トトオ製作プロジェクト活動報告D

○1999年11月中旬〜2000年2月中旬の活動 

寒さの厳しいこの時期は、夏の設定で撮影を行うことが難しく、撮影は殆ど中断している状況です。作業は、撮影したフィルムの整理や編集に向けての準備が中心となっています。また、インターネットを通じて、学生や自主映画人から映像製作における質問などが多数寄せられており、映像製作に取組もうとする若い世代が予想以上に多いことを実感しています。

製作進行状況

1歳の子どもの撮影は、覚悟はしていたもののかなりの困難を極めています。当然ながら、子どもは一切注文通りの“演技”をしてくれませんし、機嫌を損ねると撮影どころではありません。子どもの動きを“ひたすら待つ”という作業がこれからも果てしなく続きそうです。

ラッシュフィルムの試写は吹田市立女性センターで行っています。撮影現場の見学と合わせて興味のある方はお越し下さい。日時などはお問い合わせください。

スタッフが少数のためスチールなどの写真撮影が手薄になっています。監督がカメラを回しながら写真も撮っていたりします。不規則な監督の都合に合わせて撮影にご参加いただけるスタッフを求めています。(なかなかいらっしゃいません、そんな人は)

撮影したフィルムの整理を進めています。また機材などを揃えて編集準備を始めました。

オープンセットでの撮影がすべて終了しました。今後は屋外撮影が中心になります。

○お知らせ 

◆幻燈舎映画作品のビデオをホームページからご購入いただけるようになりました。ビデオの売上は製作費にさせていただきます。みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。

http://www.interq.or.jp/osaka/banno/

◆12月4日・5日に「第8回アマチュア映像フェスティバル」が枚方市で開かれ、幻燈舎映画作品「山田君ノ布団」が上映されました。「撮影が素晴らしい。フィルムの色のくすみ具合がきれい。計算された“暗さ”が内容にぴったりきています」など、色調を高く評価する感想が多く寄せられました。

◆1月29日・30日に東京・新宿Fu−で「自主映画バカ一代」と題した上映会が開催され、「山田君ノ布団」が上映されました。会場では俳優の正木佐和が舞台挨拶。当日、会場に訪れた映画作家らとダメ男トークを披露し会場を沸かせました。

◆オープンセットには2名の撮影見学者が訪れました。不規則な撮影予定にもかかわらず、神戸や奈良からおいで下さいました。予想以上に地味な撮影現場に驚いていたようでした。

◆監督の伴野智が2月20日で27歳になりました。まだまだ若い!?

○会計報告(平成11年11月1日〜平成12年1月31日)

1月31日現在 預金残高 ¥2,398,518 製作経理担当 伊井野幸子

繰越

¥2,973,802

収入

¥24,000

スタッフ出資金

雑収入(ビデオ販売による収入)

¥16,000

¥8,000

支出

¥599,284

プロジェクト運営費

企画準備費

ロケーション機材費

ロケーション進行費

美術費

フィルム購入費

現像プリント費

広告宣伝費

雑費

¥6,360

¥1,050

¥89,250

¥6,386

¥120,545

¥79,800

¥289,843

¥5,350

¥700

合計

¥2,398,518

あとがき

サラリーマンをしながら映画製作を続けていると、「よく両立できるなぁ。どちらか一方に集中すればもっと成果が上げられるだろうに」などと言われます。けれども今の自分にとっては、仕事も映画も両立してこそ意味があります。仕事だけの人生になるのは切ないし、また映画だけの人生になっても、未熟な私が収入を得るためには自分の表現が犠牲にされるような気がしてなりません。27歳になりましたが、自分の表現を貫くための両立は、まだしばらく続きそうです。 

お問い合わせ TEL044-861-1752 川崎市宮前区神木本町5-14-8-301
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