トトオ製作プロジェクト活動報告B

19995月〜8月上旬の活動 

◆ロケーション交渉

トトオ製作プロジェクトでは、8月のクランク・インに向けて全力で準備を進めてきましたが、残念ながら、現時点での撮影スケジュールは未定です。理由は作品のイメージに合うアパートの撮影使用交渉が難航していることです。スタッフは、作品にふさわしいロケーションを調査し、選択し、撮影使用を交渉していますが、家主から使用許可が出されたアパートはひとつもありません。人々の生活の場であること、撮影のために賃貸契約は結べないこと、などが許可の出ない理由です。厳しい状況ですがセットを作る資金はなく、ねばり強く調査と交渉を続けるほかありません。場合によってはクランク・インが延期されます。

◆資金調達

資金調達については、まもなく予算の90%(360万円)を達成し、クランク・インの条件を満たします。スタッフからの出資によるものが大きくなっています。

◆製作協力

大阪市住之江区の学校法人・日本写真映像専門学校が製作協力として、16mm撮影・編集機材の無償貸与のほか、技術支援など全面的な協力を得られることになりました。費用にしておよそ100万円相当の支援になります。

◆技術調査

16mm機材のテストフィルムの撮影と現像がはじまりました。フィルムの性質や機材の調整など基本的なものが中心になっています。

キャスト

家族3人のキャストが決まりました。

吉田城治(よしだ・じょうじ)…1970年千葉県出身。タレント。関西大学在学中にデビュー。

正木佐和(まさき・さわ)…1974年大阪府出身。俳優。近畿大学で演出家太田省吾に学ぶ。

伴野 彰(ばんの・しょう)…1998年大阪府出身。監督の長男。

◆スタッフ合宿

5月15日・16日 脚本検討のため兵庫県揖保郡新宮町の国民宿舎「志んぐ荘」で合宿。

○お知らせ 

◆8月7日・8日の2日間・大阪・森ノ宮にあるプラネットステーションで「プラネット映画祭リバイバル」が開催され、幻燈舎映画の作品「マリア」が上映されました。これは過去にプラネット映画祭で上映された作品の中から選りすぐりの作品を上映するものです。また、映画だけなく、あわせて関西の劇団による演劇やアート・フリーマーケットも行われました。

◆幻燈舎映画のホームページができました。活動報告や作品紹介のほか、こだわりの映画製作法なども掲載しています。ヤフーなどの検索エンジンを通じてもご覧になれます。

http://www.interq.or.jp/osaka/banno/

○会計報告(平成11年5月1日〜7月31日) 

7月31日現在 預金残高 ¥3,550,775

繰越

¥2,314,775

収入

¥1,236,000

一般支援金

スタッフ出資金

雑収入(ビデオ販売による収入)

利息

¥30,000

¥1,176,000

¥30,000

¥0

支出

¥0

現在、プロジェクトはスタッフ個人の負担で活動している

テスト撮影・調査写真費は次期会計で計上される

¥0

合計

¥3,550,775

 あとがき

映画をつくることは、どれだけ壁を打破できるかというゲームのようなもので、それは無限への挑戦でもあります。いくら壁を破っても決してゴールはなく、その先には、また壁が続いているのです。営利目的の商業映画とは違い、自分たちの表現を追い求める自主映画は、まさに自分との戦いです。妥協するか、意志を貫くかは、すべて自分たちの忍耐力にかかってきます。

ホームページを開設すると、観客や映画館のスタッフなど、全国からメールをいただくようになりました。そういうみなさんの声が何よりも励みになります。一層のご支援をお願いします。

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