る中世の宝物が豊富に集積・展示されている。
タペストリーでは貴婦人と1角獣をで有名である。

タペストリーでは貴婦人と1角獣で有名

アラブ世界研究所
Arab World Institute

アラブ世界研究所

1,980年にイスラム世界と西欧との文化交流を目的にしていくとられた建物である。

パンテオン Pantheon

パンテオン

Pantheonパンテオンはフランスの偉人たちの墓が置かれている神殿である。
ここに眠っている偉人としてはビクトル・ユーゴ、ジャン・ジャック・ルソー・・・・・・・・

国立自然史博物館 Museum National d'Histoire Naturelle

国立自然史博物館

17世紀から薬草栽培していた植物園がこのカルチェラタンの横に存在する。
今日では国立自然史研究所となっている。
ここには自然史博物館や植物園、動物園も存在する。


国立図書館 Bibliotheque Nationale de France

ゴブラン織り製造所
la manufacture des gobelins

ゴブラン織り製造所

1,440年にゴブラン兄弟によって始められたもので、17世紀にはルイ14世によってベルサイユ宮殿を飾る家具、絨毯、銀細工などを製造する工場として世界的な名声を博した。l

Palais et jardins du Luxembourg

リュクサンブール公園 & リュクサンブール宮


リュクサンブール宮殿、ここにはルーベンスの大作が飾られている。
この宮殿を飾るために特別に製作されたもので、マリー・ド・メディシスの生涯を描いた大作である。
リュクサンブール公園リュクサンブール宮

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