第3番目の寄港地 エギナ島が見えてきた


第3番目の寄港地 エギナ島が見えてきた

やがて第3番目の寄港地のエギナ島が
見えてき始めた。


そのごろになるとやっと舞台の演劇が休息に入った。
とにかくサービス精神が旺盛なこの3人の踊り子には頭が下がる思いであった。
館内放送で第3番目の寄港地が見え始めたという放送を聞いたので
われわれは甲板に上ってみた。
すると船の前方方向に、かなり今までとは違った、
2つの島とは異なった大きな島エギナが見えていた。
今までの2つの寄港地とは違った所は、非常に海岸部に平野部が
開けていることである。
そしてこの港の桟橋の近くにかなりな住宅の密集地域が見られることである。
船の館内放送で、このエギナ島はオプショナル・ツアーがあって、
オプショナルツアーに参加する方は有料であるが、
このエギナ島に接岸してからすぐバスに乗って観光地に出かけるので
その準備をしてほしいというアナウンスがあった。

オプショナルツアーの大型の観光バス調達が
間に合わない


この島には古代ギリシャの有名な遺跡アフェア神殿があるのでそれを
バスで見に行こうというわけである。
ところが面白いことに、この案内では、事前に取った希望調査でかなりな
オプショナルツアー参加者が出たのでバスの用意が間に合ってないので
しばらく時間を貸してほしいというなこともアナウンスで言っていた。
われわれもこのオプショナルツアーに参加するような申し出をしていた。
とにかくこのクルージング船に乗っている乗客の数が異常なほど数が多いので、
オプショナルツアーを計画しても希望者が多いためにバスの用意が
間に合わないような状況になっていたということである。
もともと小さな島なのでこのような島に大型の観光バスがそう
何十台も必要もないわけであるから、それにクルージング船が
島に寄港したからすぐに大型の観光バスを調達しようと思ってもそう
簡単にうまくいくはずがない。

2つの寄港地とは違ってこのエギナ島は海岸部に平野部が開けている

先に接岸しているクルージング船が離れるのを待ってわれわれの
クルージング船は沖に停泊していた。

先に接岸しているクルージング船が離れるのを待って
われわれのクルージング船は
沖に停泊していた。


幸いというか不幸なことにというか、船が桟橋に近づくにつれて、
島の桟橋に先に接岸している別の1船のクルージング船が接岸していた。
このクルージング船がこの桟橋から離れない限りわれわれのクルージング船は
この島に着岸できないわけである。
面白いことであるが、同時に桟橋に二隻が接岸できないような構造になっていた。
このためわれわれはこのクルージング船が桟橋を離れるまで
延々と持たされることになった。
30分以上もまたされたであろうか、接岸していたクルージング船がこの桟橋を離れる
まで、沖に停泊して、われわれのクルージング船はひたすら静かに待っていた。
われわれがこの港に接岸したときには、予定よりも1時間時刻がオーバーになっていた。
このために、船のクルージングの乗員は乗客を急いで観光バスに乗せようとして、
走り回っていた。
港の桟橋に接岸すると、大型の観光バスがかなりな数、よくこれだけ調達したナアーと、
あきれるほど、島中のバスをかき集めてきたといった様子で、ずらっと並んでいた。
自分の乗るバスを探すのに苦労するような有様であった。

港の桟橋に島中のバスをかき集めて大型の観光
バスがあきれるほどずらっと並んでいた。


とにかくこんなによくバスを集めたもんだト感心するほどの
大型の観光バスがに桟橋にずらっと並んでいた。
船のクルージング乗員はてきぱきと観光客のわれわれをさばいて
この大型の観光バスに誘導していった。
忙しいことにこの大型の観光バスにお客さんが乗るや否や次々とバスが出発を始めた。
とにかく時間がないということらしい。
港は土産物店がずらりと軒を連ねていたがこの前を次々と観光バスが出発をして、
大型観光バスの行列を作りながら島の中央部の頂上アフェア神殿まで
一気に走って行くらしい。
島なので道は決して広い道ではない。
このような狭い路を大型の観光バスが行列を作って自分たちがこの島を
占領したみたいに走って行くような光景であった。
このオプショナルツアーに参加しない乗客はこの港のお土産店でエギナ焼き壺陶
などショッピングをするなり、レストランに入って休憩するなり自由に
行動するようになっていた。

先に接岸しているクルージング船が見える


大型の観光バスがに桟橋にずらっと並んでいた。

オプショナルツアーバスに乗って疲れが目立つ大野さん一家と西田さん

港は土産物店がずらりと軒を連ねていたがこの前を次々と観光バスが出発

港は土産物店がずらりと軒を連ねていたが
この前を次々と観光バスが出発


われわれみたいにオプショナルツアーに参加するのではなくショッピングなどを
する乗客もかなりいたようである。
見るとの桟橋の1角にずらっと並んでいたこのようなショッピング街、
レストラン街はこのような人でごった返していた。
今までの2つの島とは違って非常に活気のある島であった。
今まで2つの島に接岸して寄ってきたら、このような島で大型バスが走るような道
のスペースはとてもなかったが、この点この島は十分大型バスが走れる道の
スペースが少なくともあった。
この島の観光の主な目玉はアフェア神殿遺跡の見学である。
これとこの島の特産品ピスタチオである。
これは地中海のエーゲ海、このあたりの島は非常に土地がやせていて植物が
育たないことから、非常に苦労したあげく探してこの地に適した植物として
栽培を始めたものがオリーブとこの特産品ピスタチオである。
この話を聞いて感じたことであるがわれわれが住んでいる瀬戸内海の島嶼部も
非常に土地がやせていて植物の松ぐらいしか育たない場所である。
この植物ピスタチオはわれわれの瀬戸内でも栽培できるのではないかと思われた。
現在みかん産地として栄えているが、これがなかなか厳しくなってきており
新しい収入の上がる作物しては案外この植物ピスタチオを導入したら
面白いのではないかと思われた。
また土産物としてはこの島の特産物である陶器エギナ焼き壺陶があった。

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