 |
 |
       |
宝光院の節分会はだか祭りに行ってきました。毎年節分の日に岐阜県大垣市のひだりめ不動 宝光院で行われる厄除けの裸祭りです。
初めはこのお祭り、規模が小さいと言うこともあってパスしようと思っていたのですが、前回の江ノ島寒中神輿でなんか火が着いてしまい、我慢できずに参加してしまいました。結果は予想以上にハードで楽しいお祭りでしたー。
今回は更に交通費をケチって昼便の高速バスを使いました。夜便と比べて無理に寝なくちゃって変なプレッシャーもなく、中央道からの景色もすごく綺麗で、思った以上に快適。時間的な余裕も出来たので、初めて名古屋の飲み屋さんにも行くことができました。

で、(^_^)お祭り当日。
お祭りが行われる大垣市へは名古屋から電車で30分くらい、そこから臨時バスで20分くらいで宝光院に到着します。宝光院からちょっと離れたところに、ボロい小屋が建っていて「裸男の宿」って言うらしく、そこで着替えたり休憩したりします。11時くらいに着いたのだけど、ちょっと早かったので、本堂の方に行ってお参りしました。出店も何軒か出ていて、厄除けに来ている参拝客が沢山いました。お守りを買って小屋に戻ると、お祭りの受付が始まっていました。ノートに記帳すると褌などが入った「お祭りセット」が支給されます。中身は「宝光院
裸祭」って書かれた褌(いわゆる六尺よりもかなり長めの晒しで、これは終わったら返します。)、鉢巻、食事券、節分の豆(すごい堅い(>o<))、落雁(角砂糖みたいな懐かしのお菓子ですね。)、お札、種銭(365円)、謎の赤い布…です。
もらった食事券で昼飯を食べます。本堂横の建物が簡易食堂になっていて参加者や参拝客でごった返していました。なんとか席を確保して食事。野菜の煮物とみそ汁とごはん。時間がなくて朝飯抜きだったので、うまかったーです。境内をぶらぶらしていると、豆まきが始まるようです。台の上から袋入りの豆がまかれます。結構ヘビーな奪い合いで1袋しか取れませんでした。当たりの袋には景品の引換券が入っているらしく、袋の中を見てみると、、、紙が入ってましたー(^o^)/「ティッシュ」。。。まあ旅先では便利だよねーって交換に行くと「ボックス」ティッシュでした…。こんな所でもらっても…。
小屋に戻ります。人も沢山集まっていました。何度かお祭りでご一緒した人達と再会。裸祭りを経験する度に知合いが増えていって、思いがけず再会できるとなんだかすごく嬉しいです。このお祭りってリピーターが多いのかなー?参加者の人数が比較的少ないせいか、人々の顔見知り度が高い感じがしました。そんな中で、中心人物的な人がいましてスキンヘッドのオジちゃんなのですが、かなり恐そう、粗相とかしたら「帰れー!!」とか言われそうな雰囲気で、ちょっとドキドキしてました。たぶん、スキンヘッドだからだと思うんだけど、、、って言うことは、オレも周囲から恐がられているんでしょうか…。ふふふ。
1時くらいになって、そろそろ着替えです。2時くらいにスタートらしいです。小屋は畳の部屋と土間があって、畳の部屋で着替えるのだけど、すごく狭いから、もー大混雑。このお祭りの褌は、普通の六尺ではなく、前垂れ付きの長い褌なので締めるのに時間がかかるし、一人で締められない人も多かったりするからです。支給される褌の他に、晒しを持ってきてお腹に巻いている人もいました。事前に家で前垂れ付きの締め方を練習してきたのだけど、長さが中途半端でへんな我流の締め方になってしまいました。おまけに、オレの取った褌はすごく短くて(皆が褌取るとき選んでる理由が分りました…)、晒しも持って行かなかったものだから、まるで普通の六尺を締めているみたい。かなりトホホな状態です。。。前日に電話で確認した時には、晒しは要らないって言われたのに…。「着替えを入れるビニール袋を持ってきてください。」って…、ちゃんとビニール袋は用意されてるし…。確認した意味ないじゃん。。。
小屋の前では準備ができた人達が、日本酒を吹きつけあって身を清めます。カメラマンもすっごい増えてきました。皆の準備が整うと、さっきのスキンヘッドのオジちゃんが段取りの説明をしてくれます。よく聞こえなかったのだけど、昔、川で死んだ人がいてその弔いのために川で禊をするようになったそうです。他にも4列で進むとか結構細かい指示がありました。そして、極め付けは注意事項…「オカマ御法度。ケンカ御法度。」だそうです。。。ケンカよりもオカマの方が扱いが上なの?ね…。

