アメリカ農業と日本農業の大きな違い
インディアン・リバ−果樹園の案内
シルバースプリングス ” デューク・クリテンデン ”社長−Indian River Citrus
Indian River County, Florida


Earl Duke Crittenden
Florida Select Citrus INS.
シルバースプリングス ” デューク ・クリテンデン”社長の案 内

デューク・クリテンデン ”社長の案 内

潅がいパイプ

一面の果樹園 −Indian River Citrus District

シルバースプリングス ” デューク・クリテンデン ”社長の案内


冨永社長からシルバースプリングスのデューク・クリテンデン社長に事前に連絡していたみたいで、インディアン・リバ−果樹園にはシルバースプリングス社長が迎えに来てくれていた。
簡単なあいさつの後、
私が案内しましょうといって、車で果樹園を案内してくれた。

日本では想像できないほどの広さの果樹園面積であった。
かんがい水には、あらかじめ大きな池を作っておいてそこの水を引いてきてかんがい水として使用しているとのことであった。
数年前に寒波が来たことがあるという説明があったので、
気になり、寒波が来た時の防止策ははどのような手立てを講じたかを聞いた。
なにしろ、広大な果樹園面積では人力で寒波の防止をするといったってできるような広さの面積ではない。
そうすると、社長はかんがい水ようの池の水をこの果樹園全面に引いてきて果樹園を水浸しにすることによって、寒波の防止対策を行ったということであった!
なるほど、アメリカらしい非常にスケールの大きいやり方である!

寒波の際水を溜める窪地


農園労働者の宿舎 − キャンピングカ−

事務所− キャンピングカ−

キャンピングカー応接室、豪快なバイキング料理

昼食は牛肉を使った豪快なバイキング料理になった!

ひと通り果樹園を見た後、シルバースプリングスの社長が昼食には、まだ時間があるので、かんがい用水用の池で魚釣りをいたしましょうと誘ってくれた。事務所からわれわれ用の釣りざおを持ってきてくれて早速魚釣りに出かけた。

かんがい用水用の池で魚釣り
事務所といっても、日本にあるような固定した建物は一切ここにはなかった。
アメリカでは、農地には一切建物を建てることができない。
このためこのシルバースプリングスの果樹園においても農園を管理するため、事務所にはキャンピングカーを用いていた。

このキャンピングカーがかなり立派なもので、中に入って驚いた!
寝室は2人がゆったり寝れるほどのスペースが確保されたツインタイプの部屋であった、本格的な料理ができる台所と10人がゆっくり座れるほどのスペースがある食堂、ゆとりある応接室、仕事をする作業部屋
ちょっとした住宅よりもよっぽど豪華なキャンピングカーであった!

食事をしながら、アメリカ人の農園経営の手法の話を聞いた!

− キャンピングカ−食堂

− キャンピングカ−寝室は2人がゆったり寝れるほどのスペースが確保

アメリカ農業と日本農業の大きな違いがある


食事をしながら、アメリカ人の農園経営の手法の話を聞いた!
アメリカ人の農園経営者は、寡聞にお金を投資するのと同じ要領で、農業経営に投資をしているということである!
すなわち、アメリカ人が農園経営をする場合に10年計画、20年計画で投資計画を立てるということである。
最初の、3年ぐらいまではお金のリターンをあまり考えない、5年先、10年先を見通し、全体で投資したお金のリターンも考えて農園経営を行っているのである。
従って、実際の農園経営にあたるのは、技術を持ったマネジャーであり、
またこのマネジャーがメキシコ人をつかって、農園経営を実際に行っていくのである。
したがっていかに優秀なマネジャーを見つけるかということが農園経営の大きなポイントである。
日本の農家は、まず自分がどれだけ栽培できるかということを考えて経営面積を決めるが、アメリカの場合は経営者は栽培はしない、何年かかって投資した金額を回収するかということだけを考える、栽培するのは使用人である。ここにアメリカ農業と日本農業の大きな違いがある。



農園を管理するマネジャー
そこには農園を管理するマネジャーが住んでいて
、安い労働力のメキシコ人を使って果樹園を管理していた。

シルバースプリングス果樹園の視察のあと冨永社長は私たちをあらかじめ後継者農場に良いと思われる売りに出ている農園に案内してくれた。



Indian River Citrus

寒波にやられた果樹園の跡地

寒波にやられた果樹園の跡地

寒波にやられた果樹園の跡地


富永社長の説明では、この辺は最近いう何年かに1回の割合で寒波がやってくるいう説明であった。
帰りの道の両側にその寒波にやられた果樹園の跡地も見せてくれた。

後継者農場を作るための最大のネックは、どうやらこの寒波にあるようなことのようである。10年、20年農場経営していくためには、どうしてもこの寒波にあうことになり、この寒波対策にメドが立たない限り後継者農園をつくることはできないなという印象を受けた。
いかに寒波を防ぐかというのが農場経営の最大のポイントであるようである。
あるいはもう少し南の方に下がって、この寒波が来ないところを選ぶこともひとつの選択である。

Official Florida Department of Citrus Web Site

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