岐阜・池ノ上みそぎ祭りに行ってきました。毎年12月の第二土曜日に岐阜県・岐阜市の葛懸神社っていう所で行われる裸祭りです。
 
この裸祭りは六尺で行われるのではなく越中褌で行われるのです。故に去年はちょっと敬遠していたのだけど最近越中褌にも魅力を感じるようになってきたのと、高速バスを使うと新幹線の半分以下の値段で行けるってことを発見したので、今年は参加することにしました。
 
高速バス初体験だったのだけど、長距離の高速バスって横に3人しか座れない3列独立シートなのです。トイレもあるし、無料のコーヒーやお茶のディスペンサーなんかもあり、最初は思ったより全然快適ぃーと思っていたのですが…、横方向の広さは十分なんだけど、やっぱり縦方向がちょっと足りないのです。足が辛すぎ。よくあるリムジンバスより振動も音も大きくて、ほとんど眠れませんでしたー。とほほ。。。
 
朝の5時半に岐阜に到着、近くのサウナでちょっと休んで、まだ時間があったので名古屋に遊びに行きましたー。日本一当たるって看板出てた名古屋駅前のチャンスセンターで宝くじを買おうと思ったのだけど、もーすっごい行列で断念。あれだけの人が買えば日本一になるのも当然かも…。駅前をちょっとブラついたのだけど、すっごい人で結局岐阜に戻って昼食&おやつ食べてまったりと時間潰し…、もうこの時点ですっごい疲労感。本番のお祭りがまだなのにぃ〜!
 
今回のお祭り参加は某祭り系サイトのオフ会も兼ねていたのです。岐阜駅で偶然会ったオフ会の参加者の一人と一緒にお祭り会場へ。あっー!なんと岐阜って路面電車が走っているのですぅぅぅ。すごい感動っ!したところで、バスで会場へ。普通の住宅地にぽつんとある小さい神社でした。あまり盛り上がってないんですよねーちょっとビックリ。でも、神社に着いたら結構人が集まっていましたー。地元の人って黒の礼服着てるんですよー。なんかミスマッチがイイ感じです。ぽかぽか陽気に、神社を取り巻くほのぼのムード、いやーローカルなお祭りってイイっすね〜って思う瞬間。
  

 
みそぎは3時と7時と10時に行われます。オフ会のメンバーも揃って3時のみそぎの準備へ。神社の裏には小さい公民館があって、そこで着替えます。まず入り口で記帳すると「厄除」と書かれた越中褌と「池上宮みそぎまつり」と書かれた鉢巻がもらえます。中に入ると20帖くらいの部屋に折畳みのちゃぶ台がずらーって並んでいて、祭りが始まるまでの暫くの間、日本酒と煮物で歓談。地元の参加者が多いのかなー結構高齢の方もいました。お祭りの世話役の方がガンガンお酒を注いでくれるので結構飲んじゃいました。周りの人達と和んで飲んでいるとそろそろ着替えの時間。カゴが用意してあってその場で裸になって着替えます。まだ座って飲んでいる人がいる中で着替えるとチンコが丁度目の高さになるんですよねー。なんか恥ずいです。写真がんがん撮りまくってる人もいるし…。撮ってもいいけど撮ったヤツくださいっ(>_<)。
 
着替えて外に出るとっ、足が冷たいぃぃぃ!このお祭りって、なんと裸足なんですよー。もーそれが一番の心配事だったんですけど…。公民館の前では参加者が塊になってぐるぐる廻っています。わけも判らず集団に加わってぐるぐるぐる…。やっぱり足がぁぁぁ〜冷たいし〜痛いし〜踏まれるし〜、下を見ながらぐるぐる廻っていたら、お酒も入ってるし気持ち悪くなってしまいました。あぅぅぅ。。。
 
少しすると集団が移動し始めます。なんか中心には赤い六尺をしめた人がいるみたい。この人が神男と言う方ですね。住宅地の路地を「わっしょい、わっしょい」と掛け声を掛けながら進みます。車一台通れるくらいの道幅に出店が両脇に出ています。そこを押しくらまんじゅう状態で進むものだから、もー出店に突っ込んじゃいそうになるんです!祭りの世話役の人達とか必死にぶつからないように守ってくれるんですけど、かなりの恐怖でしたっ。だって裸なのに、フランクフルトの鉄板だとか、ポテトフライの油だとか、すぐそこなんだもん。。。ひーっ。もーこの時点で何してるんだろう自分…状態。ちょっと参加したことを後悔してしまいました。。。
 