いよいよ出発。キレイに4列になって境内に向かいます。スキンヘッドのオジちゃんが先導役みたいで体育の時間みたいに笛で音頭を取ります。「わっしょい、わっしょい」と掛け声出しながら境内の中を円を描いて練り歩きます。その周りを見物人が取り囲んで見ています。何周かすると階段登ってお堂の中に入ります。更にお堂のなかでも暫しぐるぐるした後、キレイに整列。スキンヘッドのオジちゃんがお経みたいなものを読み上げて、住職?に渡します。境内に戻って再び練り歩いて、小屋に戻りました。練り歩いている最中バケツで水掛けられるんです。もーこれが冷たいっ。
小屋に戻って暫し休憩。ドラム缶の焚き火で暖をとって日本酒を飲んで、2回目の練り歩きに出発です。さっきと同じで境内の中を円を描いて練り歩きます。勝手が分ってきたので、テンションも上がってきて、どんどん楽しくなってきましたー。何度か廻って2回目終了。小屋に戻ります。
3回目。今度は境内を廻った後、小屋には戻らず町の中を練り歩きます。この日は曇りであまり寒くなかったのだけど、田んぼ道に出たら風が冷たいっ。境内で水を掛けられているものだから、もー寒かったぁ。町の中には二ヶ所ほどチャックポイントの様な家があり、焚き火と日本酒が用意されています。そこで小休憩を取って進みます。やっぱり風が吹いていると寒いっすねー。小屋に戻った時には蘇民祭ぶりに震えがきましたー。ぷるぷる。
クライマックスの4回目。出発して境内へ。境内にはアナウンスが流れます。「裸男にどんどん触りましょう〜!皆さんの代わりの川で厄を落としてきてくれます〜!」練り歩きの最中に見物人がペタペタ触ってきたり、子供の頭を撫でてあげたりと、交流が楽しいです。掛けられる水の量もどんどん多くなって、見物人にもガンガン掛かるし、地面はグチョグチョだし、お祭りも最高潮!って感じです。境内を出て近くの川に向かいます。橋を渡って河原に降りて、いざ入水っ!膝くらいの深さで砂地です。境内で何度も水を掛けられた後なので、あまり冷たさは感じませんでした。砂地なので足も痛くないし、水を掛け合ったりして楽しい禊でしたー。ふと見上げると、土手とか橋にはすごい人の数!橋の下をくぐって対岸の河原から上がって境内に戻ります。見物人が頑張ったねーって感じにポンポン体を叩いてくれて、なんか嬉しかったです。
境内に戻ると、お堂から神男が登場。皆で胴上げします。この時、神男に触れると御利益があるそうで皆必死で飛び付きます。よく覚えてないのだけど、3回胴上げがあって2回目は年配の神男が出てきたと思います。で、神男が出てくるときに赤い布を持って来るらしくゲットできると御利益があるそうです。そう「お祭りセット」に入っていた「謎の赤い布」の正体です。
いよいよ最後の争奪戦です。米俵の中に入っている「何か」を奪い合うそうです。米俵はどこから出てくるのだろう?と辺りを見回すと、櫓みたいな高い場所に米俵が置いてあって、人が落とそうとしています。下には裸男達が待受けていて、、、!!!ってアレ落とすの?下敷きになるんじゃないのー?って思ったら、米俵ではなく、中身はもみ殻?のような軽いものらしく、落とす時もひも付きで垂れてきて、ドスンって感じには落ちてきませんでした。ふ〜。結構みんなマジに争奪戦してました。オレは恐いから遠巻きにうろちょろ。でも結局、中に入っているはずの「何か」は出てこず。。。地面に落ちてるんじゃないか?って皆必死で地面に積もったもみ殻の中を探します。でも、何が入っているのか皆知らないから、石とかゴミとか拾い上げては確かめていました。ちょっとしたハプニングですね。暫くするとお堂の方で声がして、見つかったそうです。遠くから見た感じでは、絵馬の様な形…結局アレは何が入っていたのだろう…。うむむ。

で、お祭り終了。近くの「裸男浴場」って所でお風呂です。とは言っても家庭風呂くらいの大きさのお風呂なので、ゆったり入れると言う感じではなく、褌も足袋も付けたままで湯船のお湯をかぶっただけ。それでもかなーり生き返った気分!気持ちイイぃぃぃ。あったかいぃぃぃ。小屋に戻って着替えて焚き火で暖を取りながら、参加者の人達と談笑。このお祭りは、一つの焚き火をみんなで囲んで、酒飲んで暖を取るって言う場面が多々ありました。見ず知らずの人とも自然と打ち解けて、、、人ってイイなぁー。男(男気)ってイイなぁー。って実に幸せ〜気分なるんですねー。参加者が少人数だったり、皆をまとめてくれる中心人物がいるお陰で、裸男達の団結力と言うか一体感がすごく強まる様な気がして、最後はいつまでもこの場を離れたくないって気持ちで一杯でした。 |
|
 |
|