トトオ製作プロジェクト活動報告C

○8月下旬〜11月上旬の活動 

難航していた撮影場所が吹田市内の文化住宅に決定。家主と居住者全世帯から撮影許可を得ることができました。また、ご支援いただいた皆様のおかげで、ようやく製作予算の90%を確保することができ、9月22日に撮影がスタートしました。 現在までに3分の1程度の撮影を終了しています。

◆撮影進行状況

夏が舞台の物語であるため、室内や夜間シーンを中心に撮影を進めています。真夏の雰囲気を必要とするロケーションは、来年7月ごろまで延期することになります。

技術的に未熟な面も多いため、手探りで撮影を進めています。特にライティングやフィルターワークは慎重に取組んでいます。

0歳の子どもが出演しているため撮影するフィルム量が通常の3倍程度になっています。いかに妥協せずコストダウンを図るかが現場の課題になっています。

東京や名古屋、京都から撮影現場に見学者が訪れています。いずれも映画製作関係者で、本作品への関心の高さが伺えます。関西学生報道連盟(UNN)のインタビュー取材なども受けました。

◆協賛企業

コダック株式会社が映画「トトオ」の協賛企業になりました。今後、フィルム提供など製作への支援を受けることになります。また、自主映画団体とは原則的に取引を行っていない映画機材会社大手、株式会社三和映材社からも機材協力を受けることができました。

○お知らせ 

◆幻燈舎映画のホームページデザインを一新しました。撮影現場の写真などを掲載しています。メールでのお問い合わせも大歓迎です。ヤフーなどの検索エンジンを通じてもご覧いただけます。

http://www.interq.or.jp/osaka/banno/

◆8月23日〜29日まで東京・高円寺のフィルムラウンジ「高円寺きのこ」で行われたインディーズフィルムフェスティバル「高円寺きのこ映画祭」で幻燈舎作品「マリア」「山田君ノ布団」が上映されました。幻燈舎映画2作品同時上映は東京初で関東方面の自主映画ファンの間で話題を呼びました。

◆9月4日に川アのチネチッタで行われた「ART MARKET FILM RUSH」で「マリア」が上映されました。ストーリー性を持ったアートフィルムとして、その質の高さが評価されました。

◆10月9日に東京・麹町で行われた映像インディーズレーベル「12の眼」上映会で「山田君ノ布団」が上映され、「プロの仕事」と観客や関係者らを驚かせました。バンクーバー国際映画祭などで活躍する映画作家、白川幸司氏は「男の切なさをしっとりと描いた作品」

○会計報告(平成11年8月1日〜10月31日) 

10月31日現在 預金残高 ¥2,973,802 製作経理担当 伊井野幸子

繰越

¥3,550,775

収入

¥58,273

スタッフ出資金

雑収入(ビデオ販売による収入)

利息

¥42,000

¥15,486

¥787

支出

¥635,246

プロジェクト運営費

企画準備費

ロケーション機材費

ロケーション進行費

美術費

フィルム購入費

現像プリント費

雑費

¥9,600

¥14,844

¥46,784

¥37,788

¥227,125

¥95,206

¥203,374

¥525

合計

¥2,973,802

あとがき

「映画は監督のもの」としばしば言われますが、この作品には監督や役者以外に、プロのアーチストがボランティアで参加しています。一人は音楽を担当されている原田勝通さん、もう一人は衣裳デザイナーの藤野雅子さん。音楽も衣裳も作品世界を直接的に築き上げていく大きな要素で、決して欠かすことができません。こうしたアーチストの「作品」は、総合芸術といわれる映画の中で突出することは許されませんが、調和の美しさが表現の深みを一層大きなものにするのです。「トトオ」の中に見るアートストたちのこだわりの表現に、どうぞご期待下さい。

お問い合わせ TEL044-861-1752 川崎市宮前区神木本町5-14-8-301
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