インディアンリバー地区の果樹 園視察


7月8日果樹園視察


フロリダは、写真のように山ひとつない平坦な地面である。
どこまで行ってもこのような緑の平面が続いている。
非常に緑多い!
フリーウエイの両側はすべての農園である。
中西部の砂漠地帯とは全然景色が違う。
フリーウエイで北の方向に向かって上がっていく。
あまり車は走っていなかった。
天気も晴天で、さわやかなスカットした気候である。
夏であるが、日本と違って湿度が少なく、さわやかな空気が心地よく、風を運んでくれる。

富永社長の愛車で運転


われわれはオーランドの空港で借り出したレンタカーで果樹園の視察をするつもりでいたが、
富永社長がわざわざ自分の愛車を出してくれて、それで運転をしてくれた。
写真の運転しているのが冨永社長、右脇に座っているのは玉井常務!

インディアンリバー地区の果樹園


インディアンリーバーの果樹園に到着した。
道の両側、前後を見渡す限り果樹園である
それも背丈がものすごく高い!
初めはミカンの木とは思われなかった!
人間の背丈の5倍も6倍もあるような高さのオレンジが、道の両側に並んでいるのである!
日本でいえば、さしずめ人工林にでもきたようなものである。

車から降り、果樹園の中に入ってみた。
写真に見るように、
植物が栄養成長をしたい放題にしているという感じであった!
植物は営養成長と生殖成長を繰り返して成長していく

強いアメリカ農業の隠れた実態


しかし、この調整が全く行われていない!
こんなに高いオレンジで果実を収穫するのですか
はしごを持ってきて、果実の収穫をします!
1本1本にはしごかけて、果実を収穫するのですか!
その通り!
メキシコ人の安い労働力はいるのです!
この人たちはアメリカの国内に不法侵入しているために正規の労働賃金で働くことができず、農園の経営者が安い賃金で使用しているのです。
この安い労働力のおかげでアメリカの農業が成り立っているのです!
アメリカ人はこのように本音と建前を使い分けています!
国際的には、自由貿易、自由競争と言いながら、いざ国内ではこのように安いメキシコ人の不法労働力を使って農業を経営しているのです。
このメキシコ人たちは季節に合わせてアメリカ国内を移動します!
これが強いアメリカ農業の隠れた実態です。

農業後継者の農園を経営するとするならば規模のアメリカ農業のやり方と、キメの細かい栽培技術の日本農業をドッキングしたやり方


説明を聞いていると、
話のメキシコ人がミニスクーターに乗って私たちの横を通り過ぎていった。
農園の規模が大きすぎて、農園労働者はスクーターで移動をしている。
われわれは栽培方法に問題があるということを指摘した。
植物の栄養成長を止めるために、摘心が必要。
これによって、人間の背丈ほどの木の高さにして植物の成長を止めて
いちいちはしごをかけて果実の収穫をしなくても済む。
これの方がはるかに経営効率が良いのではないか!

確かに、アメリカ農業は規模の面、スケールの面、日本農業を経済効率的にしのぐのは事実である。
しかしながら、
今回の視察でわかったことは、
栽培技術に関しては、日本農法がはるかに進んでいるという実態である。
この規模のアメリカ農業のやり方と、キメの細かい栽培技術の日本農業をドッキングしたやり方がもしアメリカで行われていくならば、無敵の農業が出来上がるのは確かである。
もし、ここで農業後継者の農園を経営するとするならば、このような農法を実践する農園経営を目指すのが最適であるという確信を得た!