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何回もくるくる回って、ヤット空港の建物の最も遠いところに、駐車場の出口がレンターカーを借り上げる車の値段に加えて、走行距離1キロについていくらいくらお金を欲しいという、走行距離無制限という特典がついていない契約内容となっていた。 このため、われわれがギリシャで予定していた、オリンピック遺跡を見るためには、約走行距離で600キロメートルほど走らなければならない。 そうすると乗って車で走ると、現在の契約料金のさらにもう2倍走行距離だけでかかってくることになる。 このような高いレンターカー料金を払うことはできないということでいろいろ探していたが、幸いにもナショナルレンターカーに、走行距離無制限で、しかも同じ料金で借りることができる車を、さいわいにも見つけることができたのである。この様にギリシャにおいても、トルコにおいてもレンターカーを探すのには大変苦労した。 エリニコン国際空港東ターミナルのすぐ前が飛行場にくる車の駐車場になっていた。 そんなに大きな駐車場ではなかった。 空港の建物を出るとすぐ駐車場の方にナショナルレンターカーの旗がはためいているコーナーがあったので、たぶん、そこはナショナルレンターカーの車を駐車しているコーナーであろうと思われたので、そこ向いて荷物を積んだ手押し車を押していった。 |
駐車場を出ると、すぐに車の渋滞に出会った。日本みたいに人間が一緒に来て案内してくれるわけではない。全く合理的な無人のシステムである。 借りる人が勝手に車を探せばいいというような荒っぽいシステムであった。 ナショナルレンターカーの旗がはためいてるコーナーには確かにナショナルレンターカーのレンターカーがたくさん駐車していた。その中から、われわれがこれから乗る車を車の車体numberを見ながら探さなければならなかった。 しばらくこの車の中の群れの中に入っていって、車体番号を探すのに苦労した。 やっとのことで2台の車を探し当て、借りだしていた車のキーで車のトランクを開け、荷物をその中に入れていった。 私が運転する車には、西田サンと美穂ちゃんが乗ることになった。 一方鶴井さんが運転する車には大野よし子さんと子供さんが乗ることになった。荷物を車のトランクに入れると、鶴井サンと2人で地図を広げて、これから走るコースの打ち合わせに入った。 ナショナルレンターカーの受け付けの女性が、アテネに行くには海岸通りを通ると非常に分かりやすいということを説明してくれていた。 これを聞いていた鶴井さんが空港出たら海岸通りに入っていこうそう言い出した。 |
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片道4車線の道路に車がひしめくようにいっぱい走っていた我々の事前に調査して調べておいた道は、その道ではなく、空港から一直線にアテネの市内に続いている道 Vouliagmenis通り ー Ath Diakou 通り ー Dionissiou Areopagitou 通り を走る予定であったが、受け付けの女性がそのようなことを言うので、私もそうしたらそちらの道を走ってみるか、ということで同意をした。車の横のNavigatorの役割は美穂ちゃんに頼むことにした。 ところが車のNavigatorはあまりに慣れていないらしく、あとは道路地図を読み取るのに彼女は苦労をしていた。 いよいよ駐車場を出発してアテネの中心市街地に車を運転していくことになった。 車に乗ってエンジンをかけて出発すると、矢印の方向に車を走らせて行ったが、なかなか駐車場の出口が見つからなかった。 何回も駐車場の中をくるくる回って、ヤット空港の建物の最も遠いところに、非常に分かりにくかったが、駐車場の出口がやっと見つかった。 なかなか、ひとつひとつ、とまどいながらの出発であった。 もちろん、日本とは違って反対車線を運転している。駐車場を出ると、すぐに車の渋滞に出会った。 私は鶴井さんが運転している車と離れると、難儀なことになるので、駐車場から鶴井さんが出てくるまで、しばらく車を止めて待っていた。 我々の車の間に他の車が入ってくることを極力避けたかったわけである。 |
アテネの中心街に近づけば近づくほど道路の幅がだんだんと狭くなってきた。このようにして慎重に車を運転しながらアテネの市街地に向かい始めた。 レンターカー会社の受け付けの女性が紹介してくれていた海岸通りの道へは、この空港ぐるりっと周るような方向に道を取らなければならない。 その道をうまく見つけられるかどうかが問題ではあったが、いずれにしろ悩んでいてもしょうがないので、美穂ちゃんにこのことを話して、その道路をナビゲートしてもらうことにした。 空港を反時計回りに回る海岸道路に行く道は確かに地図の上にははっきりと記載されていたが、実際に現場の道路に出てみて、その道をうまく見つけることができるかどうかは、これはまたNavigatorの力量次第であった。 空港まできているメイン道路に車を乗せて走り始めた。 左に回らなければならないので車を1番左わきのコーナーに寄せて走行車線を走っていたが、なんぼかの交叉点を通過してみてついにその海岸道路に入る道を見つけることができなかった。 |
![]() アテネの中心街に近づけば近づくほど道路の幅がだんだんと狭くなってきた。 |
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車の左手前方にアクロポリスの白亜の殿堂がそびえ立っている丘が見えていた。仕方がないので、このまま、まっすぐ最初に予定した道をアテネの市街地の中心地に向かって進むということを後続車に合図して、当初予定していた道路進むことにした。 美穂ちゃんが海岸道路への道をよう見つけなかったわけである。道路標識はギリシャ語で表示されていたようである。 従って非常に標識を見るのが困難であった。 道路は非常に大きな道路であった。 片道車線で4車線があり、しかもこの道路に車がひしめくようにいっぱい走っていた。 こんなに車が走っていると後続車と離れると大変なことになるので、いよいよ運転を慎重にしながら車を走らせていった。 運転を始めてすぐわかったことであるが、なかなかギリシャの車の運転は非常に荒っぽい運転であるということである。 そして特にオートバイが車の間を追い抜くように突っ込んでくるということである。このため常にバックミラーに気をつけながら車を運転していないと、このオートバイをいつ引っ掛けるかわからないような状況であった。 |
アクロポリスの入り口近くには無料の公共の駐車場があった。突っ込んでくるオートバイは車は直進方向に進むものと仮定してオートバイを無理やり車と車の狭い間に突っ込んで追い抜いていくわけである。 それに加えて悪いことに、車の車線を全く意に介さない運転であった。 どの車も車線はあまり意識せずに運転をしているので、これがまた車の走行を難しくする要素となっていた。 とにかく車の運転マナーはギリシャはメチャクチャなのである。 めちゃくちゃな上に、とてつもなく車の量が多いのである。 道路地図の上では、現在走ってているん道をとにかく直線に進んでいくと、どうやらアテネの市街に入るという方向だけははっきりしているので、美穂ちゃんに話して、とにかくこの道をまっすぐ行くようにナビゲートしてくれということで頼んでおいた。 両側は、ずっと家並みが続いていた。 しかしながら、アテネの中心街に近づけば近づくほど道路の幅がだんだんと狭くなってきた。 |
![]() アクロポリスの入り口近くには無料の公共の駐車場があった。 |