集団は十字路とか街の要所に着くと、止まって神男を胴上げします。このとき神男を持ち上げたり、触れたりすると御利益があるらしく、参加者は胴上げされている神男に飛び付いたり、頭を叩いたりします。この時ばかりは皆必死です。オレは外側にいたので最初の胴上げでは全然触れずでした。とほほ。。。
 
で、外周にいると出店に突っ込みそうになって危険だし、神男にも全然触れなくて御利益も無い!と判断。集団の中心に入るように頑張りました。蘇民祭の争奪戦だと中心に入るのはほとんど不可能状態なんだけど、このお祭りでは、なんか目的がはっきりしてないせいか、すんなり中心に潜り込むことができました。中心は人が密集しているので、最初のうちは足を踏まれてホント辛かった。歩幅を縮めると自分で自分の足を踏んでしまうし…。でも、暫くして掛け声と足並みが揃ってくると、ほとんど足を踏まれなくなるんです。周りの人と一つになれたと言うか…なんか感動してしまいました。大声で「わっしょい、わっしょい」って叫ぶのも気持ちいいいし、楽しいなー。気付くと汗びっしょりかいてました。周りの人は結構涼しそうな顔してたんですけど…。なんか有酸素運動入ってしまったって様で…。
 
いよいよ長良川で禊ですっ。土手の近くになると押しくらまんじゅう状態では危険なので、集団はばらばらになり土手を超えて河原に向かいます。土手のコンクリートが結構なデコボコ具合で足痛いです。でも、河原には一面にゴザが敷いてあって快適でした。感謝。感謝。皆で川に拝んで、いよいよ入水。ポカポカ陽気だっただけに、水は冷たかったです。更にやっぱりココでも足が痛ぁーい。ゴザが敷いてあるのは水際までで、一歩水に入ると川底の石は滑るし痛いしでホント大変でした。マジで大変でしたっ。でも、オレは禊は得意だったりするので(^-^)、深い所まで行ってしっかり拝んできましたよー。話によると、この禊の時に川の水流でハミチンしてしまう人が多いらしいです。オレそんな人全然見つけられなかったのだけど。。。くぅ〜。
 
この後、また押しくらまんじゅうで神社まで戻って神男を境内に収めて、参加賞に大きなお供え餅を貰って終了。これが7時と10時に繰り返されます。公民館に戻るとたらいに足を洗うためのお湯が用意されていましたー。うぅぅぅーもー感激。地元の方の心遣いが温かいです(;_;)。
 
3時のみそぎが終わって、次の7時のみそぎまで岐阜の繁華街に戻ってオフ会です。小さい食堂の様な居酒屋を貸切りで行ったのですが、もーここの料理が何を食べても美味いのです。味噌煮込みうどんが売り切れだったのだけど、なべ焼きの麺で特別に作ってくれたのがまた絶品。また行きたいけど、どこにあるのかわかりませーん。ははは。
 
あっと言う間に次のみそぎの時間。すっかり暗くなっていて3時の時とは雰囲気違います。7時の回はもー足が辛くて辛くて真ん中で頑張りたかったのだけど、前の人のかかとが足の指に当たって突き指状態になってしまい、後半は泣く泣く集団の後方に避難。後ろから付いて行くだけにしました…。楽しさがわかってきた所なのに残念無念…。川での禊も3時の回よりかなり水温が低くて、深い所までちゃんと行く人はほとんどおらず、オレは禊は得意だったりするので〜(^-^)、またまた深いところまで行ってちゃんと拝んできましたよー。もー感無量!公民館に戻って7時の禊は終了。10時のみそぎはバスの時間があるので出れず、オフ会のメンバーとは神社近くの駅で別れて岐阜からバスで帰ってきました。帰りのバスはさすがに良く眠れた。お疲れさまでした…。
 

 
このお祭り、何度も何度も書いてますが足が痛いです。マジで辛すぎです。これ書いてる今(12/30)でもまだ足の指ちょっと痛いのです。最初はホント来なきゃよかった〜状態だったのだけど、頭の中がお祭りモードになると言うか、集中してくると、もー楽しくて気持ち良くてしょうがない。不思議な気分になっちゃうんですよねー。何だろね…。来年は蘇民祭の他にも何ヶ所か裸祭りに出ようと思ってるので今から楽しみー!頑張るぞぉー!